ボーはおそれている
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02月16日 劇場で
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02月23日 劇場で
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03月01日 劇場で
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エクソシスト 信じる者コメント(20)
1973年のエクソシストの直接的な続編という事で前作を予習してきました。しかしアメリカの評価がイマイチなので迷っていたら、字幕版減ったので吹替版での鑑賞です。
前作と同じ悪霊かは分かりませんが、同じ街なので多分そうなんでしょう。
前作で造形は完成されているので、50年経っているからといっても大きくは変わりません。しかし二人同時に憑依します。
以下ネタバレ有り
今作は、信じる事、そして人との繋がり。
悪霊に取り憑かれる理由のひとつに心にすきが出来た時。母の死と引き換えに生まれたアンジェラと友人オニールが母の降霊をして取り憑く。世話をしたのが隣人で看護師のアン。修道女を目指したが誰にも言っていない断念した理由を言い当て、悪霊の存在を確信。
前作で憑依された娘リーガンの母クリスが除霊するが失敗。カトリック教会に助けを求めるが拒否。
教会も助けてくれないので自分たちで除霊。神父ひとりも独自に参加してくれた。
アンジェラの出生秘話も明かされた。当時父は妻を助ける選択をしたのであった。これはツラい。母が死んでしまった結果産まれたのである。
二人の内どちらかが死ぬ。選ばなかったら二人とも死ぬ。選べない。しかしアンジェラと母の絆のスカーフを父は出す。その行動がアンジェラを選択したとみなされる。
ほんの僅かアンジェラへの父の思いが強かったのだろう。
カトリック教会は何もしてくれなかったが、個人としては助けてくれた神父さん。修道女にはなれなかったがしっかり信仰心を持っていたアン。目をつぶされても闘い続けてくれた前作の被害者の母クリス。それぞれの運命の糸が繋がっているとしか思えない。
アンジェラは母のスカーフでいつまでも結ばれている。
最後は音信不通だったリーガンとクリスの再会。目が見えないのは辛いけど心は通じ合えた。この母娘は当時の出演者の二人。50年の年月を経て再会です。
前作とどうしても比較されてしまうが、十分良作です。
今作はその正統続編とのことで恐怖へのハードルは上がっていたわけなのだが、ぶっちゃけジャンプスケアでビクッとなる箇所があったぐらいで特に怖いってわけではなく…。話もやや前置きが長く、ラストも納得いかない感。聖書とかキリスト教とかでわからんこともあるのかもだが。そもそも、とうの昔に悪魔も悪魔祓いも消費し尽くされホラーがギャグとなってしまった今の時代に恐怖を求めるほうが無理ってものか。
ハロウィンの続編シリーズを手がけてきたデビッド・ゴードン・グリーン監督は元ネタへのオマージュを大切にする方向性の人のようで、リーガン母クリスを友情出演的に出したり(その割に目潰しされてお気の毒)、今回は神父で首ぐるんをやってくれていた(爆笑したけど)。エクソシストやホラーのマニアな視点があればもっと楽しめたのかも。
分かり切った展開にもかかわらず、今作はそれなりに楽しめた。
エンドクレジットで、第一作のリンダ・ブレアの名前を見てびっくり。一番最後に出てきた、よく顔が見えない中年女性が、多分そうだったのだろう。懐かしいテーマ音楽と共に、彼女を出したことが、正統派続編とうたっている根拠なのかも。
…
……
小学校の時観たようなショックには見舞わられなかった!
俺が稲川淳二慣れしたせいか、ギョーカイ的に自粛してるのか…たぶん両方だろう。
怖くない分と、まぁいい歳なのでコンセプトは理解出来たけど、中盤で宣言している「あらゆる宗教の壁を越えて、祈りで悪を追い出す」には程遠かった。三大宗教ですら無くて、カトリックとプロテスタントとブードゥ(?)と、キリスト教系宜保愛子みたいな霊能者がチームで戦うと言う、アベンジャーズみたいな展開でガッカリ。あの件りで「お!」と思ったのは、宜保愛子みたいなのがマッドマックスの「武器将軍」みたいになる所かな?
あそこまでグダグダに作るなら「日本から織田無道と三木大雲が参戦!」とか、舞台がアメリカなんだからネイティヴの儀式とか入れれば良かったのにな、と思ったよ。
それと見逃せない許せないが13年前にフィルムのOM1使っていて(細部に至ってはコンニャロ状態)今は最新デジイチで皆んなスマホ使いってディテールの作りの雑さ!!
この映画がオリジナルの第一作に敵わないと言う人がいるけど
そんな事は当たり前であってあえて言う事もないと思う。
ただ思ったのは過去の作品のリメイクや続編と言うのは
過去の作品に対して多大なリスペクトをもって描かれている事が多いけど
この作品も過去の作品に対しての多大なるリスペクトを感じた。
例えば最初黒人の女の子とお父さんが戯れあうシーンがあったりするけど
このシーンは第1作目をリスペクトしながらも
真の二作目がこれであると言う宣言なのであろう。
第一作目を知っているものからすると
とても感慨深いシーン。
こう言った感じで過去のホラー作品のリスペクトを出していたのが
例えば森の中に失踪したと言うのは「ブレアウィッチ・プロジェクト」の発想そのままであるし
白人の女の子が教会の中を通ってくるのは
まるで「オーメン」のワンシーンの様だった。
まあそんな感じで遊び心もあって良かった。
唯一残念だったのは度々悪魔の顔がサブリミナル的にスーパーインポーズされるが
アレがちょっと余計だったかなと思う。
これもイタリア系ホラーなど過去の作品で使われていた手法で
それに倣ったのは分かるけど
元々エクソシストの第一作にはあったノーブルさが無くなってしまっている。
いやホラーなんだから怖がらせてナンボでしょと言うのは分かる。
でもエクソシストはだんだん少女が豹変していくところで充分得体の知れない恐怖があるので
ああ言う子供騙しみたいな手法は無くてよかったかなとも思う。
単純に怖い想いをしたい人もいるのだろうけど。
バチカンの公式見解としてエクソシストを執り行うのは罷りならぬと言うのはある意味現代的な解釈かなと思うけど
その為エクソシストを執り行うのは全員素人集団だったと言うのも
まあそうなるだろうなと言う感じ。
まあこれ以上は完全なネタバレになってしまうから
敢えて語らないけど
結局悪魔の巧妙な罠によって驚きの結末を迎える。
今年の夏頃に「ヴァチカンのエクソシスト」と言う作品を見て思ったのは
アレも悪魔が手を変え品を変えエクソシストの弱みに付け込んでいくのだけど
アレ以上の仕掛けが施されている。
いやもう原作の発想が悪魔的だよなという感じ。
よく考えたなと感心する。
あとこれもネタは明かさないが最後の最後に驚きのシーンがあるのだけど
それを見た当初は流石に声が出たけど
別にあのシーンが無くても良かったんじゃないかと思う。
評価する向きも多いだろうけど
作品としては完全に蛇足だなと思う。
まあ企画段階でこのシーンを入れようと言う提案があったのかもしれないけど
別に最後のシーンが無くともそこそこ良い映画なのは間違いないんだけどなと言う気分。
物語は今だ終了しておらず
恐らく第三作目があるのだろうなと言う気になるけど
まあちょっと無駄な部分が今回多かったかなと思う。
発想は本当に秀逸でなるほどそう来たかと言う気分になる。
悪魔ならそうするよねって事だ。
結論としては非常に面白い作品ではあったし
映画への愛情、過去の作品に対してのリスペクトも沢山感じられるけど
ちょっと余計なシーンがあったと言う事で星4つが妥当だと思う。