東京は恋する
プロット
日本
09月18日 1965 劇場で
私だってするんです1
プロット
日本
03月11日 2022 劇場で
私だってするんです2
プロット
日本
03月12日 2022 劇場で
女は夜化粧する
プロット
日本
01月14日 1961 劇場で
地球は壊滅する
プロット
アメリカ
04月21日 1965 劇場で
私はヴァレンティナ
プロット
ブラジル
04月01日 2022 劇場で
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私は確信するコメント(9)
大学教授ジャック·ヴィギエの妻が失踪
その後ジャックが妻殺害の容疑者として
裁判にかけられることになった
無実を確信するノラは
彼の弁護人となった敏腕弁護士デュポン
=モレッティのアシスタントとして
事件の真相を探る
ヒッチコック狂による“完全犯罪”と
世間を騒がせた
実際に起こった“ヴィギエ事件"を扱った
法廷劇
.
誰が嘘をついているのか…
センセーショナルに報じるマスメディア
デマでも構わず扇動する
好奇心を煽り立てる
(日本でも問題になっていること)
正義感から
真相究明にのめり込み思い込む
""恐らく""そう思う"ばかりの
仮説のオンパレード
フランスの司法制度の問題点や
歪んだ正義の危うさも描く
上質なサスペンス映画
"免罪"
怖いです
フランス映画祭2020横浜にて鑑賞。
非常に見応えがあり、鑑賞しながら確信の在り方を考えさせられるとても素晴らしい作品であった。
この作品は事実に着想を加えた作品だという。どこまでが着想の部分かは大きく説明はなかったが少なくとも主人公のノラの存在はフィクションだという。
この裁判は遺体も見つからず謎の失踪をとげたスザンヌという女性を巡って、夫ジャックが殺人罪の有無を問う裁判内容である。
主人公のノラは以前彼の裁判を陪審員をやっていた経験もある事から彼の無罪を確信し、今回の裁判は陪審員ではないにしろ無罪を勝ち取るために必死に動く。
ジャックの弁護人を担う事になったデュポンは当初はあまり積極的な姿勢ではなかったものの、ノラの必死なサポートやなによりこの裁判内容が、決定的な証拠がなく複数の仮説によりジャックの有罪を進められた裁判の存在に疑念を抱き時間を追うごとに必死に彼の弁護をする。
デュポンの最後の演説はまさに心打たれる。この作品は裁判が舞台なためいわゆる「推定無罪」の在り方を改めて認識させてくれるが、これは裁判以外にもいわゆる人々の「確信の在り方」に置き換える事ができる。
この裁判では何一つ決定的の証拠はなく、仮説のオンパレードなのだがなぜかジャックが犯人だと確信を持った者が多々いる。それも数が増えれば増えるほどその空気が支配する。
これは我々日常生活にもある事だ。事実がどうかはわからない事でも、仮説に惹きつけられる決定的な証拠もなくあたかもその仮説が真実かのように思い込んでしまうことはいくらでもある。いわゆる確信だ。
その確信も同じ一つの出来事でも全く逆の結果を確信するケースもあるだろう。
それらの全ては決定的な証拠がないのに結果だけを先走り求めるからなりえることだと思う。
この作品でいえばノラもまたジャックの無罪を願うことを必死になるが故にスザンヌの愛人が真犯人だと決めつけるシーンがある。
もちろんこの作品内ではスザンヌの愛人役は妙に怪しく、犯人と思いたくなる描写が目立つがこれもまた決定的な証拠は作中では描かれていない。
その為彼が犯人というのもまた誤った確信であり、この辺りは我々観客の確信の在り方を試されてるようにも思えた。
このようにこの作品は確信の在り方を非常に考えさせながら、そして鑑賞中も体験できるような作品でとても興味深い作品であった。
便利な情報社会に生きる今、色んな情報が溢れかえっている。
その情報の取捨選択するのは我々の自由であり同時に時には大きな責任も伴う。
何事においても結果だけを追い求めず、その過程を最大に考慮し、正しい確信へ導く必要性をこの作品で改めて感じさせてくれた。
冒頭に「ヴィギエ事件」とは、という説明が文字で出てきますが、少し早いので、こちらで要点をまとめておきます。
2000年2月にフランスで「スザンヌ・ヴィギエ」という女性が、夫と3人の子どもを残して失踪。
遺体が見つからない中、妻殺害の容疑で、大学教授の夫ジャックが勾留。
ジャックは証拠不十分で釈放される。
ところが、7年後に再び妻殺害容疑で出頭命令が出て、2009年に裁判が始まる。
第1審で無罪となるも、検察が控訴し、第2審に入るあたりから物語が始まります。
本作では、第1審を傍聴したシングルマザーで料理店で働く「ノラ」が、ジャックの無実を確信していて、ノラを主人公として描かれています。
そして、ジャックの娘(20歳)は、ノラの息子の家庭教師をしています。
また、ジャックは「うつ状態」になっていて、ほとんど役に立たない状態になっています。
まず本作で驚いたのは、裁判所に証拠申請をして、250時間にも及ぶ通話記録データが提供された点です。一体、どこからその通話録音データが出てくるものなのかは分かりませんでしたが、その膨大な通話におけるやり取りの中から「事件の真相」を探ろうとします。
ただ、様々な「仮説」を覆せるほどの証拠が出てくるのか?
この辺りが本作の大きな見どころになっています。
特に、敏腕弁護士のデュポン=モレッティによる最終弁論は、非常に深いものとなっています!
なお、本作は実話ですが、物語の一部やノラの人物像などフィクションの部分もあります。
ちなみに、この弁護士デュポン=モレッティは、2020年7月にフランスのマクロン政権下で「法務大臣」に抜擢されて世界中で大きなニュースとなるなど、今のニュースにもつながる面もあるのです。
デュポンの最終弁論は優秀でした。
ラストのテロップには、痺れました。
ノラ最後までよく頑張りました!