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渇き(1958) プロット 日本 06月01日 1958 劇場で
愛の渇き プロット 日本 02月18日 1967 劇場で
渇きの街 プロット 日本 01月18日 1997 劇場で
密室の渇き プロット フランス 06月17日 1989 劇場で
渇きと偽り プロット オーストラリア 09月23日 2022 劇場で
渇望 プロット スウェーデン 10月10日 1992 劇場で
渇きコメント(20)
個人的にはもっとテンポよく吸血鬼の葛藤を描いて欲しかったとも思うけど、
吸血鬼になり神父との立場で居場所に悩み、幼馴染の奥さんに恋をし体に溺れ嫉妬に狂い、吸血鬼としてのよくないに負け吸血鬼として生きる、
3部構成になってるように感じて、それぞれ違う雰囲気が出ててその作家性の懐の深さに驚いた。
怖くもあり、美しくもあり、笑いもありバランスも良かった。
そしてやはり不幸な話。この監督はホント根性悪い。
韓国映画で気になるのは、キリスト教が結構出てくる事。
この主役も神父。お馴染みソンガンホ。
その職務のやり切れなさから輸血実験を受けるのだが、
直後の神父は割と幸せになる。しかしそこから不幸に落ちていく。
この監督の宗教観がこの神父に投影されているのかな。
「自分を信じろ」的な概念が見え隠れする。
そこでじゃあヴァンパイアは、何をしたらいいのか。
ヴァンパイアが生きて行くには人間の血が要る。でも神父である。
神父だから自殺志願者から生き血をもらえる。
しかしその血では…、という矛盾。
結局最後は責任取って締めくくった神父だが、
この結論はちょっとフツー過ぎて面白くないかな。この監督らしくない。
もっとカオスな終わり方…、あ、義母は生きてカオスを生み出すのか?
義母も多分テジュの血を啜ったから、
んーでも朝日の元にいたからなあ、どーなんだろ。
メインの話は、割と起伏は読めるし(パク監督らしい)単純さが多い。
出血が多め。吸血鬼だから仕方ない。
死体の血抜きは「チェイサー」でも出てきてたやり方なんだが、
そんなにメジャーなんだろうか。韓国ではアルアルなのか。
あとラスト前に、神父が信者を‘フツーに’襲ったのが理解できなかった。
ソンガンホは今回コメディ抜きの格好いい役。
テジュ役のキムオクビンはとてもかわいいが、裸だと魅力半減。
シンハギュン(韓国の香川真司)はダメな息子やらせたら抜群。
「高地戦」や「復讐者に~」でも、どこか難がある役だったし。
こーゆーの慣れちゃったのか、サラッと観てしまった。
多めの血に耐えられればそこそこのエンタメ映画。
親孝行が大事で人間関係が濃厚、カトリック信者が多いという韓国社会の描写がエキゾチックな雰囲気を出してます。吸血鬼をモチーフにした官能映画かと思ってました。それもありますが、加えて吸血鬼映画そのものでもあります。ソン・ガンホ演じる神父は、信仰深く生真面目ですが、人間的弱さを押さえられない。またキム・オクビンは、ネコの目のように変わる女心を持ち一筋縄では捉えきれない人妻役を、体を張って妖艶に演じてます。韓国映画らしく、最後まで母親を大事にしてました。