アレクサンドルの墓/最後のボルシェヴィキ プロット

旧ソビエトの映画作家、故アレクサンドル・イワノヴィッチ・メドヴェトキン(1900~89)の“幽霊”に、フランスの映画詩人クリス・マルケルが宛てた、6通からなるビデオ書簡の体裁をとったドキュメンタリー的映画エッセイ。最初の長編「幸福」(34)が上映禁止にされ、ブルジョワ様式主義との弾圧も受けながら、ソビエト帝国の崩壊する直前の89年に死去するまで共産主義の信奉者をもって任じ、〈最後のボルシェヴィキ〉として死んだ男の生涯を、かつては左翼活動家の政治的映画作家でもあった詩人が検証するなかで、20世紀という時代における映像と政治のせめぎあいが浮かび上がってくる。製作はミヒャイル・クストフ。撮影はHi-8ビデオで、マルケル自身のほか、モスクワでアンドレイ・パシュケヴィッチがカメラを回し、他に現在アメリカに住む旧ソ連のドキュメンタリー映画作家マリーナ・ゴルドフスカヤ(監督作「アルバト通りの家」が95年山形国際ドキュメンタリ-映画祭に出品)、パスカル・オービエ、フランス第三チャンネルの特派員クリチャン・イルーらの撮影した映像も使われ、また生前のメドヴェトキンのインタビュー、メドヴェトキン自身の監督作「幸福」「新モスクワ」(38)などの引用、帝政ロシアや旧ソビエト時代のニュース映像がふんだんに挿入され、ビデオ画面上で複雑な処理を経て何重にも重ね合わされている。音楽はドイツの左翼系作曲家アルフレード・シニートケ。作品は〈最初の手紙〉から〈最後の手紙〉まで六つの部分に分けられ、全編を故メドヴェトキンに宛てたマルケルの手紙の形でナレーションが朗読され、そのあいまにメドヴェトキンとその関係者へのインタヴューが挿入されている。画面に登場してメドヴェトキンについて語るのは映画監督ユーリー・ライズマン(「汽車は東へ行く」)、マリーナ・ゴルドフスカヤ、カメラマンのユーリー・コリアダ、メドヴェトキンの娘ションガラ・メドヴェトキナ、メドヴェトキン映画のスタッフとして編集のソフィア・ブリトゥリアク、メドヴェトキンの作品と同様にスターリン時代にその著書が発禁となった作家イサーク・バーベリの未亡人アントニーナ・ピロジコヴァ、メドヴェトキンの親友だったというアルベルト・シュルト、晩年の教え子だった学生のニコライ・イズヴォロフ(メドヴェトキンの〈映画列車〉時代の作品を発見)とマリーナ・カラシエヴァ、映画史家ウラジミール・ディミトリエフ、ヴィクトル・ディオメン、キラ・パラモノヴァ、そしてジガ・ヴェルトフのカメラマンだったヤーコフ・トルシャンなど。(ビデオ作品)

アレクサンドルの墓/最後のボルシェヴィキ 俳優

アレクサンドルの墓/最後のボルシェヴィキ Related

津島 福島は語る・第二章オンラインで映画を見る
津島 福島は語る・第二章
プロット  日本
03月02日 劇場で
神探大戦オンラインで映画を見る
神探大戦
プロット  香港・中国合作
02月23日 劇場で
恋わずらいのエリーオンラインで映画を見る
恋わずらいのエリー
プロット  日本
03月15日 劇場で
劇場版 怪獣は襲ってくれないオンラインで映画を見る
劇場版 怪獣は襲ってくれない
プロット  日本
03月29日 劇場で
システム・クラッシャーオンラインで映画を見る
システム・クラッシャー
プロット  ドイツ
04月27日 劇場で
瞼の転校生オンラインで映画を見る
瞼の転校生
プロット  日本
03月02日 劇場で
マッチングオンラインで映画を見る
マッチング
プロット  日本
02月23日 劇場で
美と殺戮のすべてオンラインで映画を見る
美と殺戮のすべて
プロット  アメリカ
03月29日 劇場で
テルマ&ルイーズオンラインで映画を見る
テルマ&ルイーズ
プロット  アメリカ
02月16日 劇場で
毒娘オンラインで映画を見る
毒娘
プロット  日本
04月05日 劇場で

アレクサンドルの墓/最後のボルシェヴィキコメント(0)

コメントは見つかりませんでした。

共有する

関連映画

ガンファイターの最後 オンラインで映画を見る ガンファイターの最後
プロット  アメリカ
12月09日 1969 劇場で

最後の谷 オンラインで映画を見る 最後の谷
プロット  アメリカ
08月14日 1971 劇場で

最後の人 オンラインで映画を見る 最後の人
プロット  ドイツ
01月01日 1900 劇場で

最後の冬 オンラインで映画を見る 最後の冬
プロット  中国
11月07日 1987 劇場で

最初の恋、最後の恋人 オンラインで映画を見る 最初の恋、最後の恋人
プロット  韓国
04月01日 2022 劇場で

最後の猿の惑星 オンラインで映画を見る 最後の猿の惑星
プロット  アメリカ
07月21日 1973 劇場で

ニューリリース