カルメン故郷に帰る

6.8/10
合計26件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   86分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   木下惠介
劇場で   03月21日 1951
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カルメン故郷に帰る プロット

わが国最初の総天然色映画として、松竹と日本映画監督協会が企画、高村松竹常務が総指揮に、月森仙之助(大船撮影所次長)が製作に当っている。脚本と監督は「婚約指輪」の木下恵介、撮影は同じ作品の楠田浩之である。色彩技術には富士フィルムの小松崎正枝と赤沢定雄が当る。尚、同時に白黒映画も製作される筈。出演者は、「宗方姉妹」「戦火を越えて」の高峰秀子、「破れ太鼓」の小林トシ子、「てんやわんや」の佐野周二、「宗方姉妹」の笠智衆、「三つの結婚」の佐田啓二などの他に井川邦子、望月美惠子、小沢栄などである。

カルメン故郷に帰る 俳優

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カルメン故郷に帰るコメント(13)

btdpacg
btdpacg
いま観ても結構ぶっ飛んだ喜劇である(コメディというよりは日本語の“喜劇”という方がふさわしい)。先ず登場人物がみんなどことなく可笑しい。笠智衆の校長先生ですらどこか可笑しい。これは高峰秀子演じるリリー・カルメンがあまりにぶっ飛んだ人物造形なので、周りの登場人物がまともかシリアスであれば余りにも浮いてしまうからだろう。そして、カルメンと村の人たちとが完全にすれ違っているのが可笑しい。子供の時に牛に頭を蹴られて泡を吹いてたおれた“きん”は完全にマイウェイだ。ストリップは芸術だと信じ切り、自分は芸術家で村の人たちを教化しないといけないとさえ思っている。周りがどう思っているかを気にしないと言うより、はなから疑っていないのだ。故郷の人たちは彼女の帰郷によくも悪くも振り回されるのだが、それすら彼女は気づくことなく高原で後輩と歌い踊る。
Eedyidforrrln
Eedyidforrrln
日本初のカラー映画にふさわしい、 軽井沢ロケの映像にテーマが見事に合致して素晴らしい後味が残りました

1951年公開
国敗れて山河あり
正に初秋の北軽井沢の草原、浅間山の雄大な姿は、焼け野原になった都会の町街とは隔絶して変わらずあります
敗戦の混乱もようやく脱しようとして、翌年には占領下から独立が予定されて希望に満ちているその空気と光が日本初のカラー映画の美しい発色と美しい光景でフィルムに写し取られています
カルメン達は戦時中や戦前の重苦しい空気から解放されており日本の古い因習からも自由に生きています
盲目の傷痍軍人のオルガン弾き、カルメン達だって本人達は芸術と信じているのです
校長先生は文化の面でも復興を遂げるのだと意気さかんです
小学校の運動会の校庭のポールには高々と日章旗がはためいています
文化や芸術は大衆のなかから巻き起こり国民そのものが愛するものです

彼や彼女に文化人や知識人や前衛と称する人々の蔑視の視線は向けられません

カルメン達は草軽軽便鉄道で軽井沢経由で東京に向かって帰って行きます

カルメンは確かに故郷に帰ってきました
こんどは東京という文化の故郷に帰るのです
大衆芸術は彼女達や村の人々のような大衆が生み出し楽しみ発展させていくものなのです
今度は東京の大衆達が文化や芸術を作り出していくのです
明るい日射し、明るい発色が今後の希望を約束しているのです

高峰秀子のカルメンの明るい屈託のない演技はこのテーマを見事に表現して見せた素晴らしいものだったと思います

北軽井沢駅の駅舎跡は今も草津から軽井沢に抜けるバス通りの脇に残っているようです
先日通りかかった際は気づかず素通りしてしまいました
確か道沿いにこの舞台の小学校ではないと思いますが小学校を見かけたので立ち寄ってみたいと思いましたが通り過ぎてしまいました
北軽井沢小学校という名前の小学校は実際に存在してバス通りから入ったところのようです

浅間山の雄大な姿
美しい草原のような一面の畑は、本作の世界そのままの明るい陽光の下にありました
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松竹映画30周年記念作品。

「2012年デジタルリマスター版」Blu-rayで3回目の鑑賞。

日本初の総天然色映画として有名な名作。
木下恵介監督の試行錯誤・創意工夫によって見事に映し出される美しい浅間山の風景と澄んだ青空、ミュージカル風味の明るく楽しい作風が彩る豊かな物語の相乗効果で、単なる実験作に留まっていないのが秀逸の極みだなと思いました。
屋内のシーンが全く無いのも特徴です。光を捉え辛かったのかもしれませんねぇ…。日本製カラー・フィルムの長所と短所を理解して運用した木下監督の手腕には脱帽であります。

リリィ・カルメン役の高峰秀子の美しさ・かわいらしさと来たら…。本作を初めて観たとき、すぐに彼女の虜になってしまいました(笑)
カラー画面に映える派手な衣装と化粧がよく似合っていて、作品ごとにどんな役でもこなす演技派女優の面目躍如だなぁ、と。奔放さがまた堪らん!(笑)
本作が木下監督との初コンビ作となりました。その後、「二十四の瞳」などの名作を次々に世に送り出し、日本映画の一時代を築くことになりました。
つまり、いろいろと“記念すべき”な作品であります(笑)
xwcwiw
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話やギャグはさすがに時代を感じさせる。
Ipgsxknomsh
Ipgsxknomsh
浅間山の煙たなびく信州の青空と、高峰秀子と小林トシ子の衣装の原色のコントラストが面白い。日本初のカラー映画ということで、どんな色を見せたかったのかよく分かる。
笠智衆、佐多啓二、佐野周二という松竹のスター俳優が、田舎の地味な男たちを演じているから高峰ら都会から帰ってきたストリッパーとのバランスが取れているのだろう。もし、この男たちを脇役の俳優が務めていたとしたら、この高峰たちの浮き上がりっぷりはうすら寒いものに終わっていたかもしれない。