50% 欲しいです,合計 139
レビュー | 共有する
暗殺のオペラ プロット イタリア 07月21日 2018 劇場で
暗殺者の家 プロット イギリス 01月01日 1935 劇場で
暗殺者のメロディ プロット アメリカ 01月01日 1900 劇場で
暗殺の瞬間 プロット スウェーデン 07月03日 1999 劇場で
暗殺の報酬 プロット フランス 01月13日 1990 劇場で
ロルカ、暗殺の丘 プロット スペイン・アメリカ合作 01月22日 2000 劇場で
暗殺の森コメント(16)
そんなもんさ、あんたもそうだろ?、と観衆を突き放すメッセージを感じた。
プラトンの提示した命題を下敷きに。
人は幻影と共に生き、死んでいくのだ。
ベルトルッチのテーマ「政治と性」が混沌と詰め込まれた内容。(監督はこのテーマで撮り続けた人なのだ)
ファシズムと屈折したセクシャリズム。イタリアのダークサイドを覗いた気分。
役者はみな美しくそこを楽しむ方法もある。しかし内容は重く、そんな気に自分はなれなかった。
やはり森のシーンが白眉。画面からヒリヒリする痛みが伝わってきた。
映像や女優がとても美しく、惜しみなくおっぱいも見れるのだが、とにかく退屈で眠くなる。110分なのに寝てしまい2回中断した。主人公の男のキャラが薄い。単なる暗い美男子でしかなく、何の面白味もない。殺害場面は変でちょっと面白かった。しかしその表現は好きな映画だったら嫌だったかもしれない。
全然好きでもなんでもない作品なのだが、妥協なく懸命に上質なものを仕上げようとしている感じはうかがえた。ずっと気になっていた映画だったので見れて気が済んだ。
人間の醜い部分が、これ程まで美しく描かれていることが本当に衝撃的だった。ワンカットワンカットが絵画の様な美しさで印象深かった。エンドロール前のラストカットには戦慄を覚えた。
美しい絵画の様な世界観に、ユーモアなんかもしっかりと詰め込まれているのに、終始おぞましい空気感。ただ単におぞましさを露骨に出してる訳ではないのに、おぞましさの極みみたいな作品だった。そこら辺のホラー映画よりも恐ろしく、張り詰めた緊張感が印象的だった。
役者達の演技も素晴らしかった。特に女優陣が魅力的だった。
極たまにしか出会えない本物の傑作。ベルナルド・ベルトルッチ監督の凄さを思い知った。映画館で観れたことに感謝。