50% 欲しいです,合計 178
レビュー | 共有する
伊賀の影丸 プロット 日本 07月24日 1963 劇場で
伊賀野カバ丸 プロット 日本 08月06日 1983 劇場で
戦国 伊賀の乱 プロット 日本 02月21日 2009 劇場で
忍者秘帖 梟の城 プロット 日本 03月24日 1963 劇場で
影法師捕物帖 プロット 日本 04月29日 1959 劇場で
眠狂四郎殺法帖 プロット 日本 11月02日 1963 劇場で
伊賀忍法帖コメント(8)
どことなく怪しげな中国人に見えなくもなかったが…(特にドジョウ髭が)。
角川三人娘のひとり、渡辺典子には男を骨抜きにしてしまうような強烈な女の色気が欲しかった。
ま、十代でそんな色気が出せてたら、今頃は大女優になってたかもね。
また宇崎竜童の切ない歌声が耳に残る主題歌「愚かしくも愛しく」が、エンドロールを大いに盛り上げる。
元来、山田風太郎の俗受けを狙った作風、大衆官能時代小説の類は苦手である。
たまたま録画が残っていたので観たのだが・・。
処女を輪姦してその涙を信長も狙った名器平蜘蛛の茶窯で煮詰めて媚薬を作るなんて瘋癲老人の劣悪な妄想だろう。
人気の高い戦国史や忍術ものを題材に虚構の奇伝に化けさせた妄想ホラーもどき、高尚を装ってはいるが一皮むけば脂ぎったオスの臭いプンプン。多くの熱烈なファンがいた大衆文化路線を否定するつもりはないが余りにも直截的な娯楽至上主義、好きな人が観ればいいとしか思えなかった。
とは言え、だから?真田さんご自身はこの頃よく演じられたキャラクターとそう大差なくといったところ。何がどう違うのか、思いだせない。実はみんな同じ役柄でいろんな映画に出ているんだよ、と言われても、やっぱりそうかと思ってしまうほど大差ない。
真田さんの出演作を眺めると、実は演技力が際立っている映画もあるんだけどね。反面、似たような役を続けさせられていた時代の映画の一つ。
渡辺さんのデビュー作。真田さんの相手役を選ぶオーデションで見出されてと聞くけど、そのときすでにこの役を演じる前提だったのだろうか?
相手役のオーデションということならいとうかずえさんもそうだったと思うが、いとうさんのデビュー作はそれなりに可愛いヒロインという役どころだったと記憶するが、渡辺さんのこの役ときたら…。デビュー作で一人三役というのは、当時のアイドル映画からするとかなり演技力を期待され、それなりに応えていたと思うし、他の角川三人娘の中でも一番の正統派美少女で時代ものに合うと思うけど…。それにしたって、デビュー作からこんな役。もっとアイドルアイドルした役でデビューさせてあげたっていいじゃない、と思う。
そういえば、『セーラー服と機関銃』でも薬師丸さんが宙吊りにされて話題になったけど、角川って話題になれば何でもよくて、その俳優・女優のキャリアプランとか売り出し戦略とかなく、使い捨ての感覚だったのかな。売れればそれで次を作るし、売れなければ・潰れれば次を探せば良いってか?
と、真田さんだし、オーデションでみいだされたアイドルだし、というアイドル映画を見るつもりで見たら、とんでもないものだった。
なんか、仕掛けの大雑把なお化け屋敷のアトラクションを見た感じ。これでもかとえげつない映像を出してくる。へえ~、ひょえ~とは思うけど、心に残らない。
角川がつまらなくなってきた頃の映画かな。