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ジョー プロット アメリカ 10月01日 1971 劇場で
アンクル・ジョー プロット アメリカ 09月22日 1979 劇場で
レモネード・ジョー プロット チェコスロバキア 08月28日 1993 劇場で
リーマン・ジョー! プロット アメリカ 11月16日 2002 劇場で
G.I.ジョー プロット アメリカ 08月07日 2009 劇場で
リトル・ダンサー プロット イギリス 01月27日 2001 劇場で
リトル・ジョーコメント(20)
オキシトニンの分泌を促す、有害な花粉を放つ花により、主人公を除く研究者や、主人公の子供が狂っていくストーリー。
SEと和なテイストのBGMで不気味やミステリアスさを醸し出しているけれど、ちょっと引きの固定された画角の中で人物が動き回るシーンが多く、数十年前の作品の様な淡白さというか空々しさというか、そんな空気感を感じるし。
淡白だからこその不気味は確かにあるし、つまらなくはないのだけれど、内容的には既視感バリバリ。
終わり方もそれだけ?ともの足りなさを感じた。
・植物開発に従事するアリスはその匂いで人間を幸福な気持ちにさせるという”リトル・ジョー”を作り出し、ラボの中で栽培する。アリスの開発を危険だと反対する研究者たち。息子ジョーに贈り物として、一株”リトル・ジョー”を持ち出すアリス。
だが、彼らの言動がそれまでとは、どんどん異なったモノになっていく。
ーミステリアスな雰囲気は堪能出来るし、”リトル・ジョー”の妖しきピンクや不思議な音楽も印象的であるが、ストーリー展開が相当に粗い作品。勿体ないなあ・・。-
<鑑賞後、幸せな気分になれなかったのは、”リトル・ジョー”の匂いを嗅がなかったからかな・・>
遺伝子組み換えの技術で新種の植物を開発中の離婚ホヤホヤのシングルマザーの研究員が主役のお話し。
人を幸せな気持ちにさせる花を開発します。花の香りによって、オキシトシンの分泌を強く促すことにより、幸せになるそうです。しあわせというより、オキシトシは優しい気持ちになるわけで、幸せに感じるかは、人それぞれだと思うんだけど。嗅覚から大脳辺縁系のニューロンの説明図もたびたび出てきました。
実はその花はまだ認可されていない【Rウイルス】を使った遺伝子操作法により作られた。オキシトシの分泌を促すかどうかの実験シーンはなかったが、得体の知れない作用をめぐる心理サスペンスがメイン。植物は繁殖力は抑えられている。そのため、個体を長く維持させるために、植物自身が人間が他のことに愛情を注がず、無頓着になり、その植物の生存にだけ有利になるよう人間をコントロールするようなウイルスを出す。嗅神経を介して脳細胞内に感染させて、人間をコントロールする。それによってあたかも、もの分かりの好いいい人になったり、すぐ親離れしたり、子離れしたりするように見えるし、幸せそうにみえる。主人公も旦那に子供の親権を渡して、黒人男性と新生活を始めるシーンでぷっつり終わる。
設定は花ですが、いかにも、悪女の深情けのようなおはなしでございました。どうりで、監督は女性で、全体にサイケデリックな色使い。研究員のお揃いのライムグリーンの白衣はとても綺麗で、おしゃれでした。主役の女優さんの白衣姿はすごくキュートでした。
花よりだんごの私は、吉祥寺の餃子屋でビールを飲んでスッキリして帰りました。
まず、この植物の得体の知れなさが気持ち悪い。葉が生えず、花もとけとげしく、開花するときの何とも言えない気持ち悪さ。この造形だけでホラーとしての魅力は高いです。
その花粉は人をハッピーにする効果があるということで、ベロベロバー的な怖がらせ方をするホラーではありません。見る態度によっては肩透かしを食らうかもしれないし、何なら冗長で盛り上がりがないと捉えられるかもしれないです。
ただ、個人的にはこの"ハッピーにする効果"によってとっていく行動の少しの変化によって、それが人間的な成長に繋がっていたり、女性の社会通念を打ち破る1つの選択肢を提示しているところが面白いと思いました。また、"そもそもハッピーにする効果なんてないのでは?"というしてんで思い返してみても面白いなと思いました。言葉を選ばないといけませんが、悪徳な宗教と化していると見ることもできました。ミストの宗教おばさんに究極の状況では頼ってしまうように、ハッピーになるんだと信じ込んでいるようで。
そして何より、目ではっきりと見えないものに振り回されている人間の様が、コロナウイルス禍の今見ることで考えさせられる作りになっていました。
雅楽のような音楽が不気味に鳴り響いているのも面白かったし、色彩が明るいのも題材に合っていると思いました。
普通に2回目を観て考察を深めてみたいくらいには面白かったんですが、一番ドキドキしたのは初めてこの映画の予告編を見たときだったので、既視感を突き抜けてくる強烈な何かがあれば…とは思ってしまいました。