EO イーオー

7.4/10
合計10件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   88分
言語   まだ情報はありません
劇場で   05月05日 2023
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EO イーオー プロット

「アンナと過ごした4日間」「出発」などで知られるポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキが7年ぶりに長編映画のメガホンをとり、一頭のロバの目を通して人間のおかしさと愚かさを描いたドラマ。愁いを帯びたまなざしと溢れる好奇心を持つ灰色のロバ・EOは、心優しい女性カサンドラと共にサーカスで幸せに暮らしていた。しかしサーカス団を離れることを余儀なくされ、ポーランドからイタリアへと放浪の旅に出る。その道中で遭遇したサッカーチームや若いイタリア人司祭、伯爵未亡人らさまざまな善人や悪人との出会いを通し、EOは人間社会の温かさや不条理さを経験していく。伯爵未亡人役に「エル ELLE」のイザベル・ユペール。2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞。第95回アカデミー国際長編映画賞ノミネート。

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EO イーオーコメント(8)

Aehputeftrll
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ともかく撮影技術の面では現在の世界最高峰に連なる作品。目を引かれるのは周到に組み立てられた照明だけど、本当に斬新なのはサウンドデザイン。水滴が落ちる、木々の間を風が吹き抜ける、車のタイヤのきしみ、どれもきちんと考えられ練り上げられたサウンド。

そして物語は、映画史的伝統にしっかりと根ざしていて、複雑な記号の網の目が豊かな読みを可能にしている。文学や哲学の研究者が見ると夢中になるのでは。とりわけ、映画の終盤でロバのイーオーが湖にかかる高い橋をわたって、天国へ向かう途中のような静かな庭園に至る場面は、近年まれな美しいショットだと思う。

ブレッソン『バルタザール』からの広義の翻案だけど、そこに現れる暴力や悪意がむき出しで苛烈なのも、まさにいまの時代の映画として撮られた証拠。
Ersnentyaelce
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1頭のロバの目を通して描かれる、人間のおかしさと愚かさ。ある者は友人のように接してくれたかと思えば、ある者は野良ロバとみなして荷物の運搬に使おうとする。一方が幸運を呼ぶシンボルと崇めれば、もう一方は不運をもたらした厄介者扱い。1頭の動物を主軸に描く人間模様といえばスピルバーグの『戦火の馬』もあったが、本作ではよりシニカルだ。
セリフはしゃべらずとも、どこかしら憂いを含んだ大きく映し出されるEOの瞳が、物語を幻想的かつ雄弁に語らせる。「自分の役柄に想定された意図に従って仕事をし、監督のビジョンに口をはさまない優れた俳優」とロバを称賛するスコリモフスキ監督。『15時17分、パリ行き』で、88歳(製作時)のクリント・イーストウッドが実際に起きた銃乱射事件を、俳優ではなく当事者本人を起用して撮影したように、84歳(製作時)の奇才の手にかかれば、動物すら名優にしてしまう。
奇才には、年齢などただの数字でしかないのだ。
nhonji
nhonji
ロバ目線で描かれる人間社会の愚かさ。
サーカス団のロバのEOが、あることをきっかけにポーランドからイタリアに一頭で旅に出る姿を描いた、社会派ロードムービー。

EOの純粋さや感情が段々と表情から分かるようになるので物語が進むほどハラハラ…。

ロードムービーとしての面白味と絵画のような映像美に引き込まれます。
これは、スクリーンで観たら圧巻かと👀

ポスター通り"赤"がポイントになった視覚演出は結構インパクトがあって、不穏さが際立っていました…。

直接的な暴力描写はないものの、動物好きな私にはズシン…と来ました。
GUNDAを彷彿とさせられる特別な一作だと思います。
Smphngxsoik
Smphngxsoik
現代でロバがそんなことになる?って疑問だったけど、ちゃんと現代のバルタザールどこへ行くだった
恵比寿のポーランド映画祭の先行上映に向かう途中でチケット完売ツイート読んでガッカリして、一般公開を首を長くして待った甲斐があった

あのちょっとびっくりするシーン、観客がオォッ…って物凄い一体感があったな
映画館で見られてよかった
Otihsaconge
Otihsaconge
最初に感じたのは映像の美しさでした
正直こんなに綺麗だとは思っていなかったので一気に惹き込まれるきっかけになりました
そしてこの映像と音がセリフのほとんどない世界にぐっと没入感を与えてくれます
スクリーンとの距離があるはずなのに…気が付けばこの世界の先頭に立っているような
そんな錯覚さえ覚えるほどに

最後エンドロール前、私の魂が幾分か失われた
そんな気持ちになる作品でした