罪と悪
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アイ・アム まきもとコメント(14)
市役所の福祉課おみおくり係の牧本さん。真面目で真っ直ぐで超絶察しが悪い牧本さんの最後の仕事のお話。だんだんと明らかになる孤独死した老人の"人となり"。そして少しだけ牧本さんが変われた瞬間に…。
右見て、左見て、もう一度右を見て、って小学生の頃やらされてました。
私の葬式にはどれくらいの方々に来ていただけるんだろうか
。
笑いあり、涙あり、!?ありな場面の節々に生きるって、人生って何だろうと牧本が頑張る先々に考えさせられます。
こんな今だからこそ家族で、親戚で些細なことでもいいから少しでも今後について話したい。
そう思わせる牧本パワーが詰まってます。常識、効率的などの言葉では収めることができないほどおみおくり係、いや主に牧本には私も頭を良い意味でも、厄介な意味でも抱えました。
でも、彼の一途で真っ直ぐ過ぎる、時に頑固過ぎる姿に何だか私も頑張らなきゃと。
それでも少し肩の力を抜けよと思わせてくれるのも牧本。
とにかくちょっと迷惑!?、ずぼら!?な牧本にはパワースポット的な力があって心をズキュンと動かされます。アクションしたくなります。
その力がどう奇跡のさいごに繋がるのか本当に楽しみにしてほしいです。泣きます。
そして、 アイアムまきもとの他キャラクターの濃さ。神代の味方、敵!?どっちつかずなクセ男。平光のNGワード連発なユーモア人。小野口のいかにも効率重視上司。槍田の異常な存在感。津森の運転。
ずっと笑えて、泣けて、考えさせられる"最幸"の105分でした。
阿部サダヲが主演のコメディということで期待していた反面、予告が若干チープな作りで心配だった本作。でも、ちゃんと笑えて、ちゃんと感動する、良くも悪くも日本映画らしい作品でした。
「死刑にいたる病」では、恐ろしい連続殺人鬼を熱演していた阿部サダヲですが、本作も榛村に負けないくらいの演技力を発揮してくれました。なんかこの人の演技って、もうその人なんだよ。役とかじゃない。死刑に...では、連続殺人鬼にしか見えなかったし、この映画では迷惑な常識知らずの人にしか見えなかった。表情とか身動きとか、純粋すぎて怖い笑 この牧本という役は、阿部サダヲ以外思いつかない。殺人鬼イメージから迷惑男イメージへと変わりました笑
1人の葬儀を挙げる話って、どうやって2時間話を持たせるんだろうかと予告から思っていましたが、話の構成がとても上手く、だれることなく描けており、2時間楽しむことが出来ました。阿部サダヲのコメディアンぶりがあって劇場がビックリするくらい笑いに包まれる、コメディ映画としての魅力もありながら、「死」がテーマということでヒューマンドラマとしての重みも十分にあります。死と向き合うことで、生について考える。主人公・牧本の成長に心がうたれ、すごく勇気づけられました。心の動かされ具合でいえば、「川っぺりムコリッタ」より大きいかも。この作品の方が身近に感じたからかな。
満島ひかり、松下洸平、國村隼、宮沢りえなどの安定した演技に安心して身を任せることが出来たし、細かな演出がいいスパイスになっていて深くて上品な作品へと仕上がっていました。しかし、予告で感じていたことはやはり的中。作風がなんだか安っぽい。そして、作りが若干甘く、キャラクター設定やらストーリーに関する大切な部分が抜け落ちているように思いました。すごく惜しい。★4.0よりの★3.5です。最後が駆け込んでいたのも気になったかな...。
もっといい映画になったのに、と思わずにはいられませんが、阿部サダヲを初めとした豪華キャストが生き生きと楽しんでおり、笑いあり涙ありの鑑賞後はホッコリした気分になれる映画です。公開は9月30日です。ぜひ、大切な人と劇場でご覧下さい。
本作に描かれている方々はまさに現実。人の生き方や死に方について色々考えさせられた。
長いコロナ禍で私たちは今までよりも死を身近に感じる昨今…本作の映画化に意義は大きい。
高齢化、独居問題、少子化問題、貧困問題などなど抱えている課題は多いよね。
市役所でおみおくり係として働く牧本さん。ちょっと個性的で周りの人にとっては迷惑かもしれないけれども真っ直ぐで純粋。クスクス笑いながら心の中で彼を応援しながら鑑賞。
阿部サダヲさん、満島ひかりさん、松下洸平さんはじめキャストが素晴らしかった。
一番心に残ったのが蕪木役の宇崎竜童さん。蕪木の人生が胸に刺さった。台詞はひとつもないけど…
水田伸生監督と阿部サダヲさんの相性がいいので優しい映画が完成。
庄内平野の美しい光景が彩りを添え、宇崎竜童さんが歌うOver the Rainbowが心に沁みて泣きながら家に帰った。
牧本さんは醜いアヒルの子だったんだね。
がんばった、がんばった…