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美わしき思い出 プロット アメリカ 04月20日 1956 劇場で
美しき母 プロット 日本 12月04日 1955 劇場で
美しきセルジュ プロット フランス 02月20日 1999 劇場で
美しき獣 プロット アメリカ 01月10日 2015 劇場で
世界はときどき美しい プロット 日本 03月31日 2007 劇場で
ベルリン・美しき夢 プロット 西ドイツ 01月01日 1900 劇場で
美しき諍い女コメント(8)
古臭い芸術の敗退していく様、差別的で暴力的様、利己的で人をも物として扱う様…様々な興味深い負の側面を数多く見いだすことができるけれど、その意義については理解には及ばず、絶えず苦痛を持って眺めていたように思う。
真新しさが見られない古典的芸術作品を教育的に鑑賞したといった感じ。
自分の求めるものは何なのか?
否、それは”私”が求めているのか?
それとも、何か大いなる力に描かさせられているのか?
歴史を越えて、人の心を揺さぶる芸術について、よく作り手が語る言葉。
そんな瞬間・過程をひたすら紡いだ映画。
画家とモデルがアトリエで対峙する。そこにその妻や恋人の思惑が絡む。
それだけの筋で、4時間見せ切る。
キャンパスに色を塗りこめる。それだけなのに、なんともいえない緊張がはらむ。
そんなシーンが繰り返される。
それだけで驚嘆すべき映画。
音楽もほとんど自然音。
鄙びた?自然あふれる村に立つ城。
その納屋を改築したアトリエ。ホテルの部屋。
そんな閉塞的な空間と、突き抜けるような空と森、朴訥とした村の佇まい。
その中で巻き起こる登場人物の心の揺れ動き。
それは、たんなる気分ではなくて、生き方にもぐいぐい迫ってくる。
そんな凝縮された部分と、解放感のバランス・間も見事。
最後に画家の取った行動は、傲慢なのか、称賛を捨てて、モデル他周りの人を守った人間性なのか。妻が書き足した十字架がその答えのヒント。
そして、封印された”物”を心に秘めたマリアンヌの変化。人形から、”自分”への脱皮。
芸術論であり、地味なのに濃厚な人間ドラマ。
とはいえ、この長さ。再鑑賞には覚悟がいるし、誰にでもお勧めできる作品ではない。
インスタントな映画を好む人にとっては眠いであろうから駄作となり、
好みがあう人にとっては傑作となる。
P.S.:作品情報で知ったが、
ヒロイン(モデル)は、『MI』の初代ヒロイン・クレアを演じた方なのね。
そして画家は、ドヌーブさんの『昼顔』のあの方。
整形してないからホントに綺麗。
まさに彼女自体がアートの様です。
肉体を剥いで骨格にしていく。
アートな作品で好きです。