カミーユ・クローデル プロット

19世紀末、愛と芸術の葛藤の中で生きた彫刻家カミーユ・クローデルの後半生を描く。製作はクリスチャン・フェシュネール、監督は本作品がデビューになるブルーノ・ニュイッテン。レーヌ・マリー・パリスの原作を基に、脚本・台詞はニュィッテンとマリリン・ゴールディンの共同、撮影はピエール・ロム、音楽はガブリエル・ヤーレが担当。出演は「死への逃避行」のイザベル・アジャーニ、ジェラール・ドパルデューほか。

カミーユ・クローデル 俳優

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カミーユ・クローデルコメント(4)

Btnieaocel
Btnieaocel
美貌と才能を持ち合わせ〈伝説〉にもなり得た…
と思われるカミーユ・クローデルの挫折を描いている

弟のポールは姉と対照的な生き方をし
最後は尊敬するユーゴーのように〈国葬〉にされる程の評価を得る

しかし姉は父親が溺愛する程の、ロダンが籠絡してしまう程の〈天分〉を持っていたのだろう

完全主義者で 一気に天まで駆け上がるタイプのような気がする
ロダンに恋をしても自らの勢いを止めてはいけなかった
彼女の真髄のようなものを与えてはいけなかった
幸運の女神は前髪しかない… と ダ・ヴィンチでさえ言っていたではないか
でも若い時はこういうことは判らなかったりする

岩のような父親役のアラン・キュニーが野太い声で
成功した弟の詩を吠えるようにカミーユに読んできかせる処が一番インパクトがあった

やるせなさが伝わってくる
Olerdcatecly
Olerdcatecly
カミーユが彫った白い大理石の足首。
何ゆえ?自らの署名ではなく心酔する師匠ロダン銘の[合格]サインを戴いてカミーユは狂喜するのであった。
きっと当時はあれはあれで普通の慣習であったのだろう。
徒弟制や工房のシステムの上で。

駆け出しの彫刻家であったカミーユ。その彼女を弟子として“思いのまま”にする当時の徒弟制度なる物は、彼女の生まれ持った才能を吸血することでプロデューサー・ロダンの工房の名声を太らせる。
⇔ 無名のままにその役を終える幾多の下請けアシスタントの、この映画は“女工哀史”だ。

父親の苦悩が痛い。
愛娘の才能を信じて精一杯の支援をしてやりつつ、代償としてカミーユの貞淑が汚される現実を恐ろしいばかりに予感して、苦しみ呻吟する父の姿だ。

(せめては、それでも娘が何とか良い作品を生み出して、サロンで頭角を現していくことを願っていた父であったのに・・)

ドビュッシーやビクトル・ユーゴー、そしてエミール・ゾラが闊歩する花の都パリ。あの燦然と輝く文化の街で、実はこうしてたくさんの女たちが当たり前のように、女たち自身の生を謳歌出来ずに葬り去られていたのであろうし、ひとりの寡作の女流彫刻家がこのように腕をもがれてその命を終えていったのだろう。

皮肉にも弟ポールは、姉を食いものにした中年男の口利きで、外交官の職を得て詩人としても大成してしまった。
かくして、やつれ果てたカミーユの前で父親が息子ポールの著した“自責の詩”「黄金の頭」を大声で朗読するのだ。
取り返しのつかないカミーユの有り様に自分たちの不甲斐なさを憎み、悔悟の念を絶叫する父(と弟)の朗読だ。

僕は思う、
あの頃、世の中の常識では女性はないがしろにされていたのであろう、しかし個々の家の中では実情は違っていたのだ。
クローデル家の家庭内においては、父と弟がカミーユの幸せを願っていたことを、あの朗読の場面が教えてくれる。
後の祭りではあったが。

・・精神病院で過ごし29年目に没したカミーユ・クローデル。弟のポールは葬儀には、現れなかったという。

「そして1917年、ロダンは死期の迫ったローズと遂に結婚の手続きをした。ロダン77歳、ローズ73歳であった。その16日後にローズは死去し、さらに9ヵ月後の11月17日にロダンも死去した。ロダンの末期の言葉は『パリに残した、若い方の妻に逢いたい。』だった。」Wikipedia「ロダン」より。

・・・・・・・・・・・・・

美大で彫刻をやっている娘からのオススメでDVD鑑賞。
芸術家はスリリングだ。でもこんな映画を見せられて父親として僕の心配がどれだけ募ることか!
こともあろうかロダンの「接吻」の模刻に取り組んでいるとの娘からのメールだ(汗笑)
でも本作、カミーユの作品と制作風景がたくさん描写されていてそこは非常に面白かった。

なお、当映画の続編(入院~死)はジュリエット・ビノシュで撮られているがDVDにはなっていない模様。

“女工哀史”としてはモーツァルトの姉の運命を描いた「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」も皆さんに見て頂きたい作品です。
Srerapiimvel
Srerapiimvel
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この時代の芸術、特にフランス美術への関心が高かったときに封切られた。2人の関係の変化から産み出される作品群。書籍や画集から得られる知識そのままが、2人の名演技により忠実に表現されており、美術史の教養も深めることができる。

また、才能を当時の社会的成功に結びつけられなかった女性の生き方に、同性として、また、娘の母として考えさせられるものがある。
Elldnfhelpu
Elldnfhelpu
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泥沼恋愛だし、長いし、ハッピーエンドじゃないし、あまり好みではないにも関わらず、最後まで目が離せなかった。
カミーユ・クローデルという人物と、それを演じるイザベル・アジャーニの情念に引き込まれるような映画。
ただ私には共感出来る部分が少なくて、あまりヒロインによいイメージはもてなかった。
狂気の種はもともと彼女の中にあり、違う環境でもやはり狂ったのではないかな・・という印象。
後味のいい結末ではないんだけど、思ったより重苦しい気分にはならないし、なんといっても完成度が高いと思う。

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