沈没家族 劇場版

7.2/10
合計24件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   93分
言語   日本語
地区   日本
劇場で   04月06日 2019
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沈没家族 劇場版 プロット

1990年代半ばに共同保育で幼少期を送った加納土監督が、自身の生まれ育った場所での生活を振り返るドキュメンタリー。加納土の母親はシングルマザーのため、自分が家にいない間、幼い息子を代わりに保育してくれる人を募集し、彼女が撒いたビラを見て集まった大人たちによって共同保育がスタートする。子どもたちの面倒を見ながら共同生活を送る保育人たち。この取り組みは「沈没家族」と名づけられた。大学生になった加納土は、自身が育った「沈没家族」、そして家族とは何なのかとの思いから、かつて一緒に生活した人たちをたどる。母の思い、そして不在だった父の姿を追いかける中で、家族の形を見つめなおしていく。加納監督が武蔵大学在学中の卒業制作として発表したドキュメンタリー映画を劇場版として再編集等を施して公開。

沈没家族 劇場版 俳優

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沈没家族 劇場版コメント(7)

dkertrz
dkertrz
今の時代でこそ「シェア」なんて言葉が当たり前になって、子どもをみんなで育てる沈没家族の試みは、多くの人の興味の対象となると思う。でも、今の人たちがシェア◯◯なんて言葉から想像するようなそれとは全然ちがうということは、映画を観たらわかると思う。一人のシングルマザーがサバイブするために、それも悲壮感なく明るく楽しく生きてくために、とにかくやれることをやった、とてもワイルドな世界だった。見る人がみたら危なっかしいと眉をひそめるかもしれない。でも一見カオスにみえるそこには希望がありユーモアがあり小さきものへのリスペクトと思いやりがあった。この小さきものを触媒として、大人たちはとても暖かな、でも時に(土くんへの接し方についてなど)激しい議論を交わすような、大人同士の深い交流も生まれていた。血縁や婚姻によらない、会社などの組織でもない、何も縛るものがない、なんの利害関係もない、ニュートラルな関係の中で、そういった濃い関係性が生まれ紡がれていたことはとても興味深い。そんな中で育った子どもたちが大人になりそこで育ったことが自分の人生に与えた意味を語っているシーンは、淡々としているけれどとても感動的だ。

土くんの生物学上の父のシーンには多くの人が複雑な気持ちになり心乱されるのではないかと思う。感情的になる山くんに対して、あそこまで食いついて必死に問いかける土くんのその姿勢は映画監督としても、一人の人の子としても、ある覚悟を感じた。自分では選べないひとりの特別な人の存在をどう捉えたらいいのかという葛藤に本当に誠実に向き合っている。それがどれだけ勇気あることか、伝わってくるからその誠実さに心が痛むとともに、その勇気をあっぱれと思い本当に泣けてくる。この映画における大事なシーンだと思う。

土くんの子ども時代には本当にたくさんの大人が関わっていて、その責任のなさゆえの自由さと、責任もないのにそこまでコミットするんだということの不思議さと、色々な気持ちが見る人の中には湧き上がると思う。私は沈没家族に何年か関わった者として、その硬直しない感じがとてもいいなとおもっている。そして、やはり、そこにいた大人たちに好感をもっているし、そこで育った子どもたちには「友達の子ども」以上の思い入れがある。その子の力になりたいといつでも思うし、幸せになってほしいと心から願っている。そんなわけで、昨日の公開初日の上映をみて、全然客観的に見れないと思ったが、とりあえずレビューをこんな風に書いてみました。
qlitxp
qlitxp
親は子どもの手本であるべきだと勝手に思っていました。
その固定概念を事実をもって打ち砕いてくれる映画でした。
母親である穂子さんは、母親である前に、一人の人間として生きていました。

意外だったのが、ひと昔前の話ではなく、ほんのつい最近まで取り組まれていた話だということ。
自分が土くんを育てた世代とそんなに離れていないということがわかり、驚きとともにさらに興味が高まりました。

舞台挨拶で、監督である土くんが、「母には人に頼る才能があった」と語りました。
初めて聞く言葉です。
育児放棄や虐待などがニュースになって久しいです。
今の時代だからこそ、この言葉が子育てに行き詰まっている方々に届いて欲しいと思いました。