カウラは忘れない
プロット
日本
08月07日 2021 劇場で
キツツキはいない
プロット
オーストラリア
12月14日 1991 劇場で
熊は、いない
プロット
イラン
09月15日 2023 劇場で
愛さずにはいられない
プロット
アメリカ
07月19日 1997 劇場で
はなればなれに(1964)
プロット
フランス
04月29日 2023 劇場で
溺れる魚
プロット
日本
02月03日 2001 劇場で
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ミューズは溺れないコメント(1)
『青葉家のテーブル』で好演を見せていた上原実矩さん、『ジオラマボーイパノラマガール』で仲良しなメンツの一人だった若杉凩さんが主演。そう発表されてからずっと楽しみにしていた今作。田辺弁慶映画祭でもオンライン鑑賞を我慢するほど。今回、こうして一足早く観れて本当に嬉しかった。そして、なんだか今は優しい気持ちになっている。
高校生によくある、「自分とは何か」といった疑問と不安。そこから生まれる感情のすれ違いを描く作品は確かに少なくない。しかし、今作が描いていくのは、その連帯感である。「誰かと生きる」ことへの軋轢、向き合い、正しさを次第に携えながら前に進む。実に現代的で優しく、その柔らかさも格段に出ている。大きな揺らぎを持たず、繊細な線を紡いでいく。これは監督の素晴らしいところ。ままならない感情を包括するような描き方に素晴らしさを覚える。
その中に携える、生き心地がなんとも快い。足の長い上原実矩さんのヒラヒラ揺れるスカートも、若杉凩さんの見つめる真っ直ぐな目も、一人で生きていたならば見ることもない世界が広がっているだろう。森田想さんの意地を張る感じもよく、コンパクトながらタッチの優しい映画となっている。ちなみに、川瀬陽太さんは激怒してないです。笑
弁セレのフライヤーにて、朝雄望監督は「映画に救われ生き延びてきました。」とコメントしている。そんな彼女が描いた本作で、私は先ほどより呼吸が深くなっていることを知るのだ。