リアリティ

7.0/10
合計10件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   82分
言語   英語
地区   アメリカ
書かれた   ティナ・サッター
劇場で   11月18日 2023
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リアリティ プロット

アメリカ国家機密リーク事件で逮捕された女性リアリティ・ウィナーのFBI尋問記録を、ほぼリアルタイムで完全再現。ニューヨークの現代演劇界で活躍する新進気鋭の劇作家ティナ・サッターが長編映画初メガホンをとり、裁判で公開された実際の尋問音声記録をもとに、主人公リアリティとFBI捜査官の心理戦を圧倒的な緊張感で描き出す。2017年、アメリカ。買い物から帰宅した25歳のリアリティ・ウィナーは、見知らぬ2人の男性に声をかけられる。彼らはFBI捜査官で、ある事件に関する捜査をしているという。気さくで穏やかな口調で何気ない質問を繰り返す彼らだったが、会話は徐々に不穏な空気を帯びはじめ、リアリティは窮地へと追い込まれていく。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のシドニー・スウィーニーが主演を務め、リアリティが直面する状況が緊迫感を増していく様子を繊細かつパワフルに演じた。

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リアリティコメント(20)

Isponsgkhxm
Isponsgkhxm
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事実に基づいた映画、らしい。FBIも信用していないし、この主人公の女性(Reality Winner)はこの映画化で左側からの大金を手にしたのだろうと邪推してしまうが、少なくとも録音されている以上全ての会話は事実だったのだろう。感想としては
-とにかく観ながら緊張する映画。僕にとっては緊張感を保つのは80分という長さは限界かも?
-FBIの連中の話しぶり、アプローチがとにかく気持ち悪い。相手を追い込む戦略なのだろうが。
-主役の女性の演技力が素晴らしい。FBI連中からのネチネチした攻撃を受けて少しずつ動揺していく所が実にリアルに表現されていた。
しかし何よりも彼女の名前だ。Riality Winner、無理矢理日本風にしたら勝真美(シンジツと書いてマミと読ませる)、とでもなるのだろうが、このラストネームでこんなファーストネームを付ける親の神経が分からない(姉はBritneyなのでごく普通なのに)。親も政治的に偏っているとしか思えない。
Ypuahpnniw
Ypuahpnniw
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観終えてどう受けとればいいのか戸惑った。
再現型のドキュメンタリーの一種と思っているのだが、圧倒的な演技力から生じるキャストの心情に自分(観客)の方が引っ張られてしまう。
台詞のテキストは全て被疑者と捜査官の実際の会話だという。だが台本から演者が読み取り監督が演出する感情は、現実の本人たちのものと同じとは限らない(被疑者は訴追・服役後出所しているそうなので、追加取材されているかもしれないが)。その意味では、現実の再現というより、同じ戯曲の別の演出家による再演のようなものかもしれない。

そこに留意した上で。作中一番印象に残ったのは、聴取にあたった2人のFBI捜査官のプロフェッショナリズムである。
突然自宅に現れて内心動揺しているであろう被疑者を落ち付かせ、明らかに利害が対立しているのに、寄り添いを示して自ら話したい気持ちに持っていく。正直、いつグッドコップ・バッドコップのロールプレイや、怒号や決めつけによる威圧が始まるかとドキドキしていたのだ(直接聴取した2人以外の捜査官たちには、やや冷淡にあたってプレッシャーを与える役割があったかとも憶測するが)。こうした会話術を含む行動様式自体が法の執行者としてのFBIの優秀さ、捜査官の規範意識と能力を示しているだろう。

映画の主題は「ジョーンの秘密」を思い出させるが、(作品内で描かれている限り)機密情報を漏洩した被疑者の動機は思想信条に基づくものではないようだ。とはいえ、外国による統治への介入可能性という情報を背景に、個人の意思と政府の利益の対立という論点は見い出し得る。(「クーリエ 最高機密の運び屋」のレビューに少し書いた)
こうした状況で一つ重要だと思うのは、聴取記録のテキストが(恐らくリークではなく正当な手段で)開示されることを含め、法の適正手続きがきちんと守られることへの確信である。「モーリタニアン 黒塗りの記録」でも感じたが、法の支配への信頼が社会に存在し、それを規範として行動する人たちが(弁護士だけでなく国の側にも)いるということの意義を考えさせられる。
Gxsmkhsipno
Gxsmkhsipno
今年230本目。

アメリカのリアルがここに。刑事物か裁判物かコメントは控えたい。厳密には違うかもしれないがワンシチュエーション。2022年4月「シャドウ・イン・クラウド」、今年2月「#マンホール」などワンシチュエーションだと威力発揮する作品が多いです。濃密な82分、良かったです。
Cdmneeyida
Cdmneeyida
ズバリ、必見の力作。
ファーストシーンのカメラアングルから一瞬、これは「モニュメンタリー映画か?」と勘ぐるが、やがてFBIによる家宅捜索と任意尋問の一部始終を「リアル」にたどった作品であることが、じわじわ吞み込めてくる。

タイトルの『リアリティ』は主人公である女性の名前なのだが、本作の基本姿勢をハッキリ「宣言」したものともいえる。

日産キューブでスーパーの買い出しから帰宅する、化粧っ気なしの主人公。
歩道に放置された、南軍旗マークの付いたおもちゃの車。
不意の“訪問客”に怯えて吠えたてる飼い犬、ベッドの下に隠れる猫。
『風の谷のナウシカ』のステッカーが貼られた冷蔵庫。

そんな日常のひとコマ一コマを挟みながら、彼女と捜査官が、腹の内を探り合うように玄関口でぎこちない会話を交わす。その間も、屈強な男性たちが次々と室内へ踏み込んでいく。みるみる緊張感が画面に張りつめ、一瞬たりとも目が離せなくなる…。

なんでも、本作は、実際に現場録音された尋問記録を基に「ほぼリアルタイムで、何気ない会話や息遣い、咳払いひとつに至るまで完全再現した」ものなのだとか。とにかく鑑賞中の緊迫感といったらハンパない。この種の極限状態、どこかで覚えがあるぞと思い出したのが、「CVR チャーリー・ビクター・ロミオ」というアメリカの舞台劇だ。

いわゆる「ドキュメンタリー演劇」の代表作の1本といわれる同作は、実際の航空機事故のボイス・レコーダーから文字起こししてそのまま台本化。乗務員に扮した俳優が「その最後の瞬間」を舞台上で「再現」してみせる。極限状態に置かれた人の心理が凄まじい強度で観客に迫ってくる演劇だった。

そこで、本作『リアリティ』の監督プロフィールを確認すると、やはり劇作家・演出家・劇団代表として活躍する演劇畑の女性であり、本作も彼女の舞台劇を自ら映画化したものだった。

しかしこの映画では、セリフによる尋問記録の「完全再現」にとどまらない。原本の黒塗り(伏せ字)箇所を映画独自の画像処理で見せたり、さりげない日常風景や生活感ある室内を徹底的に「再現」描写するなど、視覚的工夫を凝らしている。最大の山場である室内尋問シーンからも芝居臭さは感じられず、密室劇の名作『十二人の怒れる男』に見られるような名優たちの演技合戦も、ここにはない。徹頭徹尾「リアル」にこだわることで見応えたっぷりの映画に仕上げているのだ。
dkertrz
dkertrz
「何が始まるんだろう…?」
「この平凡な25歳の女性が何を?」
冒頭からスクリーンに張り付いた…

とにかくFBIと女性リアリティのやりとりが絶妙
実際の音源や写真を入れ込み
柔らかな口調で徐々に追い詰めて行くFBI
前半と後半の表情が微妙に変化して行くリアリティ…

無駄の無い一語一句、息つく暇もない展開の
脚本に脱帽しました

機密漏洩させた女性の物語としか知識を持たずの鑑賞だったので見終えた後は少しだけ賢くなった気がしたりして
池上彰さんの解説よりも分かりやすかった😁

リアリティを演じたシドニー・スウィーニーが
この作品の大功労者!
いくつかのドラマで見た覚えがあった彼女の
飛躍もリアルになりそうですね!