太陽を盗んだ男

7.6/10
合計32件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   147分
言語   日本語
地区   日本
劇場で   10月06日 1979
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太陽を盗んだ男 プロット

自ら製造した原子爆弾で政府を脅迫する男の孤独な闘いを鋭い風刺とパワフルな演出で描き、現在もカルト的人気を誇る異色のアクション映画。中学校の冴えない理科教師・城戸は、原子力発電所に侵入してプルトニウムを盗み出し、自宅アパートで苦労の末に原子爆弾の製造に成功。警察に脅迫電話を掛けると、以前バスジャック事件に遭遇した際に知り合った山下警部を交渉相手に指名する。明確な目的も思想も持たない城戸は、テレビの野球中継を試合終了まで放送させるよう要求したり、ラジオ番組を通して次の要求を募集したりと、行き当たりばったりの犯行を続けるが……。沢田研二が主演を務め、菅原文太が山下警部を圧倒的存在感で熱演。「青春の殺人者」の長谷川和彦監督の長編第2作で、「ザ・ヤクザ」のレナード・シュレイダーが原案と共同脚本を手がけた。

太陽を盗んだ男 俳優

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太陽を盗んだ男コメント(20)

zznazo
zznazo
こんな映画はもう見れないですよね
被曝の症状は目を覆いたくなりますが
音楽が異質なほど晴れやかなので平気です笑
その矛盾が好きでした
ヒロインの演技は残念だけど沢田研二さんは
天才だと
Psxhinkogms
Psxhinkogms
中学理科教師の城戸は無気力で適当な生活を送る反面、原子力発電所から盗んだプルトニウムを用いて、自宅で原子力爆弾を作るという過激な行動を取っていた。
丸の内警察捜査一課の山下警部率いる警察を相手取り、原子力の力を武器に政府を脅迫した男を描いた過激な作品。

バスジャックに政府脅迫、その上に原子力爆弾を持ち込んだ完全にアウトな内容の作品。
主人公の城戸誠にジュリーこと沢田研二、キレ者の警部役の山下に菅原文太などの昭和のスターを並べたキャストに加え、ド派手なカーアクションやヘリコプターにぶら下がりながらの射撃などツッコミどころ満載で迫力のある画も相まって大ヒット間違いなしの印象を受けたが当時の評価としてはそこまでだった様子。
公開から長い歳月をかけて再評価され神格化された様子はブレードランナー味を感じさせた。

ガムを噛みながら、抜けかけた髪を搔きむしり、虚ろな目つきで街を彷徨うジュリーとバックに響き渡る爆弾の時計の針の音がとても印象的で、ラストシーンがとてもカッコよかった。
Rsrmbnyaaeaiei
Rsrmbnyaaeaiei
このような作品が以後40年も撮れぬのは、
我が国に長谷川和彦に比肩する脚本家や監督が不在ゆえでなく、
沢田研二的なスターが不在ゆえだろうと思う。

想えば異様なスターであった。

例えばキムタクでは無理だろう、ということ。
Nsprofsiage
Nsprofsiage
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DVDで2回目の鑑賞。

なんと表現すれば良いのか…。この映画にはとてつもないパワーがある。人を惹き付けて止まない魅力がある。特にテーマやメッセージは無いように思われましたが、何かを訴え掛けて来るような凄みを感じました。強いて云うなら、安保闘争に敗北した後に訪れた虚無へのささやかな復讐でしょうか?
なんにせよ、面白いエンターテインメントをつくろうと云う熱気はバンバン伝わって来ました。それはダイナミックな画づくりに如実に表れていました。皇居前でのゲリラ撮影や東海村原発内のセット、東急百貨店前でのパニック・シーン、スピード感溢れる迫力のカーチェイス…どれもが当時の邦画のイメージを凌駕するスケールで描かれていました。

ストーリーからしてセンセーショナルだよなぁ、とも思いました。原発からプルトニウムを強奪して原爆をつくり、政府を脅迫するだもんなぁ…。しかし何も要求内容が思い浮かばず、ナイター中継を最後まで放送しろだとか、挙げ句にはラジオ番組でやりたいことを募集すると云う大胆さ…。
1970年代の社会に漂う空気感なのか、どことなくしらけているが故に、空前の犯罪者にも関わらず憎みきれない城戸誠の行動に、山下警部と同じく振り回されてしまいました。

――

“当時”だからこそつくり得た映画と云うものがあると思います。本作もそのひとつだなぁ、と…。「仁義なき戦い」シリーズと同じ匂いがしました。上記のような撮影は今じゃあコンプライアンス上問題のあるものばかり。この令和の世では絶対に撮れない。既成概念を壊し、新しい表現に挑んだ作品の価値は偉大だし、後世に語り継がれる伝説となる…。
ですが本作は万人に知られているわけではなく、一部に熱狂的なファンを持つカルトムービーと云う位置付け。公開時の興行成績は芳しいものではなかったとのこと…。尖り過ぎていたのか、テーマがはっきりしないからなのか、その要因について自分にはよく分かりませんが、ただひとつ言えるのは、本作はこのままカルトムービーとして伝説的存在となることで、永遠に輝き続けることが出来るのではないか、と云うこと…。

【余談】
あれこの曲、絶対どっかで聴いたことあるよなぁ…。なんて映画だったっけかなぁ? それともドラマだったっけ? ―と一生懸命考えていましたが思い出せず、ウィキペディアで調べたら一発でした。なるほど、エヴァねぇ…(笑)
Utllueftibea
Utllueftibea
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長谷川和彦監督作。寡作な監督でこの映画以降撮っていない。狂気とコメディ、アクションが混在するいい意味で狂っている傑作。脚本はバイリンガルで日米両方で書いていたレナード・シュレーダー。音楽は井上バンドで主演は人気絶頂の沢田研二と東映の顔役菅原文太。

主人公城戸誠はバスジャック事件で山下警部の揺るぎない正義を目の当たりにし、自分というものを失ってしまった。空虚さを埋めるために誠は愛と狂気を込めて原子力爆弾の製造を進めていく。何がしたいかも分からず純粋に禁忌を犯していってしまう。作ることが目的であってその先には何もないのだ。何を考えているか分からない誠を沢田研二が熱演している。

アトムを歌いながら原爆を作り、猫の死を悲しむ。とことん純粋。狂人へと変貌していく誠は沢田研二が演じているだけあって美しいの一言。変わらない日常とのギャップが鮮烈でカメラワークも秀逸。キューブリックぽい画作りだったり、コメディありと全編飽きない。

音楽も秒針の音やガイガーカウンターの音が効果的に使われ緊張感が凄まじい。スコアもよくて当時の空気感が伝わってくる。

同士を求め続けたた哀しい男、何と戦うかも知らず何をしたいのかもわからないままだった。被爆し朽ちていく自らの身体とは対照的に衝動だけはあった。既にこの街は死んでいたのだ。何もない、ただ何もなかった。