ウエヤ殺人事件
プロット
イギリス
01月01日 1900 劇場で
タロットカード殺人事件
プロット
イギリス
10月27日 2007 劇場で
ケンネル殺人事件
プロット
アメリカ
01月01日 1900 劇場で
モンテカルロ殺人事件
プロット
アメリカ
04月16日 1994 劇場で
ローラ殺人事件
プロット
アメリカ
07月01日 1947 劇場で
ナイル殺人事件
プロット
アメリカ
02月25日 2022 劇場で
このサイトは、映画のポスター、予告編、映画のレビュー、ニュース、レビューに関する総合的な映画のウェブサイトです。私たちは最新かつ最高の映画とオンライン映画レビュー、ビジネス協力または提案を提供します、私達に電子メールを送ってください。 (著作権©2017-2020 920MI)。メール
オリエント急行殺人事件(1974)コメント(20)
それでも面白い
流石というしかない
観客は原作を読んだそれぞれのイメージ通りであるかを各シーン一々確かめながら観てしまう訳だが、監督の完全勝利だ
誰もが脳裏にイメージしたもの、いやそれ以上のものが映像となっているからだ
豪華俳優陣の名演、監督の演出、豪華列車を本当に再現した美術、俳優陣を演技を更に引き立てる見事な衣装
カメラも素晴らしい
特に駅に次々と登場人物が現れては列車に乗り込み機関車のライトが点き蒸気を吐いてゆっくりと進み出すシーンは最高の出来映え
そこにワルツのテーマ曲が被さっていく
敢えて機関車の騒音は無く、蒸気のシューという音だけが控えめにするのみ
この音楽が本作全体のムードを支配しており、華やかな国際列車での殺人事件を陰惨さから切り離している見事さ
謎解きシーンでのフラッシュバックで同じシーンが繰り返されるようで、実は違う撮り方で見せて違う印象で同じシーンを見せているのも効果的
何よりポアロ役のアルバート・フィニーの役作りと演技が素晴らしい
見事に原作の中のポアロが実体化している
撮影時30代だったというから、そのメイクは半端ない
終盤の謎解きシーンの長台詞は圧巻、もちろんそれに至る過程でのうざいポアロをこれもまた見事な演技で再現してみせている
あのイングリッド・バーグマンが、敢えて地味な女性役を演じてアカデミー助演女優賞を獲っているが、自分としては陰険なアメリカ女性役のローレン・バコールが良かった
厳つい表情での人物紹介シーン、殺人シーンで彼女の表情をカメラが捉え続けるシーン、ラストシーンの乾杯でみせる笑顔との落差が本当に素晴らしい心に残る名シーンだと思う
そして美しかった
本作の監督にシリアス派で知られたルメット監督が選ばれたのは、やはりほとんどのシーンが密室劇になるからであろう
もちろん彼の出世作は密室劇の永遠の金字塔「十二人の怒れる男」だからだ
そのプロジューサーの目論みは大成功しているばかりか、それ以上の成果を挙げている
何故ならルメット監督、娯楽作品を撮っても一流であったことを証明して見せたのだから
プロジューサーの眼力、ルメット監督の実力、名優達の熱演
名作になるわけだ
まあ一番始めに世に出したもん勝ちのオチだとは思う。ポワロはNHKでやってたのがすきだったな~
豪華俳優陣なのは当時も同じ。
本作の方が、誰がどの部屋を利用していたかといった状況も分かりやすく、Poirotの推理も理路整然と披露され、何より事件を再現してくれるので、「推理小説」の映画化というのがしっくり来ます。
謎の解明、晴れた怨恨と共に雪が溶け、列車が再出発する所が良いです。