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恋風街道 プロット 日本 08月08日 1954 劇場で
恋の風景 プロット 香港・日本・中国・フランス合作 03月26日 2005 劇場で
恋や恋なすな恋 プロット 日本 05月01日 1962 劇場で
恋空 プロット 日本 11月03日 2007 劇場で
悲恋 プロット フランス 02月01日 1948 劇場で
恋鎖 プロット 日本 09月09日 2006 劇場で
恋恋風塵コメント(10)
カメラと人物の距離感と、ゆっくりとしたカメラワークに、監督の奥ゆかしい視線を感じた。
あるがままの風景にも、人の心にも、カメラは決してズケズケ入っていかない。何人たりとも、そこにある風景や個人の尊厳を侵害してはいけないという、自然や人間への敬意すら感じた。
トンネルの多い単線。スーッと夢の中へ導かれるように本編は始まる。
愛を自覚する前から兄妹のように育った若い二人の日常を、鑑賞者がそっと見守るように物語は進む。
たったワンシーンだけ小津安二郎ショットがある。体調を崩して寝込んでしまった彼を看病する彼女は、唯一「彼の目線」で描かれていた。彼女は新妻のように美しく、世界の全てのようだった。
ラストで、昼寝する母を横目に、爺ちゃんとサツマイモの話をする。松葉杖も手作りする爺ちゃんは、自然や精霊に働きかけながら生きている。
すると私は、まるで全ては夢だったような不思議な感覚を覚えた。人間の小さな営みと、魂で感じた愛。一体どちらが夢なのだろう。
あまりにストーリーが淡白でびっくりした。登場人物の顔を憶えられず主人公の男がいつの間にか台北で働いていて別の人かと思った。また、台北と田舎をちょいちょい行ったり来たりしていて、そんなに遠くないのか位置関係がよく分からなかった。田舎にいたと思ったら急に映画館のポスターを描いている場面になっていて、田舎にも似た場所があるのかと思った。
雑で不親切な作りであった。ストーリーも退屈でつらかった。こういう映画をいいと感じられる豊かな感性に憧れる。
30歳前後、2000年前後の時にバンドで毎年のように台湾を訪れていたので、そんな時の記憶がよみがえった。イーピンという友達ができて彼の自宅がある田舎に電車で行ったのを思い出した。彼は画家で油絵がとても上手だった。
また90年代に中原昌也さんがすごく褒めていて、気になっていた。それがこんなみずみずしい感性の映画であったことで、改めてすごいマニアであると思った。