DAU. ナターシャ プロット

ロシアの奇才イリヤ・フルジャノフスキーとエカテリーナ・エルテリが共同監督を務め、“ソ連全体主義”の社会を前代未聞のスケールで完全再現し、独裁政権による圧政の実態と、その圧倒的な力に翻弄されながらも逞しく生きる人々を描いた作品。オーディション人数約40万人、衣装4万着、1万2000平方メートルのセット、主要キャスト400人、エキストラ1万人、撮影期間40カ月、そして莫大な費用と15年の歳月をかけ、美しくも猥雑なソ連の秘密研究都市を徹底的に再現。キャストたちは当時のままに再建された都市で約2年間にわたって実際に生活した。ソ連某地にある秘密研究所では、科学者たちが軍事目的の研究を続けていた。施設に併設された食堂で働くウェイトレスのナターシャは、研究所に滞在するフランス人科学者リュックと惹かれ合う。しかし彼女は当局にスパイ容疑をかけられ、KGB職員から厳しく追及される。「ファニーゲーム」のユルゲン・ユルゲスが撮影を手がけ、2020年・第70回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞。

DAU. ナターシャ オンライントレーラープレイ

DAU. ナターシャ 俳優

DAU. ナターシャ 写真

DAU. ナターシャ Related

決断 運命を変えた3.11母子避難オンラインで映画を見る
決断 運命を変えた3.11母子避難
プロット  日本
04月12日 劇場で
あの夏のルカオンラインで映画を見る
あの夏のルカ
プロット  アメリカ
03月29日 劇場で
恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!オンラインで映画を見る
恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!
プロット  日本
03月08日 劇場で
ブルックリンでオペラをオンラインで映画を見る
ブルックリンでオペラを
プロット  アメリカ
04月05日 劇場で
死刑台のメロディオンラインで映画を見る
死刑台のメロディ
プロット  イタリア
04月19日 劇場で
ゴッドランド GODLANDオンラインで映画を見る
ゴッドランド GODLAND
プロット  デンマーク・アイスランド・フランス・スウェーデン合作
03月30日 劇場で
デューン 砂の惑星 PART2オンラインで映画を見る
デューン 砂の惑星 PART2
プロット  アメリカ
03月15日 劇場で
YOKOHAMAオンラインで映画を見る
YOKOHAMA
プロット  日本
04月19日 劇場で
マリア 怒りの娘オンラインで映画を見る
マリア 怒りの娘
プロット  ニカラグア・メキシコ・オランダ・ドイツ・フランス・ノルウェー・スペイン合作
02月24日 劇場で
コザママ♪ うたって!コザのママさん!!オンラインで映画を見る
コザママ♪ うたって!コザのママさん!!
プロット  日本
04月12日 劇場で
きまぐれオンラインで映画を見る
きまぐれ
プロット  日本
03月15日 劇場で

DAU. ナターシャコメント(5)

Mhsxisgopkn
Mhsxisgopkn
ネタバレ! クリックして本文を読む
It's interesting because you see the Orgone.   ーPretty much.
Exactly, it's exactly the description of Orgone.
But they all exactly say the same as the first trial. They have different
parts, but exactly the same.
So, maybe it works?
人は、哀しい動物で一度に二つのことを考えられない。いくら単純な事でも
精神的二面構造からなり、それを表現している映画... 正と負、真と偽、正常と異常、科学的とオカルト的、平凡な日常生活とグロテスクな不思議な世界観、そして人間性と非人道的行為を集約した暴力と存在が不明確な暴力に対する対義語の存在。 "非"暴力なんて単純には言い表せない。特に女性蔑視そのものである屈辱的な性的な事に関しては

Doublethink means the power of holding two contradictory beliefs
in one’s mind simultaneously, and accepting both of them. 「相反し合う二つの意見を同時に持ち、それが矛盾し合うのを承知しながら双方ともに信奉すること」
全体主義的ディストピアの世界を描いたジョージ・オーウェルの小説『1984年』に出てくる"二重思考(Doublethink)" という登場人物の思考的な要素とシナリオもこの映画『DAU. ナターシャ』では考えられる。

映画のタイトルの『DAU』はスターリン時代の物理学者でスターリニズムを批判したことによって投獄もされたノーベル賞受賞者のユダヤ人、レフ・ランダウ(Lev Landau)のニックネームである"Dau" が元となり、彼の伝記として2009年に本格的に撮影が始まり、当初は、3次元のオブジェや映像などを使う並はずれたマルチメディア芸術である "インスタレーションプロジェクト" と呼ばれていたけれども本作はそれとは別物と言える。

役者のほとんどが演技の経験のない方が集められ50年時代に忠実に再現されたセットでは服装も髪型も言葉やお金すらクローン化をされ、しかも彼らの行動は監視カメラや隠しマイクで常に逐一フォローされていた... 1950年代のスターリン主義の抑圧の下に例えて、ピーター・ウィアー監督製作の1998年のアメリカ映画よりスターリン主義の『トゥルーマン・ショー』と呼ばれることもある。それとウクライナに巨大なセットを作ったことから、フランス語の "folie de grandeur" 誇大妄想から人気脚本家チャーリー・カウフマンの初監督作映画『脳内ニューヨーク(2008)』と始めは揶揄されている。

Oertel puts it, "not staged"  「"ヤラセ"じゃない」
シドニー・ヘラルドのインタビュー記事より
「セットに来たすべての俳優に対して彼らの実際のバイオに基づいて彼らのために脚本を書き、ちょうど50年前の設定にしました。」と答えていた共同監督であるエカテリーナ・エルテリ... 彼女は、飲酒、セックスシーン、それと多分この事が、この映画の肝であり、多くの方が称賛するか、ダメ映画とするかの分水嶺となるモノホンの元KGBにいた役者からの性的暴行をナターシャが受けるシーン全てが、"ヤラセ"ではないと語っていた。
本作品の監督であるイリヤ・フルジャノフスキーと撮影監督であるユルゲン・ユルゲスのリアリズムを追求した最高の映画とこの事を含めて本当に言えるのか?
メイクアップアーティストの彼女エカテリーナ・エルテリを始めはただのメイクアップアーティストとして7か月だけの契約をしていたのに策士で人格に問題のあるフルジャノフスキーが12年後には彼女を共同監督にすえることでマスコミ対策の代弁者にしているようにも見える。

"The last decision, 'Am I willing to go through this or not,' is always
the actor's," she says. "It was normally when people got bored in
scenes, not the really difficult emotional scenes. That's the truth."
長期にわたる監視・管理された状況の中、果たして演技もしたことのない女性がエルテリが言うように自分で決めて嫌な役だから断ることを撮影の現場でいざ自分が演技をしないと映画が台無しになるのが分かっていて断る事が出来たのか? 何とも言えないのだけははっきりしている。

"To survive with pride, to not lose herself or give up – this is a power
that is so underestimated, and I think it connects a lot of women in
the world."
こんな見え透いたラインは載せたくもないけれども...
性エネルギー、生命エネルギーであるとされユダヤ人の精神医学者が提唱したオルガスムス(性的絶頂)から由来するオルゴン理論の実験のシーケンス。日本でも’70年代から’80年代にかけてブームとなったピラミッドパワー(pyramid power)の共時性があるが... その実験で被験者の実験前とその後に彼の「呼吸」「体温」「血圧」「脈拍」といった基本のバイタルサインを測定もせずに彼の実験を受けた感想だけで、納得するフランス人とされる科学者ってアリなのか?リアリズムって何? コメディか?
それと細かなところでは、たぶんスクリプトのないリアルなナターシャとオーリャの髪を引っ張ったり、取っ組み合いの喧嘩をする場面では、カメラがぶれたりピンボケになったりと見苦しく、しかもナターシャ役のナターリヤ・ベレジナヤが一瞬、画面右下付近を見る場面が出てくるのは、そこに監督さんがおられるというシーン終わりのカット待ちを思わせる。

2020年・第70回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞って何? それも撮影賞って、これって映画の宣伝の為なのか? それはギャグか逆効果か? 自虐ネタか?
何故って、2018年にはピンティリエ監督がインタビューでまさか自分の映画『タッチ・ミー・ノット ローラと秘密のカウンセリング』がこの映画賞の金熊賞を受賞するとは思っていなかったと吐露するほどのトンデモ映画や日本人が好きなこの映画『DAU. ナターシャ』のように問題のあるウェス・アンダーソンの映画『犬ヶ島』なんてえのも受賞している。

Indie Band Car Seat Headrest Slams ‘Isle of Dogs’: Wes Anderson Film
Is ‘Racist’ and ‘Infuriatingly Bad’ 『犬ケ島』に関しては、エンタメサイト、インディワイヤーにBandcampの申し子こと、カー・シート・ヘッドレスト(Car Seat Headrest)率いるネット時代のナード・ロックスターで天才フロントマン、ウィル・トレドが手短に答えていたのを思い出す。

精神の二面性を交互に描いたような映画『DAU. ナターシャ』
本作品は"倫理的なラインを越える?画面上の素材に基づいてそのあり方や完全に評価することは不可能になっている。確かに映画はそのリードによって驚くほどのパフォーマンスの成果を自然主義的に感じるし、完全にドキュメンタリーのような繊細な"hand-held" と呼ばれるカメラ操作で捉えている。
国家主催のサディズムによるこのクローズアップと低照度の下でまだらでダークな色合いで映画の雰囲気作りがなされ、その暗い気分と精神的に貧しい、スターリン主義時代の設定に合った厳しい視覚的美学とは遠い絵空事になっている。

He inserted a salt-cured fish into my vagina.  最後に宣誓書に書かされたのに
Do you like me as woman? サディスティックに尋問した男にウオッカを飲みながら、尋問室で彼と一緒にナターシャは食事までする。
It's unbelievable, your lipstick is still intact. How did you managed
that?
Do you want it off? なんて彼女から誘いの言葉も飛び出す始末...
スターリン主義国家を結びつけるような悲惨なストックホルム症候群が共存しているシーケンスがこの映画『DAU. ナターシャ』のそれは奇妙な高次元の絶望の一種となり、また不気味で親密に不穏すぎる映画となっている。 個人的には、いい子ぶるわけでもないけれどもミソジニー映画を全否定したい気持ちがあるのにこの場面だけは許せるかもしれない、上から目線での言葉...
そしてナターシャは店に戻るといつものようにオーリャと口喧嘩をして、いつもの風景で映画の幕が閉じる。  映画製作者は女性は強いと言いたいのか、でもこの尋問官が、ナターシャが部屋を出た行った時、すかさずウオッカを口に含みうがいをしているうわべの同情と心の中の冷酷さの二面性を同時にうかがう事ができる。
そんな日本人好みの映画です。 ハッハッハッ
ivzmxmg
ivzmxmg
ソ連のどこかの秘密研究所内の食堂で働く女性が尋問を受ける話。

忙しくカオス?な食堂の様子から始まりピラミッドパワー的な謎の研究をするラボを挟みつつ食堂でのナターシャとオーリャのやり取り、オーリャ邸でのハレンチナイト、そして三度食堂と1時間半何みせられているんだ?な長~い長~い前フリ。

いよいよ尋問を受けることになり、ほぼ、というより完全に強要ですね。
しかも、尋問というより勧誘?からの言われたことを書くだけって…。

この、どうしようもない選択とか、そこでみせるナターシャの生へ執着とその術とか、それだけの為にこの尺ですか…。

その割には観ていられたけれど、内容に面白さを感じなかった。
Mngxisoshpk
Mngxisoshpk
ネタバレ! クリックして本文を読む
当時のソ連をできる限りリアルに描こうとしているの伝わった。
暴力的な描写が多く序盤から不快なシーンが続く。魚を机に叩きつけて踊るシーンや若いメイドが酔っ払うシーンはとにかく不快。目を瞑つまても音だけでも強い不快さを強く感じさせられる。
極めつけは最後の拷問シーン。ここは直接的な暴力シーンが多くただただ不快。

ただ不快さ以上になにか感じるような作品では個人的にはなかった。
そもそもどういう知識を必要とし、どういう心構えで見たらいいかもよく分からない。
観客に不快さを与える事を主としてる作品なのであればまぁもう少し評価を上がたいところだがそれも不明。
特に最後の拷問シーンはおそらくラスト1時間弱の時間を目一杯使ってたと思うが、全然ストーリーは進展せず、また拷問として効果が強いのかもよく分からない拷問内容であり非常に退屈だった。ある意味こちらも拷問を受けた気分だ。

余談になるが、トークイベント付きの試写だかなんだかを見た知人から聞くには若いメイドが酔っ払って暴れたシーンも限りなく酔っ払った状態に実際したと聞いた。それが事実ならリアルな描写を追求した作品ではあるんだろう。
orswsn
orswsn
前評判のチラシの莫大な数のキャスト、エキストラ、最大規模のセットで、2年間も当時の生活したとの触れ込みは
何だったのか?秘密研究所という割には何研究してるんだか意味不明だし。舞台の食堂は子供、ファミリーも来る普通の食堂。

そもそも場面が①食堂でのウェイトレス主人公の中年女ナターシャと若いオーリャとの営業後の諍い②主人公、なんかの実験の成功の祝勝会で知り合ったフランス人科学者リュックとの泥酔→セックス③再び女二人のウェイトレスの諍い④ソビエト国家保安委員会のアジッポによる性的暴行含め強制的な取り調べというより、陰湿かつ強制的な上申書でのフランス人科学者告発強要。
この4つしか無い。

とにかく食堂でのやりとりが長い長い。ええ加減編集で短縮できる他愛のないやりとりの映像垂れ流し。

取調べは執拗かつキテレツ破廉恥で、実際のソ連1950年代はそうだったのか?まあ心理学的には相手を思いどおりにさせる王道ではあるが、普通のまともな人間ならこの取調べ。良心の呵責を感じるだろ。なんか関係ないけど、大正時代関東大震災時の特高警察の取調べ、無政府主義大杉栄、その女房の伊藤野枝の取調べを想像した。クソ憲兵甘粕ならやりかねん。それぐらい特高はクソ蠅以下。でもさ、ただ男と女寝ただけで何でフランス人科学者を犯罪者にしたてる必然性が描かれていない。ソ連全体主義もよく分からない。とにかく前述4つの場面の映像延々と垂れ流し。
とにかくベルリン映画祭って言うのはたいしたことねーなぁと強く感じた。
映画は娯楽なのだから、もう少しスピード感を持って編集して観客が咀嚼し易くして提供するのは常識。とにかく大したことない安いセットで、変化のないセリフの垂れ流し。観客は息苦しくて、つまらなくて我慢比べ大会と映画館が化してしまった。2021年でこの編集は無いよなぁ。私は一人で見たから良かったけど、この映像の陰湿さ、平板すぎ、長すぎのは、カップルはキツい。セックス描写も生々しくて引いてしまったですよ。おまけに最後は尻切れトンボの突然のスタッフロール突入。
しかもこのスタッフロール音楽ついてなくて長い長い。もう!倍速でいけよと思った。そういやこの映画一切音楽使ってないのでは無いかな?
とにかく、長く、生々しく陰湿で息が詰まる作品。コレを芸術だと評価する人の気がしれない。なんか続編ありそうな終わり方だけど、とても観に行く気になれない。
Snpmsogixkh
Snpmsogixkh
■DAU.プロジェクト<資料による>
・欧州史上最大の12000㎡のセット。
・主要キャスト 400人
・撮影機関 40カ月
・35ミリフィルムで撮影したフッテージ 700時間
・今作後の、上記フッテージを編集しての映画製作数 16本予定
- 旧ソビエト連邦の全体主義を風化させない事が発端。 それにしても、スケールが大きすぎないか・・。-

◆印象
1.各シーンの長廻し。とにかく、各シーンとも、延々と撮影している・・。
・ナターシャが働く研究所の食堂でのシーン。若きオーリャとの言い合い、確執・・。
・ナターシャがMGB(後のKGB)調査官アジッポに”尋問”されるシーン

2.”尋問”シーンを見ると、当時ソビエトで、人民が如何に洗脳されていったのかが、良く分かる。ちなみに、調査官アジッポを演じた人は、実際にKGB大佐だったそうである!!

3.ナターシャと、フランス研究者リュックの情交シーン。一応、モザイクはかかってはいるが”今、映画観ているんだよな、私・・。”と思う程、延々と続く・・。

<既に第二作目も公開されたそうで、あのラストをみても、まだまだマダマダ作品が公開されるのであろう。
それにしても、この壮大なDAU.プロジェクト、現ロシア政府は容認しているんだよね・・。
後、何作日本で観れるのかなあ・・。
壮大な実験作の第1弾作品である。エンタメ性は希薄であるが、鑑賞価値は十分にあると思った作品でもある。>