ベイビー・ドライバー
プロット
アメリカ
08月19日 2017 劇場で
ミリオンダラー・ベイビー
プロット
アメリカ
05月28日 2005 劇場で
ゴーン・ベイビー・ゴーン
プロット
アメリカ
01月01日 1900 劇場で
バイ・バイ・ベイビー
プロット
イタリア
01月20日 1989 劇場で
ベイビー・イッツ・ユー
プロット
アメリカ
10月03日 1987 劇場で
ベイビー・オブ・マコン
プロット
イギリス・フランス・ドイツ合作
12月11日 1993 劇場で
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ベイビー・ブローカーコメント(13)
しかも韓国は日本より利用件数が桁違いに多くなっている現実があります。
韓国では2012年の法改正により養子縁組がしにくくなっているのです。
そのため“仲介役”としてお金を稼ぐ(違法な)「ベイビー・ブローカー」の存在があり、本作ではそれを題材に、1人の赤ちゃんをめぐっての動向を描いています。
まず、それぞれの登場人物が自然にキチンと背景も含めて描かれているので、登場人物が活きていて物語の深みが増しています。
そして社会問題化している犯罪なので、警察との攻防にもなり物語に起伏を与えています。
このように、大きなテーマではあるのですが、「人の日常が根本にある」のでキチンと人間模様が丁寧に描かれ続けているのです。
本作はカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞をソン・ガンホが「韓国人初受賞」しましたが、それも納得でした。単なる表層的な「ベイビー・ブローカー」として赤ちゃんの仲介をするのではなく、一人の人間として「活きた演技」をしていたからです。
2004年の「誰も知らない」で柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を「日本人初受賞」しましたが、あの時も主人公の少年に生命が宿っていました。
是枝裕和監督は「映像の中に生命を宿す」名手です。
本作の最大のテーマに「自分は生まれてきてよかったのか?」という問いかけに対する答えのようなものがあります。
「自分は生まれてきてよかったのか?」や「自分は生きていて意味があるのか?」というような根源的な疑問は、誰しもが漠然と抱えているものだと思います。
きっと見終わった後に「自分は生きていてもいいのかな」など、どこか前向きな気持ちになれるような優しさが詰まった作品に仕上がっています。
なお、「1ドル=100円」のように韓国のウォンについては「10ウォン=1円」というオーダー(桁数の指標)を頭に入れておくと便利です。