見知らぬ弟を突然預けられ人生の選択を迫られた女性の葛藤を描き、中国で話題を集めたヒューマンドラマ。看護師として働きながら、医者になるため北京の大学院進学を目指すアン・ラン。ある日、疎遠だった両親が交通事故で亡くなり、会ったことのない6歳の弟・ズーハンが彼女の前に現れる。望まれなかった娘として早くから親元を離れたアン・ランと、待望の長男として愛情を受けて育ってきたズーハン。親戚から弟の養育を押し付けられたアン・ランは、仕方なくズーハンの面倒をみることに。両親の死すら理解できずワガママばかりのズーハンに振り回されっぱなしのアン・ランだったが、幼い弟を思いやる気持ちが徐々に芽生えめる。主人公アン・ラン役に「チィファの手紙」のチャン・ツィフォン。
シスター 夏のわかれ道コメント(20)
私も弟がいるので姉って割に合わないなんて思う気持ち共感できる作品でした!
世界の長女の方々に🥰
そして見終わった後に中国の一人っ子政策をググってしまいました😝
テーマも現代的で、個人の自己実現と家族のどちらを優先すべきかを、日本とも共通する「男系家族の跡取り」問題と中国特有の「一人っ子政策」を絡めて描いてゆく。ストーリー的にも主人公はあっちに揺れこっちに揺れ、迷いに迷う。
これは例えば「ヤングケアラー」などと欺瞞に満ちた呼び方をされる問題とも同じ構図で、とても普遍的な課題なんだと思う。主人公の最終的な選択が世間的な話題となったというがそれもそうした現れだよね。
主人公姉弟を演じた二人は本当に素晴らしい演技で、何度も涙を誘われた。そうした点も含め、現代中国を代表する傑作なのだと思う。先入観を取り払って観てほしい…
姉役はもちろん完璧な演技だったけど、弟役の演技の凄さよ。
出ている役者すべてが自然な演技。
とても丁寧な映画作り。
中国ならではの家庭事情があるから、中国人の方がもっとリアルに感じると思う。
全中が泣いたね、きっと…。
さて彼女はどんな選択をしたのでしょう?って終わり方だと中国ではヒットしなかったんだろうなと思ってしまった
大衆映画のうまさと中国の社会状況がとてもよくドラマに溶け込んで、予想していたあざとさは皆無。韓国映画のヒューマンドラマ並みにうまい。
主人公はとてもかわいらしいし、親の代のファッションと娘世代のファッションもとてもよく区別されていた。特におしゃれカフェで注文した主人公がいなくなって出されたお茶をポットに入れて持ち帰る、いわば昔の中国人イメージの叔母さんのマトリョーシカとロシア語の話、そして自分の道をいけと告げる件は泣く。泣くといえば麻雀店で耳にタバコを挟んでる弟をみて、乗り込んで行って「帰るよ」のひとことで連れ帰る夜道もとても泣けた。大陸の路地の濡れた舗道がとてもいい。このような邦画は皆無だな、と思う。最近観た邦画がことごとくつまらなかったのだけど、それがやっぱりつまらないんだということを再認識した。