オデッサ・ファイル

6.7/10
合計14件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   00分
言語   英語
地区   アメリカ
書かれた   ケネス・ロス
劇場で   03月01日 1975
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オデッサ・ファイル プロット

西ドイツを中心にヨーロッパ全土に隠然たる勢力を有する元ナチスSS隊員で構成されている謎の組織“オデッサ”を追う若いルポライターの活躍を描いたフレデリック・フォーサイスの同名小説の映画化。製作は「ジャッカルの日」のジョン・ウルフ。監督は「ポセイドン・アドベンチャー」のロナルド・ニーム、脚本はケネス・ロスとジョージ・マークスタイン、撮影はオズワルド・モリス、音楽はアンドリュー・ロイド・ウェバーが各々担当。出演はジョン・ヴォイト、マクシミリアン・シェル、マリア・シェル、メアリー・タム、デレック・ヤコブなど。

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オデッサ・ファイルコメント(14)

Kmpngishxso
Kmpngishxso
傑作「ジャッカルの日」の原作者フレデリック・フォーサイスの第二作

彼の原作による映画は四作あります

ジャッカルの日 1973年
オデッサ・ファイル  1975年(本作)
戦争の犬たち 1981年
第四の核 1987年(日本未公開)

フォーサイスはイギリスの作家
元ロイターやBBCの記者だけあって圧倒的な取材力でその原作は莫大な情報量を誇ります
もちろんフィクションを絡めて小説にしているのですが、そのフィクションの含有量がかなり少ない
というかそのフィクションもそうなる可能性がかなり高い確率であったというものです

第1作のジャッカルの日はその物語が、映画的な題材であったので、映画も傑作中の傑作になりました

しかし本作はどうかというとそこまでは、とてもいかない
以降の映画もしかり
むしろ映画との相性が悪く感じます
その情報量の極めて多い原作の端折り方、テーマの見極め、物語性の付与
かなり脚本の難易度が高いのだと思います

本作もそうで、原作の良さが消化不良を起こしてしまって残念です

それでとも中盤の変装してのオデッサ潜入からはがぜん面白くなります
しかし結末がただの復讐譚にまとめられてはつまらなく、しけたものになってしまいました

冒頭にでるタイトル文字が秀逸
Odessa File のssの部分がゲシュタポのあの有名なSSのロゴを模してあるのです
もしかしたら、実在のオデッサの命名もSSの文字があるから採られた名前なのかも知れません

舞台は、ケネディ暗殺のあった1963年11月22日の夜、ハンブルクから始まります
地下鉄Merken Street駅でのホームからの転落シーンは有名です

その後、ミュンヘン、ウイーン、バロイト、ハイデルベルクと変わります
終盤はお堀のある古城が舞台となります
といっても他に観光名所が出るわけでも綺麗な景色が広がる訳でも有りません
冒頭の夜のハンブルクの大通りのクリスマスの飾り付けの光景の方が記憶に残るくらいです

戦友会は在って当然です
親睦会です
戦地で生死を共に銃弾をかいくぐって生き残った間柄なのですから、戦後何年経っても懐かしく親睦を毎年温めたくなると思います
それは洋の東西を問わず日本でも同じです
戦勝国の米英露でも同じでしょう
戦友が困っているなら、できることならお互いに便宜を図るのも当然のことです

だが、それがゲシュタポの戦友会だとしたら?
しかもホロコーストを実行した部隊のものなら?
戦犯は戦後逮捕され、然るべく処罰され死刑に処されたはず
しかしドイツでは本作のように組織的に終戦間際から水面下に名前と身分を変えて潜んでいたわけです
しかもそのネットワークを持って戦前のファシズムを復活させようとしているならば?
現在進行形でイスラエルに対してまたもホロコーストをやろうと目論んでいたならば?

それが本作で取り組むべきテーマだったのです
復讐譚で矮小化されては残念としか言い様がない
そんなものは一要素に過ぎないはずです

日本ではどうか?
そのように水面下に逃れられた人物は皆無とは言えないかも知れません
殆どの戦犯は戦勝国によって逮捕され処罰をうけました
逃れた人物は稀でしょう
何故か逮捕されなかった人物もあったかも知れませんが極少数だと思います
そこがドイツと違うように思います

しかし私怨でお前は戦犯だと言いがかりをつけ、戦後何十年経っても特定個人を執拗に個人的に付け狙い暴力を振るう人物もいたようです
「ゆきゆきて、神軍」はそのような人物の映画でした
本作と見比べて、その酷さ、醜悪さ、程度の低さを確認しても良いかも知れません

そして個人ではなく日本民族全体に、当時生まれてもいない新しい世代にまで責任と謝罪を永遠に問うような隣国があります

ホロコーストの責任を個人にのみ問うユダヤ人の姿勢と比べると、アジア的な陋習を強く感じます

主人公ピーターの父親が佩用していた柏葉・剣付騎士鉄十字章は、ドイツ軍全体で159名のみ
大半は元帥や将官です
大尉でこれを授章した人物とは、天下に名前を轟かせる程の戦功を幾度も挙げている者ということになります

これがどれほど凄いかと言うと、「ヨーロッパで最も危険な男」として有名なオットー・スコルツェニーが、ムッソリーニ救出の功績で与えられたのが、親衛隊中佐に昇進と騎士十字章でした
それは3ランク下の勲章です

つまりピーターの父は、このスコルツェニーの戦功にも勝るほどの英雄であったという設定なのです

このスコルツェニーは戦後、本作で描かれたオデッサにもかかわり、さらににはイスラエルのモサドとも接触して、エジプトのイスラエルへのロケット攻撃計画に関与するドイツ人科学者のリストを提供して、この計画を未然に潰したともいわれています
つまり本作でのピーターの行動と父親はこのスコルツェニーの人生を元ネタにしていると思われます

ちなみに、「鷲は舞いおりた」のシュタイナー大佐がラストシーンで佩用していた勲章は、柏葉付騎士鉄十字章です
剣付きではなくワンランク下になります
シュタイナーは降下猟兵部隊の指揮官ですが、スコルツェニーがムッソリーニ救出作戦に使ったのも降下猟兵部隊でした
Ttreameodns
Ttreameodns
緊張感があるシーンが多く、ドキドキさせられました。

ストーリーにはナチスドイツに関する陰惨な史実も含まれていて、悲しみや怒りを覚えると共に考えさせられました。
展開としては上手く進みすぎにも感じました。ですがラストでなるほど…と思わせられる場面もあり、楽しめました。
ヴェンツァーのその後が気になります。

ジョンヴォイトの変装時の所作や表情の変化が素晴らしかったです。本当に別人に見えました。
enxsla
enxsla
戦後のナチ支援組織「オデッサ」の存在を知ったルポライターが、ユダヤ人組織の力を借りて組織に潜入する・・・と言うストーリー。

フレデリック・フォーサイス原作のスパイアクション。正直あまり知らなかった作品でしたが、「ジャッカルの日」の原作者と知り、鑑賞。
古い映画ということもあり映像的な迫力には欠けますが、ストーリー的には流石でした。主人公がこの件に異様に執着している様に違和感を持ったストーリーではありましたが、ラストでその違和感も見事に解消。ベストセラー作家原作だけのことはありますね。
Ponskihxmgs
Ponskihxmgs
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ジャーナリストが親衛隊の残党組織「オデッサ」に挑むサスペンス映画

古い映画のせいか突っ込みの入れどころも少しありましたが見ていて結構ハラハラする展開が多く面白かった。

ラストの巨悪との対峙、やり取りは考えさせられるものもあったけれどそれを覆すほど、明かされる主人公の過去に伏線の回収は驚かされた!
npuvhkr
npuvhkr
総合75点 ( ストーリー:75点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:65点|音楽:60点 )

突然現れたイスラエルの諜報員達はどうやって主人公の活動を知ったのだろうか。描かれることなくいきなり彼らが登場するが、背景の説明がない。殺し屋は弱くて驚いた。城にいとも簡単に侵入出来るし電話が盗聴されていなかったりするのは、この時代の技術がまだまだ未熟だったのだろう。ファイルはどう使われてどのような結果をもたらしたのだろうか。そのような物足りないところもある。活劇の演出は不合格。
でも総合的には楽しめました。旧ナチスの組織の話は色々と聞くので、社会に蠢くその活動に怖さと緊張感があった。組織に潜入するための準備と潜入するときの相手の警戒水準の高さとしつこい質問は見応えがあった。

原作を読んでみたが、イスラエルの動きのことは詳しく書かれていてよくわかった。殺し屋のことは原作とはかなり異なっていて、活劇が駄目なのは映画の制作側の問題だった。主人公が乗り物語に重要な役割をするジャガーXK150Sが、映画ではメルセデスでただの移動の道具扱いになりたいした活躍をしなくなるのは残念。