スキャンダル プロット

2016年にアメリカで実際に起こった女性キャスターへのセクハラ騒動をシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの豪華共演で映画化。アメリカで視聴率ナンバーワンを誇るテレビ局FOXニュースの元・人気キャスターのグレッチェン・カールソンが、CEOのロジャー・エイルズを提訴した。人気キャスターによるテレビ界の帝王へのスキャンダラスなニュースに、全世界のメディア界に激震が走った。FOXニュースの看板番組を担当するキャスターのメーガン・ケリーは、自身がその地位に上り詰めるまでの過去を思い返し、平静ではいられなくなっていた。そんな中、メインキャスターの座のチャンスを虎視眈々と狙う若手のケイラに、ロジャーと直接対面するチャンスがめぐってくるが……。ケリー役をセロン、カールソン役をキッドマン、ケイラ役をロビーが、ロジャー・エイルズ役をジョン・リスゴーが演じる。監督は「トランボ
ハリウッドに最も嫌われた男」のジェイ・ローチ、脚本は「マネー・ショート
華麗なる大逆転」でアカデミー賞を受賞したチャールズ・ランドルフ。シャーリーズ・セロンの特殊メイクを、「ウィンストン・チャーチル
ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー賞を受賞したカズ・ヒロ(辻一弘)が担当し、今作でもアカデミー賞のメイクアップ&スタイリング賞を受賞した。

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スキャンダルコメント(20)

dqcyvlp
dqcyvlp
3人の超有名女優が共演していることがこの作品の一つの売りだが、たしかにゴージャスで見応えは十分。キャラクターも上手く描き分けられていると思う。ただし3人のキャスターがセクハラに対して仲良く一致団結して抵抗するというわけではない点が、ちょっと予想外だった。そこは個人主義のアメリカならではといったところか。あくまでも三者三様。もともと局内で花形ポジジョンを争うライバル同士でもあるわけだから、困難に遭っても公然と仲良く振る舞ったりはしない。各々が自分の立場に立ってセクハラに対して行動を起こしていくという筋書きだ。
iiftxbm
iiftxbm
FOXニューズ社という、全米3大ネットワークに次ぐテレビ網を支配するセクハラ権力者。

その権力者のセクハラに迎合し、取り入ったことによってキャスターの座を得てきた女性たちのうち、権力者の寵を失って左遷された者が、権力者のセクハラを告発した、という作品です。

キャスターの女性たちは脚線美を誇張せねばならず、それを接写するカメラワークによって大衆人気を得ていた(とまで言い切ってしまうと史実に反するかも知れませんが)テレビ局が舞台です。

つまり、女性に対してまず第一に、外見(セクシーさ)を求める数千万人の視聴者の代表として、権力者はキャスターたちを慰み物にしていたわけです。

それを視聴者のアナタも心の奥底では望んでいたでしょ、つまりあなたがた視聴者も共犯者なんですよ、と告発しているわけです。

観ている側としては、テレビに写る女性は、きれいなほうが嬉しい……という、単純で素朴な願望は抑えられるものではありませんが、それが女性に対するハラスメントを構成するわけなので、いったいどうすりゃいいのでしょうか。

その答えは、同じ日に「チャーリーズ・エンジェル」を見たことによって気がつきました。
こちらは「女性をモノとして鑑賞する観客たちを喜ばせる映画」の典型です。
つまり、もしかして、有名人という職業は、ハラスメントを甘受すべき職業上の高度な義務を負う職業なのかも知れぬとも考えられるわけです。

つまり一般人の尺度でこの「スキャンダル」という映画の「セクハラ権力者」を断罪してしまうことは早計に過ぎるのかも知れません。

例えとしては穏当ではありませんが、ソープ嬢や風俗嬢という商売を選んだ女性たちが、職業上、男性から受けることを甘受すべき水準と、オフィスワークで働く女性が甘受すべき水準とは、まったく違っているのが当然であり、それは彼女たちの報酬額も違うのだから、一刀両断に語ることはできない、という点です。

ニュースキャスターは、単なるOLよりも、はるかに高収入なことは間違いないでしょうから。

というわけで、あらぬ方向にまで悩んだ、そんな一日でありました。
xsxjrb
xsxjrb
これが実話か、どれほど脚色があるかとか、そこも大事だけど、やっぱり見所は女優さんたちだと思った。女性たちの逆転劇的なのは映画としてよくあることだとは思うけど、それをハラハラさせてくれて、かっこいいな…と。そう思わせてくれるのは、やっぱり演技が格別にうまい俳優陣の力だと、改めて感じる作品だった。(今回、英語字幕で観たから、難しい表現とかもあって、女優さんの表情を特に頼ったというのもあるのかもしれませんが。)

ニコールキッドマンはさほど私の中ではハマらなかったけど、シャーリーズセロンとマーゴットロビーが最高でした。
最初、誰がやっていたのかわからなかったほどの特殊メイクを施したセロンのメーガンケリーが、絶対に笑わず、圧のある表情を見せながら、自分の立場と本当の気持ちと葛藤していくシーンは素晴らしかった。

あと、マーゴットが演じるケイラが、ロジャーの前でスカートを上げていくシーンは、ゾゾゾっとくる。それを後から同僚に電話をして、涙するところなんかは、実際はすごく怖くて、情けない心情が、見る側の涙を誘う。
本当にあったかは知らないけど、嘘のような本当の話なんだろうなと想像。
脇を固める女優さん俳優さんたちもすごく上手で、見応え十分でした。

自分が実際にこういう場面に遭ったらと思うと、怖くてもう耐えられない…
そう思わせてくれるリアルな演出が素晴らしかった。

世の中には、ケリーの旦那さんのように、女の人を大切にしてくれる男の人もいるのに(下心がないかと言われるとそれは知らんけど笑)、商品やモノとして扱われたら、まずはただただ悲しいな、と。
女として、プライドを持って生きていきたい。
zirxjn
zirxjn
これが実話だなんて信じられない…
声をあげた女性達、勝利を納めた努力に頭が下がる。

働く女性でセクハラされたことない人なんて、いないんじゃないかな。
程度の差はあれど。

男性は気づいて欲しい。
eyvyxf
eyvyxf
個人評価:3.8
シャーリーズ・セロン&ニコール・キッドマン。
洗練され過ぎた女優2人の鋭い眼光に、たじろぎながらも魅入ってしまう本作。
キャリア志向の塊のTV業界の中での、セクハラとキャリアとの等価交換。利用したか、それとも利用されたかで立場も変わる。
またマーゴット・ロビーやケイト・マッキノンもとても良く、大好きな女優陣勢揃いで見応えがある。

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