カポネ大いに泣く
プロット
日本
02月16日 1985 劇場で
カポネの舎弟 やまと魂
プロット
日本
01月23日 1971 劇場で
舶来仁義 カポネの舎弟
プロット
日本
05月23日 1970 劇場で
ギャングランド カポネが最も恐れた男
プロット
アメリカ
11月05日 1988 劇場で
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カポネコメント(8)
米国のみならずおそらく世界でも史上最も悪名高いギャングであろうアル・カポネを登場させた、あるいはモデルにした映画は多々あるが、服役後の晩年を取り上げるというのは珍しく、それゆえに挑戦のしがいがあったのはよくわかる。450件もの殺人に関与したとされる大悪党が、晩年は梅毒の後遺症で認知症を患い、幻覚と現実の区別がつかなかったり人前で失禁したりなど、もの悲しいエピソードが続き、確かに全盛期とのギャップが興味深くはある。主人公の幻覚を客観的な映像とシームレスに見せる演出は、(ホラーやサスペンスを除外すると)例えばロン・ハワード監督作「ビューティフル・マインド」などを思い出させる。おそらくはカポネの意識を疑似体験させる狙いもあったと思われるが、不必要に観客を振り回している気がしなくもない。
毎日4時間の特殊メイクを施されたというトム・ハーディはさすがの熱演で、病状ゆえに表情豊かにできない制約をものともせず繊細な表現で飽きさせない。カポネの妻を演じたのは「グリーンブック」で最高にチャーミングだったリンダ・カーデリニだが、彼女の魅力も十分に活かせていなかった。
晩年と行ってもまだまだ若いんですけどね。
で、この映画は何を言いたかったのでしょうか?
私には面白さの欠片も分かりませんでした。
今まで誰もカポネの晩年を描かなかったのは、描くほどの内容がなかったからですね。