サテリコン

6.7/10
合計14件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   128分
言語   まだ情報はありません
地区   イタリア
劇場で   09月12日 1970
この映画を見たい?
 映画を見たい    しない

50% 欲しいです,合計 162

レビュー  |  共有する 

サテリコン プロット

暴君ネロの寵臣ペトロニウスが描いた爛熟、頽廃のローマを、現代との酷似状況としてとらえた壮大な風刺劇。製作は「続・夕陽のガンマン
地獄の決斗」のアルベルト・グリマルディ、監督は「魂のジュリエッタ」のフェデリコ・フェリーニ。脚本はフェデリコ・フェリーニと「華やかな魔女たち」のベルナルディーノ・ザッポーニ、撮影は「華やかな魔女たち」のジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽は「ロミオとジュリエット(1968)」のニーノ・ロータ、美術はルイジ・スカッチアノス、セット及び衣裳はダニロ・ドナーチ、特殊効果はアドリアーノ・ピチウッタ、編集はルッジェーロ・マストロヤンニがそれぞれ担当。出演は三人の新人マーティン・ポッター、ハイラム・ケラー、マックス・ボーン、ほかに、サルヴォ・ランドーネ、マリオ・ロマニョリ、アラン・キュニー、キャプシーヌ、タニア・ロパート、サルヴォ・ランドーネなど。

サテリコン 俳優

サテリコン 写真

サテリコン Related

システム・クラッシャーオンラインで映画を見る
システム・クラッシャー
プロット  ドイツ
04月27日 劇場で
バジーノイズオンラインで映画を見る
バジーノイズ
プロット  日本
05月03日 劇場で
ラ・カリファオンラインで映画を見る
ラ・カリファ
プロット  イタリア・フランス合作
04月19日 劇場で
ザ・フェイスオンラインで映画を見る
ザ・フェイス
プロット  インド
02月23日 劇場で
アバウト・ライフ 幸せの選択肢オンラインで映画を見る
アバウト・ライフ 幸せの選択肢
プロット  アメリカ
03月08日 劇場で
ラブリセット 30日後、離婚しますオンラインで映画を見る
ラブリセット 30日後、離婚します
プロット  韓国
03月29日 劇場で
わたしのかあさん 天使の詩オンラインで映画を見る
わたしのかあさん 天使の詩
プロット  日本
03月30日 劇場で
ブリンダーヴァナム 恋の輪舞オンラインで映画を見る
ブリンダーヴァナム 恋の輪舞
プロット  インド
03月15日 劇場で
マッチングオンラインで映画を見る
マッチング
プロット  日本
02月23日 劇場で
マンティコア 怪物オンラインで映画を見る
マンティコア 怪物
プロット  スペイン・エストニア合作
04月19日 劇場で
ドラレコ霊オンラインで映画を見る
ドラレコ霊
プロット  日本
02月23日 劇場で
悪魔がはらわたでいけにえで私オンラインで映画を見る
悪魔がはらわたでいけにえで私
プロット  日本
02月23日 劇場で

サテリコンコメント(4)

Nxiomhspsgk
Nxiomhspsgk
オリジナルの予告編にこうあった
ローマ、ビフォーキリスト、アフターフェリーニ
正に本作を一言で言えばこうなる
かといってキリスト教を賞揚する作品でも決してない

文明の一皮を剥ぐと、どのような世界になるのか
それをこれでもかと露悪的にフェリーニには描く
弱肉強食の暴力が支配する世界、ことに道徳的な退廃はほじくり出すかの様に執拗に描写を重ねる

冒頭から主人公たる美貌のバイセクシャルな青年が、美少年を競っての痴話喧嘩の話で始まる

だから、それだけで延々と終盤迄続くのかと、ノンケの自分はいささか辟易したのだがさにあらん、フェリーニの狙いはそこには在らず上記の世界と現代の世界との対比にある

なので中盤以降、監督の意図が見えて来るにしたがって俄然面白くなってくる

ロケや海上のシーンもあるが、基本舞台劇的な構成だ
考古学的に考証はどれ程正しいのかは不明だが、多分そうだったろうとういう程の説得力はある

同性愛、小児愛、乱交の酒池肉林
夫の死に悲しむ余りに食事もとらず泣き続ける未亡人は逞しい兵士の慰めにすぐに体を許し果ては夫の遺体も兵士の落ち度を隠す為に差し出す
果ては食人シーンまでも
文明の一皮を剥ぎ取ってしまえば人間社会の本当の姿とはこれだと、フェリーニは繰り返し見せつける

それはコナンザグレートやマッドマックスの世界に近い
フェリーニは十年から二十年は早くその世界観私達に提示したのだ

製作は1969年だけに、ヒッピー的サイケデリック的な演出がなされている
キリスト教以前の邪教が支配していることを示すために般若心経がつかわれたり、ガムランがBGMに使われていたりする
もちろん仏教を邪教として揶揄する目的はフェリーニにはなくただ雰囲気として利用しているに過ぎにない
首の取れたふくよかな豊穣神の石像の下で、貴婦人の相手をして性的不能者になるシーンや、空に向かって高く起立する三角錘の石柱など性的な暗喩は無数に使われるが、般若心経のようにムード的な演出に過ぎない

衣装は東洋的な風味が施されてあるシーンがあり、これはスターウォーズの最初の三部作以降の作品の衣装に影響を与えていたように思われる

ラストシーンは主人公達の姿が壁画となり二千年後の現代に残る様で終る
そこには遺跡に吹きわたる荒涼たる風の声だけが聞こえるのみだ

つまり現代のキリスト教による道徳観やヒューマニティ観が世界を支配している現代といえど、一皮剥げばたちまちこうなるのだ
いや実はもうそうであってそうではないと装っているだけなのだ
そうフェリーニは主張している
そう自分には感じられた

美しい映像が随所にあり、美しい青年年達の顔と裸体は常時写されている
睡魔が訪れることは無かった
xshbov
xshbov
頽廃期のローマを描くフェリーニ監督作。

奔放なイマジネーションの洪水。熟れた(または熟れ過ぎて腐った)果実をズラリと揃えて見せつけられた気分。異型への愛と「お前も一員だ」というメッセージ。

何と言っても美術が圧倒的。意味などわからなくともその画面を見てればいい。猥雑でプリミティブな表現の連続。世界の宗教的な音をモチーフにしたであろう音響も素晴らしい。

エピソードの積み重ね&アンチクライマックス幕切れ。見終わった後しばし呆然とした。
Smsosspohn
Smsosspohn
混沌とした世界観、キャラクター、台詞、美術etc...未知の情報量が多すぎて頭の中がぐちゃぐちゃに・・・
この絶妙な理解のできなさと映像の美学がフェリーニ作品の魅力なのでしょう!
Iflranosieg
Iflranosieg
キリスト教の道徳観(まあ、これも怪しいもんだが)が席巻する前、人間の欲望が露になっていたローマの酒池肉林ぶりをフェリーニらしい壮大なスケールでイマジネーション豊かに描いた世界。こういう世界を良しとするか眉をしかめるかは個人の自由でしょう。だから、フェリーニの意図を探るよりこの映画を観て自分なりにどう感じるかの方が大事だと思うけど…