フレディ・マーキュリー The Show Must Go On
プロット
イギリス
02月16日 劇場で
NN4444
プロット
日本
02月16日 劇場で
このハンバーガー、ピクルス忘れてる。
プロット
日本
02月16日 劇場で
フィリピンパブ嬢の社会学
プロット
日本
02月17日 劇場で
QUEEN ROCK MONTREAL
プロット
アメリカ
02月22日 劇場で
ドラレコ霊
プロット
日本
02月23日 劇場で
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ファーゴコメント(20)
救いは誠実に生きている二人の小さな幸せ。3セント切手は値上げのときに使われる、それで十分だよね、と頷く。
冒頭、「実話」「死者への敬意」とのテロップ。高鳴る期待。
あんまりパッとしない役者ばかりだな(笑)失礼。そして、なんだ、このちょいちょいほりこんでくる笑いは。「死者への敬意」はどこいった?
こんなアホでできない主人公、小者っぽいくせにやけに大胆に人を殺す犯人、身重の女警察、ほんとにいたの?
もはや予測不能の展開。が、それゆえ面白い。うわー、怖すぎる結末。
ネットで調べてビックリ。
冒頭テロップ、嘘っぱちだったんですね。そんなのあり?(笑)
無計画で感情的ですぐ撃っちゃうっていう単細胞で。
まぁだからこそ犯罪者は危ないんだけど。
マヌケがマヌケを呼びマヌケ連鎖で大事に。
何故かちょくちょくコミカルに見える。
ゾディアックとは大違いの犯罪者だけどこれはこれで面白かった。
めちゃくちゃ面白いわけではなく、普通に面白い。
音楽が良かったです。牧歌的でありながら物悲しい曲調が舞台や内容に合っていて、印象に残りました。
展開はわかりやすく、リアリティがありました。メリハリなく常に一定のテンポで展開していくけれど退屈さはなく、むしろ惹きつけられるような独特の雰囲気を持った作品です。実話らしい、客観的で一歩退いたような画面作りが良かったです。1987年当時の雰囲気を作っている、そこそこ最近の作品かと思っていました。23年前だと知ってびっくり。
警察官に車を止められたあたりからはずっと鬱鬱として胸苦しく、どういう気持ちで観ていたらいいのかわからなくなりました。
鑑賞後にだいぶ気分が沈んだのですが、なんと!本作は本当はフィクションらしいですね!やってくれる…しかし救われました…。冒頭のテロップも含めてフィクションって…そんなのあり?実話でも脚本賞って取れるんだーとか呑気に思っていました。まさに衝撃の「実話」。さてはコーエン兄弟、相当の曲者だな?
ヒントはポールバニヤン(ホラ話の象徴)とマイクヤナギダの話(嘘)にあったんですね。マイクは話の大筋に関係がなく違和感があったので、なるほどな〜と思いました。あとはカールがお金を隠したことは誰が証言したのかも疑問に思っていました。ある意味どんでん返しの作品ですね。おもしろい。
フィクションだとわかるとブラックコメディの見方もできますね。パンケーキ好きな寡黙な大男とか、部下にもらったコーヒー捨てるとか、身代金値切ろうとする父親とか。初見はほぼ真剣な顔で観ていましたが、次からは笑って観られそうです。
荒唐無稽に見えて、悪事が泥沼化していく様は現実でも起こりうるかもしれないと思わせられます。この絶妙なバランス、上手いですね。
ポールバニヤンの像が撮り方によってやけに怖く見えてビビりました。
あと終盤の木材粉破砕機はエグいですね…。また雪に赤が映えること。実際に事故では起こったことがあるらしいです…考えただけで恐ろしい。
演者みなさん表情が良かったですね。特にピーターストーメア扮するゲアのあの何を考えているのかわからない薄気味悪さ、怖さはなかなか出せないと思います。
カールというかスティーヴブシェミが聞き込みの度に「全体的にヘンな顔」と言われていたのは少し笑ってしまいました。特徴的ですよね、好きです。シェプにぶん投げられるところもおもしろかった。『レザボア・ドッグス』のピンクよろしく金にがめついお喋りな小悪党、最高でした。
フランシスマクドーマンドも自然な演技ながら存在感があり、格好良かったです。役作りでミネソタ訛りの英語を習得したそう。ガンダーソン夫妻は素敵な関係でしたね。癒しでした。
ウィリアムメイシーのにっ、と音のしそうな愛想笑いも好きです。情けない役なのですが、その普通の人っぽさに自然と同情して観ていたので展開が辛かったです。
フィクションとはいえ、どんなことでも隠そうとしたり、小細工しようとするのは良くないですね。誠実でいたいと思わせてくれる作品でした。