13の選択
プロット
アメリカ
01月31日 2015 劇場で
国民の選択
プロット
日本
03月05日 2021 劇場で
宇宙への選択
プロット
アメリカ
07月21日 1990 劇場で
リトルシティ 恋人たちの選択
プロット
アメリカ
03月27日 1999 劇場で
ウーマン・トーキング 私たちの選択
プロット
アメリカ
06月02日 2023 劇場で
アバウト・ライフ 幸せの選択肢
プロット
アメリカ
03月08日 劇場で
このサイトは、映画のポスター、予告編、映画のレビュー、ニュース、レビューに関する総合的な映画のウェブサイトです。私たちは最新かつ最高の映画とオンライン映画レビュー、ビジネス協力または提案を提供します、私達に電子メールを送ってください。 (著作権©2017-2020 920MI)。メール
ソフィーの選択コメント(10)
どうしてもメリル・ストリープの顔は好きになれませんが、演技の凄さは否定しようがありません。
最後はドス〜〜〜ンとメガトン爆弾が落とされた様!
まさに「午前十時の映画祭」で映画館でこそ
観てよかった作品。
ポーランドの複雑な
歴史的事情を体現しているメリル・ストリープの
とにかく、青白い顔色が哀しい〜
現代の感覚だとこの結末は無しなんだろうけど、
あまりに厳し過ぎるトラウマから逃れるためには
これで良かったのかも〜と思える映画です。
で、月に8回ほど映画館の通う中途半端な映画好きとしては
ケビン・クラインが演じる役が、
この人は普通じゃないな〜と思ったらやっぱ普通じゃ無かった。
で普通じゃない男に尽くすメリル・ストリープは
理解できるとしても、
友達を続けるピーター・マクニコルが演じる
地方出身の小説家志望の青年が何だか不憫!
自分にもっと確固たる自信があれば
この不可解な友人関係は成立しなかったと思う
彼もまた、2人には及ばないが自分に自信が持てない
非力な存在だったからこそ、
この三人の関係が成立したんでしょうね。
生き続けるよりも辛い事。
ここまで激しい痛みで無くとも、
ある程度歳月を重ねた人間には
大なり小なり思い当たるものです。
かつて20キロダイエットに成功した時(笑)
「人生で思い通りにになるのは自分の体重だけ」と
個人的に豪語した私。
ここにもう一つ加えたいと思います。
「人生で思い通りになるのは体重と、思い出との決別」
@もう一度観るなら?
「苦し過ぎる〜〜一度がやっとです。」
第二次世界大戦後のニューヨークが舞台。1982年作品で作品の舞台は47年。
アウシュヴィッツを生き延びたポーランド人のソフィー(メリル・ストリープ)と同棲するユダヤ人ネイサンの住むアパートに、南部の田舎から出てきたばかりの作家志望の青年スティンゴが引っ越してくる。本作はスティンゴの視点で進み、徐々にソフィーのこれまでの人生が明らかになっていく。
ほとんどのシーンが現在のニューヨークでありながら、物語には戦争の傷跡が色濃く映し出される。
とりわけソフィーがアウシュヴィッツで直面した「選択」は、彼女自身に重く、暗い影を落としている。
その「選択」は、戦争が生み出した狂気と言うほかない。そしてネイサンには、また異種の狂気があるが、年若い青年スティンゴにはない。スティンゴはやがてソフィーに恋をするのだが、ゆえにソフィーは彼を遠ざけるのだろう。
スティンゴが作家志望ということもあり、全体的に描写やセリフは詩的。
3人が友情を深めるシーンはカメラ、脚本ともに素晴らしく生の充実を描くが、それらの積み重ねが狂気によって、いとも簡単に壊されてしまうことが対比的に描かれていて巧みである。
ネイサンはホロコーストを憎んでおり、壁には強制収容所の写真を貼っている。それはソフィーには耐えがたかったはずだ。しかし、その反面で彼女にとっては忘れてはいけない記憶でもある。
ネイサンとの愛情、ネイサンを交えたスティンゴとの交流、そこには人生の歓びがあったはずだ。しかもソフィーは、文学、音楽、おしゃれなど人生の愉しみを識っている人だ。しかし、その一方で、彼女には常に死の誘惑があった。自分だけがアウシュヴィッツを生き延びてしまったということを自分自身、許せなかったのだ。
誰にも話さなかったアウシュヴィッツでの出来事を、ソフィーはスティンゴにだけ語る。いや、辛すぎて「話せなかった」のだろう。そして、話せたから、この出来事を、自分の身に起きたことを、誰かに言い残すことが出来たからこそ、彼女は死ぬことが出来たのだろう。
舞台となる一軒家を改装したアパート「ピンクパレス」がまた素晴らしい。
ソフィーたちの部屋は、元がメインダイニングだったようで、5枚の窓が弧を描く出窓がある。その窓の前でレコードに合わせて指揮棒を振るネイサンが、5枚の窓に映るシーン。
ほか、暗く、本で溢れたネイサンの書斎。スティンゴの部屋に面した1階のバルコニー。屋根の上での語らい。「ピンクパレス」を脇役の1人と位置付けてもいいほどだ。
画像は粗いのだが、そこに光の加減も加わり、80年代アメリカ映画っぽさを感じる。
151分と長いが、始まればあっという間。
素晴らしい演技(特にメリル・ストリープが出色)、詩的な映像とセリフ、そして人生に戦争があったということ(選択)の重みに打たれる。
傑作。
(午前十時の映画祭にて鑑賞)
2018-218