バベル プロット

「アモーレス・ペロス」「21グラム」のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作。モロッコ、メキシコ、東京を舞台に起こるそれぞれの悲劇から、ひとつの真実に辿り着くまでが壮大なスケールで描かれる。出演はブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナルに加え、日本からは役所広司と菊地凛子が参加。菊地とアドリアナ・バラッサが第79回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。

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バベルコメント(20)

aafinfu
aafinfu
監督の意図通りにかなり苛つくしストレスが溜まった。
言葉もそうだけど、とにかく意思疎通が取れない事がこんなにストレスが溜まるものなのかとイライラしっぱなしだった。
これだけコミュニケーションが取れないのに世界は繋がっていると言うアプローチが凄いなと思った。

登場人物もムカつく奴らばかりで自分勝手で自分だけが正しいと思っているキャラクターは匿名で他人を傷つけるSNSの住人たちと重ねて観た。

東京編はキャラクターも音楽も風景も何か違和感があって、外国人から見たらこんな変に映るのかと最初違和感があったけど、この変さこそ東京なのかもしれないなと妙に説得力があった。

自分の良心に従えば簡単に行く事のように思うけど人それぞれに良心があって自分勝手で、それに国境だとか法律が介入して、とても面倒臭い世界に生きてるなと思った。
pwbfdjb
pwbfdjb
賛否両論だということを承知でみた。
私は面白いと思った。
モロッコ・アメリカ・メキシコ間で一つの銃を元に、視点を変えて繰り広げられる様々なドラマ。
ただ…日本のシーンはいるのだろうか…役所さんと菊池凛子のところはなぜ必要なのかわからない…
良かったけど、もう見ないかな。
gfqchx
gfqchx
一つの事件がきっかけで、そこから連鎖的に描かれている作品。物語もバラバラすぎず、テンポが良く楽しめたが、日本編は必要だったのか、、?と思ってしまう。

日本編はとても見入ったが、もうちょっと掘り下げてほしかった。そうなるとやっぱり映画としてまとまらなくなるだろうし、カットしてもよかったのかなと、、、。
でも全体的に通して凄く面白かった。
veoyfcp
veoyfcp
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言うまでもなくタイトルの「バベル」は、旧約聖書の創世記第11章に記された伝説の塔「バベルの塔」を指している。人々が天にも届く巨塔を建てようとしたため神の怒りに触れ、それまで一つだった言語を混乱させ、人々を各地に散らして完成を妨げたと言う。同時にそれがいまこの世界に多数の言語が存在する由来でもあるらしい。

モロッコ、日本、アメリカ、メキシコの4地点からなる群像劇。私はおそらく初めてこの映画でモロッコがどんな場所かを知った。全体的に茶色っぽく、娯楽なんて何もなさそうな景色には却ってこの作品に対してノンフィクション性を感じてしまったほど。2006年の渋谷の風景も面白かった。若者たちのスタイリングは特に古臭さとか、「ああ、あそこにマックあったんだ」とかね。そして藤井隆氏の「OH MY JULIET!」を挿入歌にしたのは誰ですか。賞賛に値します。

言葉が通じないことの恐怖を私は感じたことがない。必要に迫られたら、相手と心を通わせることができるだろうか。確かに生きていく上で言葉もとい言語は必要不可欠な存在だけど、言語を操れるだけで果たして人間は万物の霊長だと言えるだろうか?互いの意思疎通を図るためには、表情や抑揚、身振り手振りなどの情報も感受する必要がある。この映画で言えば、ハグすることでも気持ちは伝わりますよね。いつでも物事が前進するために根底にあるべきなのは「相手を理解しようとする」姿勢でしょう。月並みだけど、言語を超越した言語とは「愛」なのかもしれない。
snymoex
snymoex
アカデミー賞授賞式以前に鑑賞できていたら、作品賞の予想することもなかったのかもしれません。脚本はよく練られていて物語にのめり込む巧さは感じられたのに、独立した3つのプロットそのものには魅力がないのです。その点、監督のデビュー作である『アモーレス・ペロス』では人やモノ、そして伏線が3つのドラマを有機的に結びつき、ストーリー展開にも驚かされたものだった。『21g』ではプロットが単純なためか、フィルムをバラバラにして切り貼りしたおかげで複雑すぎて感情移入もできない欠点もあった。逆に考えると、イニャリトゥ監督は元が単純なプロットを壮大なドラマに作り上げることのできる天才なのかもしれないのです。

この映画の予告編などで聞かれる“言葉が通じない・・・”というコピーが大変良い出来で、バベルの塔を作ろうとした人間が神の怒りに触れ、言葉も人種もバラバラにされてしまったという世界観に大いに期待してしまう。しかし、大きなテーマはさほど実を結ばず、“言葉の壁”よりも“心の壁”、または青少年の“性の壁”や市民と警察の間にあった“権力の壁”といったものまで感じ取れてしまう。特に、モロッコ、日本、アメリカにおける警察官の対応の違いが興味深く、この市民と警察との心の壁が最も強烈だったようにも思います。

カンヌ国際映画祭から始まってGG賞、アカデミー賞と映画賞レースも大いに賑わせてくれたコン作品でありますが、やはり俳優、映像、音楽が秀でてました。菊地凛子とアドリアナ・バラーザももちろん良かったのですが、一押しはモロッコの少年ユセフを演じたブブケ・アイト・エル・カイドです。姉の裸を覗き見し、オナニーシーンを経て兄とライフル銃を撃つシークエンスの演技は一流俳優の片鱗さえ見せてくれました。兄ちゃんが父ちゃんに告げ口するシーンも面白かったです。

最近、日本人が外国人女性を殺したり留学生が日本人を殺したり、アメリカでは韓国人留学生が銃乱射事件を起こしたり、他の国の者を傷つける事件が目立ちます。言葉の壁が心の壁をも作ってしまうことをリアルに感じる出来事ですが、それよりも根本的に、人々がお互いに殺し合う能力を授かったということも神が怒りのために人間に与えた罰なのであろうか・・・