野火(1959)

6.7/10
合計12件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   104分
言語   日本語
地区   日本
劇場で   11月03日 1959
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野火(1959) プロット

大岡昇平の原作を、「鍵(1959)」のコンビ和田夏十が脚色し、市川崑が監督したもので、レイテ島を舞台に飢餓に追いつめられた兵隊を描いたもの。撮影は「代診日記」の小林節雄。

野火(1959) 俳優

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野火(1959)コメント(9)

snahqvv
snahqvv
生死がかかっている状況では味方も信用できない
そういう極限の中でどれだけ理性を保っていられるか、という内容。
btdpacg
btdpacg
地獄絵図

絵本 地獄――千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵
という大判の絵本があります

そのお寺に所蔵されている十六幅の絵巻をもとに構成したものだそうです
1784年(天明四年)、江戸の絵師によって描かれたものとのこと

40年程前に発行され、一時期ブームにもなりロングセラーを続けているそうです
今もAmazonでも買えます

まさにその絵本の中の地獄の光景が展開されます
というより、この絵本を映画化したものだったのではと思ってしまう程です

その中にこのような一節があります

三途の川をわたり、閻魔大王の前に出て、針地獄の宣告を受ける五平。
「こんどだけは生きかえらせてやろう。だが、おこないをあらためなければ、このつぎこそ地獄だぞ。地獄がどんなところか、とっくりとみせてやろう。
もとの世にかえって、みなのものにはなしてやるがよい……」

この閻魔大王の言葉が本作のテーマです

戦争は華々しい栄光の物語もあります
一方、勝敗は裏表です
負けた時の悲惨、敗者の無惨、地獄絵図
これもまた戦争の一面です
その両方を観て、私達は戦争という恐ろしい現実を知らねばなりません

なぜなら国家や民族の自立と独立の為にはやらざるを得ない事態もあり得るからです
より一層の地獄絵図を子々孫々にまで残すことになるからです

希望的観測、教条的イデオロギー、夢想的空想的な平和主義・・・

そんなものが戦争を引き起こすのです
私達は徹底的にリアリストで在るべきなのです

究極の反戦映画であるのは間違いないでしょう

しかし本作はそこをさらに超えて、人間とは何か、どう生きるべきかにまで踏み込んでいます

傑作ですがあまりにも重いです
enxsla
enxsla
総合75点 ( ストーリー:90点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:60点|音楽:65点 )

太平洋の島々での日本兵の戦死原因の大半は、戦闘で撃たれたり爆撃されたりしたのではなく飢餓と病気だという。補給線を軽視して無理な戦闘計画を立案した結果、戦う前から負けは決まっていたようなものだった。
そして戦線に駆り出された兵士は、その容赦ない残酷な現実と直面する。その中で生き残るということは、今まで生きてきた常識と世界観が崩落するということである。敵と戦う前に、まず飢えと病気と闘わなければ生きられない。そのために出来ることはするが、それは過去の生活と決別し異常な世界に生きることである。
このような話は本ではよく読んだし、『ゆきゆきて、神軍』でも同様の話が出てきた。兵士の経験した壮絶な日常を改めて映像化して見せられ、それが心に刺さる。素晴らしい主題をもった内容の作品だった。

残念ながら古い作品であり、その古さゆえに映像と演出には不満が残る。現在の技術と演出で再映画化すれば、随分と出来が良くなるのではないか。幸いなことに昨年に再映画化されているようなので、機会を見つけて観てみたい。
poprya
poprya
まず迫力がありました。船越英二さんは言われないとわかりませんしミッキーカーチスさんと間違えてしまうくらいです。餓えとの戦いでほとんどが船越英二さんの一人芝居になりますね、後半は仲間同士の心理戦ですね、そしてそのなかで主人公が取った行動は・・・って感じです。