ヒトラーに盗られたうさぎ プロット

ドイツの絵本作家ジュディス・カーが少女時代の体験を基につづった自伝的小説「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」を、「名もなきアフリカの地で」のカロリーヌ・リンク監督が映画化。1933年2月。ベルリンで両親や兄と暮らす9歳のアンナは、ある朝突然、「家族でスイスに逃げる」と母から告げられる。新聞やラジオでヒトラーへの痛烈な批判を展開していた演劇批評家でユダヤ人でもある父は、次の選挙でのヒトラーの勝利が現実味を帯びてきたことに身の危険を感じ、密かに亡命の準備を進めていたのだ。持ち物は1つだけと言われたアンナは大好きなピンクのうさぎのぬいぐるみに別れを告げ、過酷な逃亡生活へと踏み出していく。アンナの父を「帰ってきたヒトラー」のオリバー・マスッチ、母を「ブレードランナー 2049」のカーラ・ジュリ、心優しいユリウスおじさんを「お名前はアドルフ?」のユストゥス・フォン・ドーナニーが演じた。

ヒトラーに盗られたうさぎ オンライントレーラープレイ

ヒトラーに盗られたうさぎ 俳優

ヒトラーに盗られたうさぎ 写真

ヒトラーに盗られたうさぎ Related

流転の地球 太陽系脱出計画オンラインで映画を見る
流転の地球 太陽系脱出計画
プロット  中国
03月22日 劇場で
デ ジャ ヴュオンラインで映画を見る
デ ジャ ヴュ
プロット  スイス
03月08日 劇場で
YOKOHAMAオンラインで映画を見る
YOKOHAMA
プロット  日本
04月19日 劇場で
ラ・カリファオンラインで映画を見る
ラ・カリファ
プロット  イタリア・フランス合作
04月19日 劇場で
戦雲(いくさふむ)オンラインで映画を見る
戦雲(いくさふむ)
プロット  日本
03月16日 劇場で
ピアノ 2 Pianos 4 Handsオンラインで映画を見る
ピアノ 2 Pianos 4 Hands
プロット  カナダ
03月22日 劇場で
ARGYLLE アーガイルオンラインで映画を見る
ARGYLLE アーガイル
プロット  イギリス・アメリカ合作
03月01日 劇場で
FLY! フライ!オンラインで映画を見る
FLY! フライ!
プロット  アメリカ
03月15日 劇場で
コヴェナント 約束の救出オンラインで映画を見る
コヴェナント 約束の救出
プロット  イギリス・スペイン合作
02月23日 劇場で
ボーはおそれているオンラインで映画を見る
ボーはおそれている
プロット  アメリカ
02月16日 劇場で

ヒトラーに盗られたうさぎコメント(7)

myegvym
myegvym
ネタバレ! クリックして本文を読む
原作はジュディス・カーという世界的絵本作家の自伝的小説だそうですが、作家のことも作品のことも何も知りませんでした。

ただ、偉大な創作の業績を残された方の10歳頃の感受性という視点で観てると、どのシーンにも意味があるように感じられ、その後どう成長していくのだろうという想像力も掻き立てられますから、意外と見応えがあります。
兄妹揃って出来が良いので、最近はあまり使われなくなったことわざを思い出しました。
『栴檀は双葉より芳し』
せんだんはふたばよりかんばし、と音で先に覚えて、漢字は後から確認した記憶があります。

物語は、ヒトラーに批判的な文筆家の一家が、ナチの政権奪取をキッカケに、その迫害の手からスイス、フランス、イギリスへと逃がれていく過程を描くものです。その環境の中で、少女の豊かな感受性が後の創造性に繋がることを伝えています。
ナチの残虐性とか犠牲になった不幸な人たちの姿は、たぶん意識的に映像化しないように演出しているので、ストーリー展開にはそれほど劇的な起伏はないし、まぁなんてことはないです。
それでも最後までスクリーンに惹きつけられたのは、主役の少女の知的な無垢と物怖じしない明るさと健康的な軽やかさがあったからだと思います。走ってるシーンのスピードや男の子にアクロバティックな運動をコーチしているあたりは、本当に運動神経の良さが感じられました。
顔の雰囲気はクロエ・グレース・モレッツのようでもあり、まったく似ても付かない作風なのに、一瞬『キック・アス』を観てるような気さえしました。

原作絵本や作者への思い入れのある方はもちろん、そうでない方がご覧になっても、主役の少女の健康的な生命力からちょっぴりエネルギーを貰える。
観てよかったな、と思える後味の良い作品でした。
dfqphz
dfqphz
絵画にしても文学にしても、受け止める側が自由に解釈して良いと思っています。
でも、時代背景や作者の境遇を知ることで、更に理解が深まる事も確か。
この映画を観たことで、絵本『おちゃのじかんにきたとら』のラストに秘められた、しなやかな強さを感じることができました。

子供は大人が思うほど幼くはない。
大人の気持ちを考えて言葉を飲みこんだり、大人の喜ぶよう騙されているフリをしたり。
世の中の曲がったしがらみが無いぶん、むしろ物事の本質を見抜いていたりする。
帰る家の無い者にとっては、家族が居場所である事を誰よりも理解していて、
思いの詰まった場所に別れを告げてまわるアンナの姿がいじらしいです。
いつかは帰れると指折り数えていたアンナが過去を捨てるシーンは、急いで大人にならざるを得ない瞬間を垣間見た気がしました。

そんなアンナの逃亡生活ですが、アンナだけではなく家族一人一人のプライドや信念、価値観の変化が描かれていました。

家族は亡命した先々で、“食べ物”“言葉”“しきたり(男尊女卑含む)”など、異なる文化に出会います。
現代の日本では、比較的いろんな国の食べ物を口にする機会があるで、いろんな種類のチーズにも免疫があるし、スイスのチーズなんてたまらなく美味しそうに見えますが(*゚▽゚*)
確かに慣れていないと臭いを先に感じて美味しいとは思えないかも?
食べ慣れない人に納豆を出すようなもの??

あと、ドイツのユダヤ人は、クリスマスをお祝いすると知って驚きました。
てっきりドイツの中のユダヤ人は、ゴリゴリ宗教色を前面に出して、キッパリ文化が分かれているのかと思っていたので。
「ユダヤ人を母とする者、またはユダヤ教徒」を“ユダヤ人”と定義するらしいのですが…私なんかだと、その国で生まれて、その国の食べ物を食べて、その国の言葉を話し、その国のしきたりに合わせた生活をしていれば、その国の人だと言えるのではなかろうか?なんて、つい軽々しく思ってしまいますけど…日本なんて無節操にいろんな宗教のイベントで盛り上がってますしね。(^◇^;)
でも、双方にとって「ドイツ人のユダヤ教信者」が存在しないところに、歴史の根深さを感じました。

文化の違いを受け入れることで、自らが変わっていけることに気づき、自信をつけた家族は、新天地に“不安”ではなく“希望”を見出します。
亡命の時、母国に後悔を残せば「逃げ」だけれど、異なる国の文化を受け入れる心があれば、逃げではなく「チャレンジ」になる。
努力して積み上げてきたモノを捨て去る強さと、未知の世界を楽しめる強さ…
ある日、お茶の時間に礼儀正しい虎がやってきて、自分達の食べ物を全て差し出すことになっても
なくした物をいつまでも嘆いたり、取り戻す為に戦うのではなく、発想を転換してレストランへ向かおう♪
行ったことがないレストランでは何が待っているかわからないけれども、違いを受け入れる気持ちがあれば、特別な冒険になる。

そして。映画の中で、父親が見下していた家庭のお茶の時間におよばれするシーンでも『おちゃのじかんにきたとら』が頭をよぎりました。
さすがにアンナ達はご馳走を全て食べきりはしないものの、物語の中で虎を単純に悪者として描いていないところに、誰しもがいろんな立場になる事があるのを知っている、作者の視線の深さを感じました。

追記:『帰ってきたヒトラー』でヒトラーを演じたオリバー・マスッチが、ヒトラーから逃亡する役なのも面白いです。(^-^)
vnuynm
vnuynm
ネタバレ! クリックして本文を読む
When you're sick, you need a lot of love. Love is the best medicine in
the world.
原作者ジュディス・カーの息子マシュー ・ニールが8歳の時に映画「サウンドオブミュージック」を見て「お母さんの子供の頃のようだね」という言葉から、実際に起こった事実を書くきっかけになったとされる児童向け、ヤングアダルト小説のトリロジーの第一部の映画化...

We have to pack. Two books and one toy, and that's it.
世間がユダヤ人に対して騒がしくなりかけた時、家族は意を決してベルリンを離れることに... 幼いアンナの心の中では、ベルリンに直ぐに戻れると思いずぅ~と考えたすえに、目新しい犬のぬいぐるみを連れていき、大好きなピンクのうさちゃんには "お留守番" ねって残すことに... この小さなこころの選択が彼女からしたら、いわれなきナチスの要求から「ヒトラーに盗られたうさぎ」となった少女の可愛いこころを象徴する映画のタイトルとなっている。 また別には、こうも考えられる... ピンクのウサギの "stuffed doll" が故郷のベルリンの懐かしさも含めて比喩的なものとなっていると... それは、アンナが家を離れる時に家があたかもアニミズム的に精霊か誰かいるように、まるで人のように"じゃあね(auf wiedersehen)" と部屋やキッチンや壁に別れのあいさつをする子供らしい無邪気なシーンに表れている。

Do you believe in god?
I'm afraid not. I only believe in gratefulness. People who don't feel
grateful always lose.
I'm very grateful right now, especially for my school bag.
1938年11月9日にドイツ各地で発生した反ユダヤ主義暴動、迫害... 通称: "水晶の夜" .. まるでスタートピストルの発射音のように、あたかも船の出発を知らせるドラの鐘のように、瞬く間に、ドイツ全土に広まったユダヤ人排斥運動... しかし、この映画ははっきり言うと時期がずれいる。その5年前の設定になっていることで意味合いが異なり、面持ちにチグハグさも抱いてもしまう。 ユダヤ人家族が、スイス、フランス、最終地のイギリスに向かうまでをホロコーストの中を必死でかいくぐる様子やいわれなき迫害による悲惨さを描いていると思いきやそんな事とは関係がなく、イギリスまで旅費が希求するだけのただ平坦に平凡にさえ見えるように描いている。その言い表せられないギャップ感が、予めイメージしたものとは違い、整理がつかない失望に似た違和感が生まれてしまう ...これが児童文学のサガなのか? ただユダヤ人家族の悲惨な逃避行だけを描いたものは願い下げなところもある。 確かにアンナを演じていたリーバ・クリマロフスキさんの演技は間違いがなく、素晴らしく、その上、愛らしさは見ている者を魅了する。 それと行く先々で起こる.. 例えば男の子から石を投げられるシーンは、実はイジメではなくて、その土地の男の子の恥ずかしさを隠す愛情表現の一つとして描かれているのは、視聴者に対して異文化と接する言わばガイドブック的な面もあるが... アンナの少女の目線から世の中を描いているようで、それとは逆にいかにも大人目線で見ているように客観的にも映る... 最大におかしなところは、撮影監督の技術的な事が、肌に合わないこと... スイスの自然豊かな土地をアンナが楽しそうに駆け巡るシーンは、遠くから望遠レンズで撮影されているけれどもアップになるとスムーズさにかけ、被写体のアンナが多少ぶれて映ってしまっている? 始め何かの意図があるのかと思って見ていたけどそうでもない...

"A fox is not caught twice in the same snare." ナンチャッテ映画?
この映画「ヒトラーに盗られたうさぎ」には、ユダヤ人家族のナチスの迫害から逃れるレフュジーとして2001年に映画「名もなきアフリカの地で」という同じ内容の姉妹映画と呼べるものをすでにカロリーヌ・リンク監督は世に送り出している。こちらは、ナチス党がヒットラーの下、政権をとっている1938年からスタートしているので、シナリオがはっきりしているうえに、アフリカのケニアが映画の舞台となっているので、異文化のカルチャーショック感は娘のレギーナの目を通して、リアルに半端が無く、またドラマ性があり、その証拠にアカデミー外国語映画賞と5つのドイツ映画賞を受賞し、ゆえに本作よりもより高い評価を当然のことのように受けている... が、しかし、この映画「ヒトラーに盗られたうさぎ」が、多くの負の遺産のようなことが数々散見する映画なのに、それでも見終わった後に心が穏やかでホッコリするのは何故か?

"Make room for pregnant women and war-disabled!" ... ドイツらしいと言えば、不適切なのかもしれないが、子供の時に、バスや電車にある看板に書かれていた言葉を今でも思い出すと語る監督のカロリーヌ・リンク... 彼女は、映画のカメラの前で演技をしたことのない子供たちの無邪気さが好きと言い、一緒に映画を作るのが楽しいと話す。 そのことは、巨匠と言われた映画監督のロベール・ブレッソンも演技をした事もないアマチュアを起用していたことを思い出す。 ただし、作風は全然似ても似つかないけれども

You Jews always have to be the best, don't you?
監督は、インタビューでアンナと同じ年の頃に小説を読んだときの物語の軽快さに驚いたと語り、「それはナチスドイツからの追放と脱出についての物語でしたが、トーンは楽観的で、心許せるもでありました。」と... 国家社会主義、反ユダヤ主義、そして"楽観的な口調" で語られる強制亡命に関する本は、今や自分が映画化していると語っていた。
「私はいつもアンナが新しい生活の中で彼女の道を見つける旅に勇気を持って取り組む方法に非常に感動してきました。」「この家族に対する差別や貧困が増していくだけでなく、両親が提供する安心感と父親の知的支援を経験し、あなたが失ったものについて不平をただ言うだけなら、変化によってもたらされた新しい良い面を見逃していることを常に思い出させます。」
「子供たちはこの映画を恐れる必要はありません」と、彼女が言い、「それは残酷でも恐ろしいことでもなく、むしろ、アンナと彼女の家族が政治の突然の変化のために彼らの家、財産、母国語を失ったという事実を通して、すべての憂鬱さにもかかわらず、多くの前向きな側面を持っているからです。」

優しく諭すように話す知的な父親、ドイツ気質の多少キツイところもあるけど弱音を吐かない母親、理解があり優しい兄、そしてなんにでも挑戦する前向きな主人公のアンナ... 家族って素晴らしく本当にいい!
スイスのため息の出てしまうほど雄大な山々と一転して、エッフェル塔を望む、かつてはマリー・キュリーが国境を超えてまでソルボンヌで学ぶ文化の中心都市パリの夜景... 美しいショットの数々..
評価を低めにしたことを自身、いまだに’チュウチョ’させられる...
この映画を振り返って考えると日常の苦しみを平坦に描くことの難しさを知ることができたのかもしれない    そんな映画です。
vzquxl
vzquxl
ヒトラーの台頭により、亡命を余儀なくされる家族。ベルリンにはいつ帰れるのか、帰ることはできるのか。言葉や慣習の違い、そして友だち。過酷な生活の中で、少女はたくさんの「さようなら」を重ねる。しなやかに逞しく生きる姿は印象的。

子どもが子どもらしく、子どものときを過ごすことを奪う時代。そのままを肯定し、包み込んでくれる父。子どもたちと一人の人間として接し、会話をする。とても印象的な光景。

どこに行ったって、またチーズから始めればいい。
家族がいる場所、そこがきっと「我が家」になるのだろうと感じた。

ジュディス・カーの絵本、改めて読み直したいな。
uhjrfbi
uhjrfbi
ネタバレ! クリックして本文を読む
ドイツの有名絵本作家ジュディス・カーの幼少期の実話作品。恥ずかしながら彼女の作品は読んだ事なく彼女の事も知らずに鑑賞した。

今はイギリスに滞在し絵本作家として世界的に成功をおさめたジュディスだが、幼少期は父が反ナチスとして批判記事などを執筆してた事もあり、ナチス政権が誕生後はスイス、フランスで生活をする。またユダヤ人という事もあり差別を受ける事もある。
父親がライターのような仕事をしてる事もあってか生活が安定せず貧しい生活を強いられる。
そんな中でもジュディスとその兄は各々の国に移動するたび一から語学を学び直す事を強いられるが、学ぶ事を
喜びに変え前向きに生きる話である。

ジュディスや兄の姿や所々で心に響くセリフなんかもあるが、個人的には全体的には退屈な作品であった。
これはジュディスの作品をきちんと読んでいればもしかしたら分かるのかもしれないが、端折るシーンが多かったり貧しいという描写が執拗に繰り返されるのだが、その貧しさの中に何かドラマ性みたいなのがあまり感じる事が出来ずしつこさを感じてしまう。
というのも母親は働く素振りはなく、父親も貧しい生活から強く脱却しようとしたりする姿を感じられなかった。
ただただ子供達に貧しい生活は運命かのように強いてるように思えてしまった。

最後もようやく成功を掴みかけたところで今度はイギリスにまた一から勉強をし直す事を子供達に強いて終わる。
まぁこの作品内ではジュディスも兄も大概前向きな姿を見せてくれてるが実際のところは相当大変だっただろう。
その辺りの描写になにかドラマ性だったり、事がトントン進む描写にあまり感情移入はされず退屈だったかなというのが率直な感想である。

共有する

関連映画

ウォーターシップダウンのうさぎたち オンラインで映画を見る ウォーターシップダウンのうさぎたち
プロット  イギリス
07月12日 1980 劇場で

きさらぎ駅 オンラインで映画を見る きさらぎ駅
プロット  日本
06月03日 2022 劇場で

林檎のうさぎ オンラインで映画を見る 林檎のうさぎ
プロット  日本
07月26日 1997 劇場で

風に逆らう流れ者 オンラインで映画を見る 風に逆らう流れ者
プロット  日本
04月09日 1961 劇場で

寝盗られ宗介 オンラインで映画を見る 寝盗られ宗介
プロット  日本
10月03日 1992 劇場で

RIGHTS! パンクに愛された男 オンラインで映画を見る RIGHTS! パンクに愛された男
プロット  日本
11月11日 2022 劇場で

ニューリリース