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男はつらいよ 望郷篇コメント(10)
・夢から始まる。そしておいちゃん葬式騒動。
・さくらの愛ある説教。こたえているのか、いないのか(笑)
・堅気を目指す寅。もう一歩だった。そりゃあないよ、マドンナ長山洋子。
・ラストの登との掛け合い、なんかほっこり。
なんといっても良かったのは、さくらが本筋に復帰したこと。それだけで名作だ。
気になるのは
・源公は豆腐屋で飼い殺しになったのか(笑)
色々なタイミングが絶妙で自然で面白い
バカだね〜って思っちゃって飲み込まれてるよ
演技がうまいな〜
思い立って柴又に帰る、札幌へ行く、柴又に戻る、浦安へ行く、短い間にいくつもストーリー展開があって面白かった。
江戸川の船の上で寝ていて、浦安へ辿り着いたのか?面白い(笑)
「男はつらいよ」シリーズ第5作。
Huluで「HDリマスター版」を鑑賞。
夢で見たおいちゃんの死に不吉な予感を覚え、柴又に帰って来た寅さん。そうとは知らず、おばちゃんたちが面白がっておいちゃんが危篤だなんて言ったからさぁ大変! 普段から迷惑ばっかり掛けて来たから、せめてもの恩返しにと段取り良く葬儀の準備をしていた寅さんと大喧嘩。
それでもしばらくはとらやに居座っていた寅さんでしたが、以前お世話になった親分が危篤だと聞かされ、堅気になった元舎弟の実を引き連れて一路北海道へ。入院先の病院で再会した親分でしたが、以前の勢いは無く、痩せさらばえた姿に寅さん涙…。生き別れた私生児に一目会いたいとの願いを聞き入れて、息子探しが始まりました。
面倒見のいい、根っから優しい寅さんの真骨頂。渡世人の仁義を果たす意味もあるでしょうが、昔の義理をきちんと返そうとするその心意気は、我々も見習わないといけないのかも…。現在の世知辛い世の中にあって、こういうことがあってもいいじゃないの!(笑)
ですがせっかく探し当てた当の息子は自身の辛い過去を語り、決して父親に会おうとはしなかったのでした…。そこを届いた親分の悲報。寅さんは青年に自分を重ね、後悔してからじゃ遅いと汗水垂らして油まみれになりながら働くことで、おいちゃんたちに孝行しようと決心、柴又に凱旋したのでした…。
真面目に“労働”すると言う寅さんですが、職種の選り好みが過ぎるところが笑えました。さらに、どこに行っても就職を断られる始末(笑)
拗ねて出て行った寅さんでしたが、浦安の豆腐屋で文字通り油まみれになりながら、せっせと油揚げをつくっていたのでした。勤労意欲があってよろしい…と思いきや、その豆腐屋の娘に惚れていたからでした(笑) やっぱりね…。
娘に「ずっとここで働いてちょうだいね」と頼まれたことから、向こうもこっちに惚れていると勘違い。舞い上がる寅さんでしたが、宴席で結婚相手を紹介され意気消沈。また旅の人となってしまいました…。
今回の寅さんの落ち込みようは見てられませんでした…。娘も娘ですよ。肝心なところを言わずに寅さんに永久就職を約束させるんだから、ちょっと筋が違うんじゃあないかい? 本当に寅さんの想いに気付いていなかったんでしょうかねぇ…?
マドンナ役は長山藍子。この頃から既に日本のお母さんの温もりが感じられる女優さんだった。