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ガザ 素顔の日常 プロット アイルランド・カナダ・ドイツ合作 07月02日 2022 劇場で
ガザ・サーフ・クラブ プロット ドイツ 01月13日 劇場で
死の教室 プロット ポーランド 02月23日 1988 劇場で
地下室のメロディー プロット フランス 08月17日 1963 劇場で
ブータン 山の教室 プロット ブータン 04月03日 2021 劇場で
密室の渇き プロット フランス 06月17日 1989 劇場で
ガザの美容室コメント(16)
良い映画だ。マッチョな戦争映画ではなく、女たちの戦争映画であり、反戦映画である。日常が戦争であり、その中で生活し、制約だらけのおしゃれを楽しむ市井の女たち。例え生活の場が戦場であっても、結婚し、子供を産み、はたまた離婚調停中であり、DVもあり、ダメ男との腐れ縁もあり、それぞれの人物の背景が丁寧に描かれていて、興味深くて面白い。銃後の守りのはずの女性たちが否応無く巻き込まれるのが戦争である。戦争なんて何も良いことはない。戦争はこの地球上から永遠に失くすべき人類の最重要課題でもある。
店のすぐ前の道に爆弾が落ちるし、銃撃戦は起こるし、といった状況の中、女性たちはヘヤーセットに余念がないというこのギャップ。
これがシニカルな面白さを生み出しているとともに、戦争の愚かさ、女性の逞しさをも描き出している作品。
<余り、日本では上映されないパレスチナ映画。
旅先のミニシアターで2018年8月12日 鑑賞>
感情的になる人が苦手なので
自分は無理でした。ごめんなさい。
好みの分かれる作品かと思います。
そういうのに抵抗無い方はどうそ^ ^
予告やあらすじから、荒れる外に対し美容室の中は平和に振る舞う女性達の世界になっているような印象を受けていたけど、実際は内も外も大荒れの模様。
ワンシチュエーションのスリラーのような展開だった。
情緒不安定な若物に怒りっぽい人・妊婦や茶化し役など、それぞれのキャラもホラー映画にありそうな役柄で。
ガラッと大きく状況が変わるまでが長く正直退屈、でも個性の強すぎる登場人物たちの延々と続く会話の攻防戦が妙に笑えたりしてなかなか面白い。
噂話と下品な発言の多い女と、信仰心の強すぎる女の二人組みが結構好き。
特に信仰心女が空気を読まずに祈り始め、ひれ伏したり立ったりしてカメラのフレームインとアウトを繰り返すシーンはだいぶシュールでコミカルだった。
終盤はヒステリックな喧嘩と激しい銃声が重なってかなりスリリングで怖い。
従業員と喧嘩中の恋人が傷を負って流れ込み、その恋人を男たちが連れ去るところで映画は終わってしまう。
パレスチナの情勢に全く明るくないので困惑のラストだった。
ただ、日常のすぐ側に戦争があり、いつ何処で身近な人や自分が巻き込まれ狙われるのかわからない状態の恐ろしさは伝わってきた。
下品発言女の背中にキズがあったくだりでは、初めて弱みを見せる彼女と、普段は適当にあしらいつつも何だかんだ彼女を抱きしめてあげる信仰心女の姿に胸が掴まれた。
ほぼ全編、美容室内での会話劇なので演劇にしても面白そう。