組織
プロット
アメリカ
02月09日 1974 劇場で
日本暴力団 組長
プロット
日本
07月08日 1969 劇場で
暴力をめぐる対話
プロット
フランス
09月24日 2022 劇場で
犯罪組織(シンジケート)
プロット
アメリカ
01月01日 1900 劇場で
日本暴力団 組長と刺客
プロット
日本
11月20日 1969 劇場で
日本暴力団 組長くずれ
プロット
日本
06月20日 1970 劇場で
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県警対組織暴力コメント(14)
2大やくざの対立。
警察内部の軋轢。
刑事とやくざの癒着。
…など、話題の『孤狼の血』はやくざ抗争の『仁義なき戦い』より寧ろ警察とやくざを描いた本作のテイストに近い。
フィクションではあるが、幾つかの史実がベースにされている。
浮き彫りになるのは、警察とやくざの関係、その実態。
主人公の刑事は盟友であるやくざの若頭とクラブでドンチャン騒ぎ。
情報提供、賄賂、お咎め無しは当たり前の持ちつ持たれつ。
その恩恵に預かり、やくざも会社を経営するなど社会進出。
取調室での暴力、違法捜査が“通常捜査”。
やくざを挙げるならやくざになれ。
分からんでもないが、それにどっぷり染まるのは…。
県警本部のエリート警部補が派遣されてくる。法の下に、命令には服従、警察とやくざの癒着は一切禁ずる。
絶対的な法の番人。何ら間違ってはいない。摘発の為とは言え、主人公たちの方こそ間違っている。
しかし…、そのエリート警部補のやり方は非情。
間違ってはいるのに熱血な主人公たち、間違っていないのにやり方に反感を禁じ得ないエリート警部補。
何が正しいのか、何が悪いのか、単純に割り切れない不条理。
深作が警察映画を撮った。しかし、その中身は…。
猛抗議を受けたのも分かる。
今回刑事役だが、誰よりもやくざに見える菅原文太。
登場シーンで警察の刑事課長席にふんぞり返り、てっきり刑事役かと思いきや、やくざの若頭役の松方弘樹。
法の番人でありながらニヒルで憎まれ役の梅宮辰夫。
ギラギラほとばしり、それでいて人間臭い漢たちに惚れ惚れ。
文さん演じる悪徳刑事と松方演じるやくざの友情が話の中枢。
刑事とやくざの友情…。
客観的に考えれば、警察の信頼に関わるほどの大問題。癒着以外の何物でもない。
でも二人の関係は、刑事とやくざの立場としてではない、漢と漢の絆だ。
でなければラスト、熱い涙を流せるものか。
別に悪徳刑事ややくざを肯定するつもりはない。
あくまでフィクション。その上で、漢たちが演じた漢たちに誰だって惚れる。
もう、彼らのような漢たちは居ないのだろうか…。