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女は女である プロット フランス 02月22日 2020 劇場で
王は踊る プロット ベルギー・フランス・ドイツ合作 07月20日 2001 劇場で
彼女の彼は、彼女 プロット フランス 07月06日 1996 劇場で
会議は踊る プロット ドイツ 01月01日 1900 劇場で
彼女はパートタイムトラベラー プロット アメリカ 01月01日 1900 劇場で
彼女は最高 プロット アメリカ 02月01日 1997 劇場で
彼女は夢で踊るコメント(9)
美しくて、純で、情けなくて、良かったです。
消えていこうとしているストリップ劇場の物語。
ヒロインが可愛くて切なくてとても良かった。演じた岡村いずみの頑張りが光ります。
オトナの女を踊り切る矢沢ようこは、圧巻です。
犬飼貴丈が演じる木下くんもとても魅力的でした。
ピュアピュアで、美しくて、まあ、見入っちゃいました。
映画の最後を彩るのは、レディオヘッドの「クリープ」。
歌詞を踏まえて聴くと加藤雅也演じる木下社長の生きざまになんともマッチして、モチーフになった広島第一劇場のエピソードも含めて、「人間て、なんかいいな」と思いました。
木下社長、なかなかに絶品です。
ストリップといえば、一見悪いイメージだが、綺麗に美しく描かれていていてよかった。時代に抗い続ける漢の姿を見た。
今、簡単に仕事がなければ、福祉に行けばいいとか、人手の少ない仕事につけばいいと失業者に対して言うが、その人には、それまで生きてきた人生、身に付けてきたスキルがある。そんな簡単な話ではないと改めて考えさせられる映画でした。
-劇中、"男は何でストリップ劇場に足を運ぶのか?"と、何度か語られるが、ベテランストリッパーの答えは明快だ。
”ストリップ劇場で時々涙を流している人がいるでしょう。ある人に聞いたら”人間の姿ってこんなに美しかったのだ・・”と言っていたわ・・。ー
■シンタロウが、失恋の痛手で酒を煽っていたバーで出会ったサラ。彼女が、レディオヘッドの”クリープ”が大音量で流れる中、舞い踊る姿に魅了された彼はストリップ劇場で働き始める。
ー幻想的で、実に美しき印象的なシーンである。-
ストリップ劇場の通路の壁の代々のストリッパー達が、舞台に出る際に残した数々の口づけの跡・・。
そして、現在のシンタロウはストリップ劇場の社長になっている。彼の元に突如現れた、”メロディ”の姿は且つて、彼を魅了したサラに酷似していて・・。
■女性の身体をこれだけ美しく映像化した作品は中々ないのではないか・・。
女性を愛する成人男性なら誰でも知っている事であろうが、伊丹十三氏もエッセイで語っている通り、女性の肋骨は男性より丸く、短く、彎曲している。
サラやメロディが小柄で柔らかで丸みを帯びた身体をしなやかにくねらせ、舞い踊る姿は正に天女のようである。
そして、時空を超えたシンタロウのサラに向けた恋心が、儚く、切なくも心に沁みる。
<清廉ぶるつもりはないが、実はストリップ劇場には行った事がない。
だが、この作品を観て、そうか・・、皆、非日常的な空間の中で幻想的で美しい女性の姿を観るために足を運んでいたのかもしれないな、と思った作品。>
最終日に向かう現在の話と、社長が若かりし日にBARで踊り子と出会い劇場で働くことになった話とを織り交ぜながらみせていく。
今から20年ぐらい昔、会社の社員旅行的なもので旅先にストリップ劇場があると必ず行く大先輩がいて、何度か連れて行かれたことがあったなーと思い出してみる。
当時20代だった自分からみてもエロスとは異なる独特の面白さだったな~とか、小さい劇場の方が比較的面白かったなーとか、ある程度経験積んだであろうベテランの踊り子さんの方が面白かったなーとか…。
片手ぐらいしか行ったことないのにw
「ストリップはストリップ」というセリフからしたら、自分のストリップに対する印象が、本当に好きな人からみたら間違いなのかも知れないけれど。
劇中でストリップのシーンもあるけれど、これっぽっちもエロさは感じないし、クリープがまたハマることハマること。
主人公の淡い思いのノスタルジーに浸り、夢に浸り、ストリップという文化やそのノスタルジックな雰囲気に浸り、何だかモワッと霧の中で、夢現の様な時間だった。
そして鑑賞翌日追記。
何だろうな…雰囲気にハマり過ぎました。
そして、この空気感を上手く書けないのがもどかしい、そして、余韻の長さも素晴らしい。
たまたまだけど、少し酒が入った状態で鑑賞したことによる相乗効果があったのかも知れないけれど、おっさんには是非浸って頂きたい作品