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スモーク・シグナルズ プロット アメリカ 06月12日 1999 劇場で
ホーリー・スモーク プロット オーストラリア・アメリカ合作 05月31日 2003 劇場で
スモークコメント(20)
やっぱりカッコいいなぁー。
当時この映画をきっかけに、ハーヴェイ・カイテル出演作を片っ端から観た覚えがあります。
私は完全な嫌煙家で、身体に悪くて他人に迷惑かけるタバコを高い税金払って吸う考えが全く理解できない!と思っているのですが、この映画を観ていると、タバコ選びや吸い方にも個性があってカッコいいなぁ、と、生まれ変わったら愛煙家もいいなぁ、と思えてくるから不思議です。
それくらいカッコいい。
ポールが細くて茶色いタバコを吸う前に何度か舐める仕草とか、冒頭の煙の重さを計る逸話も。なんというか…粋なんです。いちいち洒落てる。クリスマスの話も。
しかし話しているオーギーの口元にぐんぐん寄っていくカメラワークはなんなんだろう?
それとエンディング、昔話がモノクロで再現され始めた時、正直、え、やめて!見たくない!イマジネーションだけでいいし!(オーギーも老けてるし笑)と思いましたけど、見終わる頃にはすっかり抵抗もなくなっていました。
死ぬまでに、まだまだ何回も観る映画だと思います。
パッケージのシーンがこんなラストに来るとは。
一人一人が主役で、一人一人にしっかりストーリーがあるけど、みんな繋がりを持っていて、なんだか不思議な感じの映画でした。
ささいな人々の日常生活を淡々と描いた作品でしたので、好き嫌いが分かれる作品ではないかなと思いました。
好きな人は好きだと思います。私は苦手でした。
どうしてこんなに評価が高いのだろうと思いました。
公開は1995年、20年を経てリマスター版での上映。
当時では異例のロングランだったのをよく覚えています。
それにしても、クリスマス時期でのリバイバル上映なのが何ともニクいですね。
タイトルにあるように作中ではタバコを実に印象的に使います。
公開当時の自分はタバコを吸っていて、その頃の事が懐かしくなりました。
物語はブルックリンの片隅のありふれた日常を描いた、しかしとても暖かい群像劇。
主演のハーヴェイカイテルは、脂ののったとても良い演技を魅せてくれます。
派手な演出があるわけで無く実にシンプルな作りなのですが、何故かとても味わい深いのです。
その煙のように漂う日々の時間、そこには大切な物で溢れているんですね。
そんな事に気付かせてくれる、とても大好きな作品です。
じんわりと心に響く大人映画。
ストンと身に染みて、心が温かくなります。
が、これが心に響くような年齢になったのか、と。笑
若かったら早送りしちゃいそう(笑)
実生活では煙草って苦手だけど、
映画とか舞台ではぐっときてしまうのも不思議。