メキシコ国境付近を舞台に、出稼ぎに行ったまま行方が分からなくなった息子を捜す母親の旅路を描いた人間ドラマ。荒涼としたメキシコの大地を美しく切り取りながらも、貧困をはじめとした社会問題を鋭く描き、2020年サンダンス映画祭で観客賞と審査委員賞を受賞するなど高い評価を得た。メキシコの貧しい村に暮らすマグダレーナの家から、仕事と夢を求めて友人とともにアメリカに旅立った息子が消息を絶ってしまう。多くの若者が国境を越えようとして命を失うことも珍しくないなか、マグダレーナは息子を捜すため、たったひとりで村を出発する。やっとの思いで得た情報を頼りに、ある村へと向かうマグダレーナは、道中で息子と同じような年齢の青年ミゲルに出会い、彼が母親を捜していることを知る。母と息子、それぞれが大切な存在を捜す2人は旅路を共にするが……。
息子の面影コメント(3)
映画 #息子の面影 (2020年)鑑賞
衝撃の結末が待っています
メキシコから仕事を求めてアメリカに向かい、行方不明になった息子を探しに向かう母
母を探す青年との擬似親子関係
そして、あの結末はただただ悲しい。
今年1の映画です。
@FansVoiceJP さん試写会ありがとう
いやぁ、凄い映画を観てしまった!
「生と死が隣り合わせの世界」を描いたフェルナンダ・バラデス監督の傑作!
メキシコの貧困生活から抜け出そうとアメリカへ国境越えしようとした息子が消息を絶ったため、母親が息子を探し回る。どんな努力も惜しまずに。
そんな中、やはり母親を探す青年ミゲルと出会って、一緒に旅をするのだが…というドラマ。
「これは実際に現代のメキシコで起こっている事である」とバラデス監督の言葉を聞いて、ただただ驚くばかり。
国境越えをしようとする者、貧しい村の弱者を躊躇なく射殺する武装団の存在が怖すぎる。
そして、彼らの一人を見つめる「眼」には、武装団メンバーは「悪魔の姿」に見える。
このシーンは、イングマール・ベルイマン監督『第七の封印』の「死神」に匹敵するような名場面!
そして、壮絶な展開が続いた先の結末には本当に驚いたが、「結末口外禁止映画」だと思うので記載はしない。
今年(2022年)に日本公開される作品の中では、今のところベスト級の傑作!
メキシコ辺境の地から
自分の人生を見つけにアメリカへ向かった
未成年の息子が消息不明に
2ヶ月後母は息子を探し始めた
この作品の予告編を観て
何が起こったのか?どうなったのか?
結末が知りたかった
荒涼とした風景に
雨や湖
水が心に沁み入るような美しい映像
出会いや苦悩を描くロードムービーは
メキシコの現況を世に知らしめる
衝撃的な作品でした
この10年メキシコ国境付近では
10万人が行方不明になっているそうです
突然2…300の遺体が見つかることも
その場に簡易ラボが出来
家族を探す人々がそこに集まる
助けを求めた相手が当事者の場合もある
誰に助けを求め信用したらよいのか…
国境付近では組織から抜けられず
犠牲者から加害者になってしまう
この作品は
メキシコ国境付近での現実を
母親の視点から描かいた作品です
辛くとても怖かった