みんなあげちゃう(1985)
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04月20日 1985 劇場で
ありがとう、ごめんね
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スウェーデン
12月26日 2023 劇場で
石井のおとうさんありがとう
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日本
08月21日 2004 劇場で
あんにょんキムチ
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日本
08月12日 2000 劇場で
にあんちゃん
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10月28日 1959 劇場で
いんこう
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日本
07月26日 1986 劇場で
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あ・うんコメント(8)
坂東英二の演技が上手とは思わないのだが、この作品の中で高倉健と対した時には、自分が彼に敵わないと達観しつつも信頼して友情を保つ三枚目役が良く似合っていた。富司純子は秘めた胸のうちを明かすことなく謙虚に貞淑な妻を演じて家庭を守る。健さんと織り成す人間模様が、礼節を持って謙虚に生きる姿と相まって奥ゆかしい。
しかし、健さんは坂東のその家族への態度はかっこいいが、実は自分の妻をないがしろにし家に帰らず女遊びもする男である。だから彼の妻はかなり不満たらたら。健さんの見せるいい男っぷりは彼の演技でもたらされていて、役柄上の二面性はどうしようもない駄目な部分ということだろうか。だが、そこがあまり描かれていなくて、健さんと坂東家の綺麗なだけの話になっている。そのあたりが何かすっきりしなかった。
寝台戦友で20年来の親友である門倉(高倉)と水田(坂東)。門倉は水田の妻たみ(富司)に好意を持っている。それを水田の娘さと子(冨田靖子)はプラトニック・ラブと称し、お見合い相手の石川(真木)と破談になったにも拘わらずこっそりと付き合い、その石川は特高に捕えられてしまう。 水田は芸者のまり奴に惚れて通い詰めるが、そのまり奴を門倉は大金をはたいて芸者をやめさせる。ときは日中戦争前夜。門倉の会社も軍需景気によりアルマイト弁当箱で急浮上した会社だった。
どちらかというと、女が憧れるような男の友情。助け合い、罵り合い、それでいて言葉に出さない奥底にある絆。その嫉妬にも似た憧憬は修善寺温泉で眠りこけた男たちに豆をはじいてぶつける富司純子の映像が象徴している。狛犬の“あうん”を見るシーンは冨田と真木。
ラストでは石川が召集令状を受けたと水田家を訪れる。「追いかけなさい。責任は俺が持つ」と諭す門倉。「特高に睨まれて召集された者は必ず戦死する」などとドキリとする発言を平気で取り入れるところが憎い。
古き良き昭和の風景。芸者遊びやら、髭を当たるなんてのも洒落てる。
健さんが粋だ。富司純子が奥ゆかしい。富田靖子も山口美江もチャーミングだ。大滝秀治に三木のり平も、脇役ながらホントいい味だしてる。クスッと笑わせてくれる。
プラトニック・ラブ。それぞれの役者が見事に輝いているステキな作品だ。