パリの恋人たち

6.9/10
合計18件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   75分
地区   フランス
書かれた   ルイ・ガレル
劇場で   12月13日 2019
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パリの恋人たち プロット

フランスの名匠フィリップ・ガレルの息子で、「ドリーマーズ」「グッバイ・ゴダール!」などの俳優ルイ・ガレルが監督・主演を務め、パリを舞台に1人の男と2人の女が織り成す不器用な恋の行方を描いたラブストーリー。ジャーナリストの青年アベルは、3年間同棲した恋人マリアンヌから妊娠を告げられる。しかし子どもの父親は友人ポールで、アベルとマリアンヌは別れることに。数年後、アベルはポールの告別式でマリアンヌと再会するが、ポールの妹イヴからも思いを告白され、2人の女性の間で揺れ動く。実生活でもルイのパートナーであるレティシア・カスタがマリアンヌ、「プラネタリウム」のリリー=ローズ・デップがイヴを演じる。第66回サンセバスチャン国際映画祭で脚本賞を受賞。2018年・第31回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス」部門で、「ある誠実な男」のタイトルで上映。

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パリの恋人たちコメント(15)

nuqwci
nuqwci
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取り立てて魅力的でもない、平凡で優柔不断なだけの男(失礼…)でも恋物語の主人公になっちゃうんだなぁ。

恋愛の縺れかたは実にフランスっぽく、恋愛模様においても感情を共有するというよりは、個人主義が貫かれていた。

個人的にはマリアンヌの息子の毒のある嘘が、互いに何を考えているのかよく分からないぼんやりとした男女の展開にスパイスを与えていた。

母親を取られたことに嫉妬してついた嘘を疑っちゃって右往左往してしまうところなんて完全に一本取られてるし。

あんなに恋い焦がれてマリアンヌに直談判してまで手に入れた男なのに一緒に暮らしてみるとなんかウザったい。

愛すべきダメ男かただのダメ男か。

マリアンヌは確かに魅力的だったけれど、リリーローズデップの怪演が印象に残った。今後が楽しみ。
advpqev
advpqev
13本目。
昨日観たのとは対称的、ブラックだった。
子供は何か残酷だし、大人はと思えば何だかんだ言ったて思ったて下半身ファーストで。
一度いいから、アベルみたいな立ち位置にいたいけど、作品の中のアランは恐らく下手何だろう。
自分さえ気持ち良けりゃ、それでいいんだろう。
じゃお前はと言われれば、それはまた別の話。
vjjfzz
vjjfzz
「グッバイ・ゴダール!」でイケメン過ぎるゴダールを演じたのルイ・ガレルの監督・主演作。

まるで泡のように不確かな男女の関係。1人の男性と2人の女性、それぞれが一人称で語る身勝手だが素直な心情の吐露が痛くもあり、清々しくもあり。クールに突き放す、まさにヌーヴェルヴァーグ・テイスト!

男と女ってホント面白い。結局、追い求めているのは「愛」なのですね。

マリアンヌを演じたレティシア・カスタが魅力的だった。彼女に翻弄され続けるのもやむを得ず。実生活でもルイのパートナーだったのですね。

そしてイブ役のリリー=ローズ・デップはジョニー・デップとバネッサ・パラディの娘さん。個性的なルックスが今作にアクセントを加えた。
yqcvotr
yqcvotr
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この作品内で描かれてる恋愛事情は決して共感はできないけど、まぁ理解はできる。上映時間も決して長くない為退屈に感じることなくあっという間に時間が過ぎてった。

主人公のアダムはマリアンヌに一度は二股を掛けられて、裏切られるものの中々彼女を諦めきれずにいる。

そのマリアンヌは恋愛体質なのか、一度に二人以上の者を愛してしまい、妊娠しても誰の子供か分からない。コイントスで誰の子供かを決めてしまうほどのルーズな女性。

イヴは長年ずっとアダムに恋心を抱いていたが、いざ付き合うとなると冷めてしまう。

どれも決していい恋愛事情とはいえないが、時として恋愛にはついてきてしまうトラブルの例をこの作品では3人の中心となる人物に当て嵌め描かれている。

上でも書いたように理解はできるけど共感は決して生まれる事はない為、良くも悪くも淡々と鑑賞してしまう為個人的には作品としては普通といった印象。

ただ彼らは恋愛モラルには欠けるかもしれないが、決して不愉快な描写を強くは描かれてないため、そこは見易かった。

昨今は色んな恋愛事情があり、同時に理解も必要な時代になってきてると思う。ただ自分は恋愛に関しては普通でいいかなと改めて思った。
ppkjtw
ppkjtw
浮気に関する感じ方は、日本人とフランス人とで大きく異なるようだ。倫理観の違いである。倫理観は、人間はどうあるべきかを考えるものであるより前に、人間とはどういうものかを考えるものである。
フランスの倫理観には、人間はこういうものだという世界観があるが、日本の倫理観にはそれが欠けているように思える。人間はこうあるべきだという一方的な考え方が支配的で、ドラマなどでよく耳にする「浮気するほうが悪いんでしょ」という台詞に代表されるように、浮気がすなわち悪であると考えられている。
日本の法律には浮気に対する刑事罰はない。歴史的に権力者は多くの愛人、妾、側室などを囲っていて、法律で罰則を設けてしまうといの一番に権力者を罰することになる。そういう経緯から、刑法に浮気に関する条文を入れるのは難しいと判断されたのだと思う。しかし世界の国の中には浮気に対する刑事罰を定めているところもある。イスラム圏などはとくにそうだ。逆に売春が合法の国となると欧米の殆どがそうかもしれない。
人間の本能は他の動物とあまり変わらず、オスはなるべく沢山のメスに種付けしたいし、メスは優秀なオスの遺伝子を欲しがる。生命が自己複製のシステムである限り、生殖についての生物の振る舞いは変わらないだろう。

さて本作品は、同居している恋人マリアンヌからの衝撃的な告白でスタートする。しかし哲学の国フランスらしく、主人公アベルは告白を客観的に冷静に受け止める。このあたりの淡々としたところがフランス映画らしくてとてもいい。アベルは弱気で人の言うことをすぐに信じて、願いを聞いてしまう。だから原題は「L'homme fidele(忠実な男)」だ。名前しか登場しないポールも同じような人間だったと推測できる。
一方で女性は逞しい。マリアンヌもポールの妹エヴも仕事をしていてちゃんと収入があり、誰とでも対等に接することができる。その辺りも、アベルが翻弄される一因になっているのだろう。
本作品の第二の主人公とも言うべきジョゼフはマリアンヌの息子で、母に似て人との駆け引きに長けていて、主人公とエヴを振り回す。ジョゼフは物語のトリックスターであり、話を前にすすめる狂言回しでもある。子供にその役をやらせたところが非常に面白い。そしてジョゼフもまた、ポールとアベルの間で揺れ動いていたことが最後に知れる。
監督主演のルイ・ガレルの演技もよかったが、マリアンヌを演じたレティシア・カスタの演技は特によかった。パリで生きる女のしたたかさが出ていると同時に大人の女の妖艶さも存分に表現していた。ジョニーデップの娘はそれなりだったが、ジョゼフを演じたジョゼフ・エンゲルが素晴らしい。子供は情報の吸収がとても速くて、大人が気づかないうちに成長している。
日本のドラマでは決してありえない展開が続き、いろいろなことが不明のまま、あれよあれよという間にエンディングだが、ラブコメディとしては秀逸だと思う。登場人物は精神的に自由で、パラダイムに縛られている日本人よりもずっと幸せそうに見えた。