2014年の「GODZILLA ゴジラ」から始まったハリウッド版「ゴジラ」シリーズと「キングコング:髑髏島の巨神」の世界観をクロスオーバーさせた「モンスターバース」シリーズの通算5作目。怪獣と人類が共生する世界。未確認生物特務機関「モナーク」が異常なシグナルを察知したことを発端に、ゴジラが君臨する地上世界とコングが生きる地底世界の2つのテリトリーが交錯し、ゴジラとコングが激突する。しかし、その先には人類にとってさらなる未知の脅威が待ち受けており、怪獣たちの歴史と起源、さらには人類の存在そのものの謎に迫る新たな冒険が繰り広げられる。監督は、前作「ゴジラvsコング」でもメガホンをとったアダム・ウィンガード。出演は、こちらも「ゴジラvsコング」から続投となるレベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ケイリー・ホトルのほか、「美女と野獣」のダン・スティーブンス、「シャン・チー
テン・リングスの伝説」のファラ・チェンらが顔をそろえる。
ゴジラ×コング 新たなる帝国コメント(20)
こちらは入れれるものは何でもブチ込んたハンバーガーと山盛りポテトに巨大なコーク。
元の素材の味が活かされてるのもあれば、これ要らんよね?ってのもある。
腹いっぱいだけどそれだけの満足感で、2回目行く?って聞かれても「もう充分です」って答えます。
凄い時代が来ました。
劇場にて日米のゴジラ作品が同時期に上映されているのですよ。
あのFINAL WARSが終わった暗黒時代が嘘のようです。
歴史的快挙を成し遂げたゴジラ-1.0の感動を持ったまま、ゴジラ×コングを鑑賞出来る事に感謝します。
ゴジラ復活の先陣を切ったギャレス監督のゴジラ(2014)から10年。
モンスター・ヴァースシリーズとも長い付き合いとなりました。
多くのゴジラ信者としては、モンスター・ヴァースの最高傑作はマイケル・ドハティ監督のKOMだと思います。
私も例外ではなく、ドハティ監督の圧倒的なゴジラ崇拝を惜しみなく発揮したKOMが1番好きです。
しかしアダム・ウィンガード監督も素晴らしいゴジラ信仰の持ち主。
何も不安なく公開を迎えられました。
長々と私事を書いてしまいましたが、ここからは
私個人的に感じたGOOD POINTとBAD POINTをレビューしたいと思います。
【GOOD POINT】
〇物語進行の手法は前作同様
前作同様にコング主体で物語は進行しますが、
決してゴジラは不遇ではなく、コング以上の立ち位置として待遇されていました。
多くのゴジラ信者ならばゴジラは、単なる巨大生物ではなく“神”として認識しています。
それはドハティ監督もウィンガード監督も同じ。
人類が到底及ばない力や深遠なる哲学を持つのがゴジラ。
物語の進行は人間とコミュニケーションを取れるコングに任せ、重要な局面にゴジラと云う軸は至極当然。
ゴジラの格を落とさず上手い具合に仕上げていたと思います。
〇思い切りが良い怪獣ドラマへのシフト
怪獣映画に於いて人間ドラマを描く難しさは、最早説明不要である難題。
それを見事にクリアしたのがゴジラ-1.0。
対してウィンガード監督は、無理に人間ドラマに焦点を置かずゴジラとコング&スコを主軸にしたドラマを選んだ。
とても英断だったと思います。
ドラマは人間だけが持つものと云う認識は驕りです。
モンスター・ヴァースはゴジラ達のドラマなのです。
〇オマケ程度の人間ドラマ
字幕と吹き替えを両方鑑賞しましたが、どちらでも問題はありません。
好きな方で鑑賞して大丈夫です。
正直、このレベルの人間ドラマで充分。
主役はゴジラとコングなのだからゴジラの動向を見る、コングをサポートする位が丁度良い。
〇圧倒的存在感のゴジラ
もうゴジラが登場するシーンは全て最高です!
ゴジラが出るだけでニヤニヤしちゃいます。
ローマでのスキュラ戦、フランス空軍相手の体内放射、北極海でのティアマット戦、そして強化形態のエヴォルヴによる決戦...
もうどのシーンを切り取っても圧倒的怪獣王として戦いっぷりに感動しました。
スカーキング率いるグレイト・エイプ軍団を単騎で撃破したと云うイーウィス族の伝承でも別格な存在として伝えられていたのも良かったです。
前作や小説「プロジェクト・メカゴジラ」同様に地球の危機を察知する描写が、地球の調停者としての存在感を現してる。
正直、エヴォルヴならば単騎でスカーキング&シーモも圧勝だと思ってしまいました。
〇愛着あるコング&スコ
類人猿でもあるせいか前作以上に人間らしい愛嬌ある仕草のコングと新怪獣スコが良かった。
滝をシャワー代わりにしたり、虫歯で苦しんだりと怪獣を神の化身として捉える日本のゴジラ信者的には困惑する描写ではありましたが、今作は同族を探すコングの孤独さを現す描写としては良かったのではないでしょうか。
前作のゴジラの背鰭が使われている斧だけではなく、篭手のビースト・グローブを手に入れたアクションも最高。
〇貴重な氷属性の怪獣シーモ
ゴジラ作品にはかなり珍しい冷気を操るシーモ。
デザイン的にはシンプルながらも格好良さよりも可愛さを感じました。
設定的に単騎で氷河時代を引き起こせるスペックなのが、今作の隠しボスとしては申し分ない。
とは云え、やはりゴジラ・エヴォルヴが強すぎた。
〇モスラ復活
KOM以来の復活で相変わらず良デザイン。
モスラは前世の記憶を引き継いで転生する設定なのでギドラにより悲しい別れとなったゴジラとの再会は嬉しかった。
〇地下空洞の戦い
エヴォルヴ&コングの地下空洞戦は凄く良かった。
重力反転による物理法則ガン無視のアクションは、テンション爆上がりです。
流石は我らが怪獣王だけあって、直ぐに無重力に適応したゴジラの泳ぐような動きが美しいです。
ここでシーモの冷気ブレスが聴かないと分かった時点でスカーキングは完全に詰んだ。
2014年のゴジラが、まさかここまでアクティブな戦闘をするようになるとは...感慨深い。
〇最終決戦
恒例の周囲の被害甚大な最終決戦の映像美は圧巻。
サンフランシスコ、ボストン、香港に続き、リオデジャネイロがヤバい事になって笑いました。
ビル群の倒壊のVFXは目を見張りました。
白組の実力を知った身でもやはり莫大な予算とスタッフによるハリウッドの映像は凄い。
最後まで苦戦する事無かったゴジラ・エヴォルヴが、シーモが放った氷期を引き起こす暗雲を吹き飛ばす最高の締め!
シーモにも救済があり安堵。
ゴジラとコングは無闇に殺生をしない。
それにしてもスカーキングが、シーモを制御する為に石を使用していたのに対して、解放後のシーモをアルファコールであっさりと従わせたゴジラ。
これが格の違いです。
【BAD POINT】
〇スカーキング&シーモが弱い
改めて怪獣大国日本の凄さを思い知った。
ギドラ、メカゴジラが如何に強大で絶望的な戦いだった事か。
スカーキングは単なる手長猿にしか見えず、デザイン的にも強さ的にも微妙でした。
予告の時点でバリバリゴジラ&コングにボコボコにされていたので噛ませ感が半端ない。
これまでのギリギリな戦いの緊張感が皆無だった。
〇人類の味方発言
アイリーンの台詞や映画の紹介文にてゴジラを人類の味方として紹介していたのは駄目ですね。
人類の道義を神に持ち込むなと言ったドハティ監督を見習って下さい。
ゴジラは星のバランスを守護する調停者。
人類如きの善悪なんかに干渉しません。
〇設定の矛盾
ゴジラは星のバランスを維持する為に世界中にいるタイタンをその生息地から動かないか監視する存在。
エネルギー吸収の為、フランスの原発襲撃は良いとして、北極海のティアマットを殲滅して吸収するのは、これまでの怪獣王として設定的におかしいかと。
確かにアメコミ「ゴジラ:ドミニオン」では、ティアマットによる侵攻はありましたが、今回は眠っていただけなのに...
〇音楽が弱い
KOMのベアー・マクレアリーが別格だったせいか今作では、印象に残るBGMが無かったです。
前作でさえメカゴジラ戦のBGMが良かっただけに残念。
〇モナークの存在が便利過ぎる
実は用意されていたビースト・グローブだったり、
登場ガジェットが便利過ぎる。
コングがどんな窮地でもモナークがいるから「まぁ、大丈夫だろ」と思ってしまう。
【総評】
BAD POINTも多く書きましたが、もう文句の付けようがありません。
ゴジラ新作を連続して鑑賞出来るだけで幸せです。
東宝がメッセージ性重視の反核・反戦のメタファーとして神性あるゴジラを描き、
レジェンダリーは怪獣王として激アツの怪獣バトルを描く。
両者が、この真逆の方向性で進んで行くのが素晴らしいです。
共通しているのが、監督に恵まれている事。
どの監督もゴジラを時には愛し、時には崇拝し、
とても大切に描いてくれています。
スタッフ・キャストの皆様、本当にありがとうございます。
もうゴジラ氷河時代はやって来ない。
日本とハリウッドが、これからもゴジラを生み出し続けてくれる事を本当に嬉しく思います。
モンスター・ヴァースシリーズはまだまだ続きます。
我らが怪獣王の更なる戦いを心待ちにしてます!
双子の妖精はいませんが覚醒したモスラがリアルすぎる蛾!だったので虫嫌いな方は無理かも!
ゴジラVSコングではなく敵を倒すための共闘ですね。途中どちらもポケモンにでて来そうな怪獣(そう思ったからしかたない)を倒し、お互いの小競り合いもあり(彼らにとっては小競り合いでしょう)モスラの仲裁で闘うために地上で地下で暴れまくります。
ミニコングが可愛い。ゴジラに負けない活躍これからの成長を期待しましょう♪
全力で走るゴジラはなかなか珍しいですが空飛ぶゴジラを再現してほしいな!ヘドラ戦で見せた背面ジェット噴射のやつw
だいたいポスター通りのハリウッド映画です。
世界の謎解きとか、謎の古代文明とか、母と娘の葛藤とか、地底探索とか、本日のビックリドッキリメカとか、色々要素は詰め込まれてますが、見終わった後に残った記憶は「ゴジラとコングが大暴れしてたなー」しか無いですね。
人間関係に振った日本の「ゴジラ-1」とは対極的な映画ですが、暴れる怪獣と、翻弄される人類という、コレも怪獣映画の正統進化系だと思います。
少なくとも2時間楽しめるので、見て損はないと思います。
謎解きパートは前作の知識が無いとよくわからないと思いますが、その辺は刺身のツマなので、怪獣映画としては見てなくてもいけると思います。
エンドロール後の特典映像は特にありませんでした。世界の謎も明かしたし、一連の作品もコレでひと段落ということですかね?