泣いたり笑ったり プロット

イタリアの美しい景色を背景に、2組の家族の父親同士の再婚が巻き起こす騒動を描いたコメディドラマ。イタリアの海辺の別荘へバカンスにやって来た、裕福なカステルヴェッキオ家と労働者階級のペターニャ家。価値観も家族観も異なる2つの家族を待ち受けていたのは、両家の父親トニとカルロが再婚するという思いがけない知らせだった。両家族は大混乱に陥り、元妻や娘、息子、さらに孫まで巻き込んで、事態は思わぬ方向へと転がっていく。亡き妻を深く愛し息子から尊敬される海の男カルロを「盗まれたカラヴァッジョ」のアレッサンドロ・ガスマン、身勝手な行動で元妻や娘を泣かせてきたインテリ紳士トニを「人間の値打ち」のファブリッツィオ・ベンティボリオ、2人の仲を引き裂こうとするトニの娘を「息子の部屋」のジャスミン・トリンカが演じた。

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泣いたり笑ったりコメント(3)

Ongispxsmkh
Ongispxsmkh
2022年11月24日
映画 #泣いたり笑ったり (2019年)鑑賞

階級も生い立ちも性格も異なる男性二人が再婚することを突然知らされた両家族は大混乱に陥り・・・

イタリアの素敵な海辺の風景をバックにした大人のラブコメディです

@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
Iohpxnmsgsk
Iohpxnmsgsk
ネタバレ! クリックして本文を読む
二人の小さい男の子が一人はカルロの次男で、一人はカルロの長男の息子であること、トニの娘2人の母親が違うこと、などが始めに説明されないまま進んでいくので、人間関係がわかりにくいな〜と思いながら見ていたが、登場人物ざみんな優しくて良い人だったので嫌な気分になることなく見れた。トニの娘ペネロペが結婚を邪魔していたのは振り向いてくれない父の気を引くためだった、というのは腑に落ちたし、カルロも二人の息子も超良い奴だし(次男が賛成してくれたのはカルロにとってすごく大きかったと思う)、一番悪者になりそうだったペネロペのお母さんが、途中からカルロの人柄を知って結婚に協力的になるのも良かった(こんな人だからトニと性格あったんだな〜)。カルロの長男はあんなに父親思いでいい人間なのになんで同性愛への理解はないのかな?と思ったけど、死んだ母親を否定された気持ちになったのなら無理ないのかもしれない。あと個人的にはプールに浮かびながら子供に人生観を説いているおじさんがいい味出してるなと思った。

バーベキュー場でのダンスシーンは最高だったし、そこから2つの家族が仲良くなっていくのも見ていて気持ちが良かった。そういう描写があったからこそ、娘に「普通のお父さんが欲しかった」と言われた時のトニの悲しそうな表情がより際立っていたと思う。エンドロールの結婚式もみんな幸せそうですごく良かった。
Nreedttniessehi
Nreedttniessehi
本作はイタリア産コメディならではの愛をめぐる感情表現の豊かさが際立つが、かと思えば、それと同じくらい繊細でしっとりとした展開をも併せ持つ。

元来、海辺とは何かが終わり、始まっていく場所だ。この映画では2つの家族が潮風香る別荘で唐突に顔を合わせ、両家のシングルファーザーたちは意を決して「実は・・・僕たち結婚します!」と打ち明ける。当然、皆はびっくり仰天。様々な思いを抱えつつ、荒波を乗り越え、あるべきハッピーなかたちを模索しようとするのだが・・・。

メインの恋人どうし(父親たち)が素敵だ。片やダンディーで、片やワイルド。タイプは全く違うが、それゆえお互いの欠けた部分を絶妙な愛で補い合っている感じがする。そこを核として、照りつける太陽の下、子や孫までもが各々の価値観、人間性を添えて人間模様を紡ぎ上げていく。その清々しさ。おおらかさ。こちらも泣いたり笑ったりしながら、実に開かれた気持ちになれる良作だ。

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