一月の声に歓びを刻め
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フジヤマコットントン
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ジャン=リュック・ゴダール 遺言 奇妙な戦争
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02月23日 劇場で
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続・夕陽のガンマン 地獄の決斗コメント(20)
ただマカロニは安っぽくてガサツなところが魅力ともいえるので、三部作では一番マカロニらしくない、とも言えます。
しかし2時間40分は長すぎる、1時間半で十分。最近の無駄に2時間超え作品を思い出した。
ロードムービーなんですね!それで多分わかったことがあります。2003年のNHK大河は「武蔵 MUSASHI」で新之助(今の海老蔵)が宮本武蔵を演じました。お通は米倉涼子。その大河の音楽は、担当プロデューサーがイタリアまで行ってモリコーネに依頼したんです。その話を聞いた当時の私にとってモリコーネはニューシネマパラダイスの人でした。でも違う!この映画見てわかりました。プロデューサーはこの映画のモリコーネを愛していて、それでロードムービーとしてのMUSASHIを作ったんだと思います。逞しく武蔵を追う女なんだから逞しいお通じゃなきゃだめなんだって言ってました。モリコーネの音楽をバックに、ひとりだったり、二人だったり三人の若者を前を向いてひたすら歩かせたかったんだ。そして決闘!!本人に聞きたいのに叶いません。今年の初夏にお亡くなりになったからです。つい最近知りました。
この映画のこと教えてくださった近大さん、ありがとうございます。
お馴染みのマカロニ・ウェスタン、原題はThe Good, the Bad and the Ugly(善玉、悪玉、無頼漢)、続が付いているが別の話です。
一応クリント・イ-ストウッドは善玉とされていますが他の二人より多少はましなだけで立派な犯罪者、総じて野蛮で荒っぽさが売りなのでしょう、面白いのはわざわざアウトロー物語に戦争を絡めて非道性を希釈している脚本家の悪知恵でしょう。知ってしまえば凡庸な筋書きなのですが映画としてみると完成度の高さに惹きこまれます、流石、マカロニ・ブームを起こしただけのことはありますね。
脱線ですが余談が多いのも本作、悪玉役のリー・ヴァン・クリーフですが映画とはいえ女性は殴れないと拒否、スタントマンと編集で誤魔化したようです、悪役俳優でも立派なジェントルマン。
カメラが回っていないのにセットを爆破してしまったというドジなエピソードで有名な映画、これはスペイン陸軍がエキストラ協力してくれたお礼に大尉に起爆装置を託したがスタッフの会話を指示と勘違いしたらしい。映画の橋は作り直して2度爆破されたことになる、おまけに南北戦争の頃にはダイナマイトはまだ出来ていなかったのに誰も気づかなかったというお粗末さも加わって泣き面に蜂状態。手錠を列車で切るシーンは実写だったらしい、もう少し頭を上げていたら列車のステップに当たって即死だったと後になって分かったというがスタッフの安全意識の低さには唖然とします。身の危険という訳ではないでしょうが煙草嫌いのイ-ストウッドに葉巻を吸わせ砂漠を引き回すなど懲りたようでイ-ストウッドのセルジオ作品出演はこれが最後になりました。
1作目も??だったけど、2作目にして個人的には崩壊。邦題を思わせるシーンはなく、原題の方がずっと分かりやすく、作者の意図を示している。1作目の成功で予算もついて大作、先入観なく観たらスペクタクル西部劇、南北戦争の軍資金という着想も悪くないのに。半世紀近く昔の邦題に、なにかとてもがっかりな気持ち。
映画も、音楽も悪くないが、イーストウッドとリー・バン・クリーフの絡みも少なく、南北戦争の関連シーンも中だるみ感あり、3時間でなく2.5時間以内にまとめて欲しかった。