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ブータン 山の教室コメント(2)
ただ「国民総幸福量(GNH)」を導入し数値化しようとした、その決断と思考が人の心を掴むのだと思う。
そんなブータンの実際の村を舞台に撮影された。歩いて6日間もかかる僻地中の僻地だ。
電気も通ってなく、太陽光発電も安定していない。「KITCHEN」と書かれた、土に穴を掘ったポットン便所があるぐらい。決してお世辞にも恵まれた環境とは言えない。
そういう原始的な暮らしを生理的に受け付けない人も多いだろう。特に衛生的で便利な日本に暮らしている人たちはなおさら。
でもそこには「ない」が「ある」のだ。
インターネットも届いてなくスマホもないから、暮らしにすべての神経を集中できる。流行りの丁寧な暮らしやパーマカルチャーを地で行っている。
それは生きていくために本当に必要なものが鮮明になるということ。
勉強を嫌がる先進国の子どもたちとは裏腹で、生きていくため、夢のために学びたいと目を輝かせるその村の子どもたち。
そこに望まず赴任された新米教師の心の変化で、それらの大切さを改めて痛感させられる。
目をキラキラさせるペン・ザムがかわいい。笑
そして何より景色がきれい。
学校の教材として子どもたちのみならず、大人たちにも観せたい作品。