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TITANE チタンコメント(14)
それにしても、これにパルムドールを与えるカンヌはカッコいいし、映画もパルムドールの資格が十二分にあるし、アカデミー賞が国際長編映画賞候補から外したのもよく分かるし。とにかく、人生でなかなか出合えないレベルの一本です。個人的に、サンタナの「シーズノットゼア」とか、「マカレナ」の楽曲シーンで大爆笑。
映画 #TITANE #チタン (2021年)鑑賞
カンヌのパルム・ドールを受賞した衝撃作
いやー!凄かったです。殺人と誕生、サイコパスと無償の愛、男と女、父と母・・・色んな対比が描かれていて、色んな解釈ができる映画
もう1回見たくなった
@fansvoicejp さん試写会ありがとうございました
予告編を見る限り「塚本晋也監督の『鉄男』みたいな映画かな?」などと思って観始めたら、想定のはるか斜め上をいく映画だった。
序盤、女性アレクシアが次から次へと男女かまわず殺しまくる物凄さ!
しかも、殺し方が異常に痛そうで、観ていて「ウワァ~!」という感じなのでホラーっぽい。
また、彼女が指名手配されたりするあたりはサスペンス映画っぽくもある。
更に彼女は長年にわたって行方不明となっている男になりすまして、息子を探していた父親と出会うあたりはホームドラマっぽくもあり、ジェンダーレス映画のようでもある。
しかも、女性アレクシアが妊娠しているのは、映画タイトルどおり「鉄?みたいな…」とSF映画みたいでもある。
本作を映画ジャンルにカテゴライズするのは困難であり、ジュリア・デュクルノー監督は「さまざまな映画要素を次々と詰め込んで、本作をジャンル分けさせるのを拒絶したような映画」として作り上げたかったのではなかろうか?
この映画では女性のヌード場面がけっこう描かれるのだが、まったく色っぽく見えない。
逆に、女性が服を着たまま踊る場面の方が艶っぽいのは不思議な感覚だった。
観ていて気持ち悪い映画の部類だと思うが、衝撃的な感覚が不思議な作品であった。
<映倫No.49185>
人間が車を愛しているということ、物欲的としてではなく、恋愛対象として。それが理解できるかできないかで、今作の感じ方は違ってくる。冒頭でアレクシアの偏愛に気づかないと、今作の中で、いったい何が展開されているか理解できないだろう。
去年、日本でも公開された『恋する遊園地』という作品も実は、同じようなテーマが描かれていた。『恋する遊園地』の場合は、アトラクションに恋をしてしまうというもので、これは実際にエッフェル塔に恋をした女性の実話が元となっていることもあって、かなり極端とはいえるが、一定数、恋愛対象として「物」を選択する人がいるということだ。
しかし今作は、それが明確に提示されない。『恋する遊園地』を観ていたから、すんなり理解できたものの、私たちの想像を超えた感覚には違いない。
私たちは、当然のように相手が人間であったり、少し変則的であれば、アンドロイドや宇宙人、モンスターという、どこか人間に近い存在や人間を象ったものにしか、愛情を注ぐことができないと思い込んでいる。
ところが恋愛対象が意思疎通のできない「物」だったとしても、私たちの想像の範囲内では異質でも、感情の芽生えとしては、何等かのきっかけであれば、あり得てしまうのかもしれない。
アレクシアは、とにかく車に対して愛を感じている。車とひとつになりたい、車と交わりたい……人間を相手に試してみるものの、男で試しても、女で試しても満足できない。 そのイラだちが彼女を殺人に走らせてしまう。
この変態的な感情を理解できていないと、アレクシアの発作的な殺人衝動の理由がわからないだろう。
そしてお腹には、車との間にできた子供が宿っている。それが本当に子供なのか、もしくは悪魔的なものなのか、わからないが、あきらかに命が宿っている。
ここが現実と空想の中間的な世界観であって、この世界では、人間と車の性行為が可能で、それによって子供ができる可能性があるのかもしれない。
これも私たちの生きている世界の概念で考えてしまうから理解できないだけで、映画という非現実的な世界を創造するものの中で展開される物語が、私たちの概念の延長線上にあるとも限らない。
殺人を繰り返していたアレクシスは、逃亡者となり、行方不明者のふりをして消防士のヴィンセントの元に転がりこむが、今まで車にしか抱いていなかった愛情がヴィンセントにも芽生えていく。
またこのヴィンセントも、なかなかの変態で何を考えているかが、全くわからない狂気性を秘めている。
それが恋愛なのか、家族として愛なのか、互いの変態的狂気性が惹かれ合うのか…….一般的概念は捨て去って、いかにこの狂気に満ちた世界観とアレクシスの愛を感じるかが今作を楽しむ鍵だといえるだろう。
老いに勝てないと知りつつも抗おうとしている義父は消防士として、あるいは32歳の主人公ももしかするとダンサーとして、ともに年齢的に現役の厳しくなっていきそうな傷を背負った二人。そんな不思議な疑似親子モノからの年齢差純愛としてヘンテコな面白さ、スリリングな興奮、そして…。
もっと理解できない"劇薬"的作品を想像していたら、思ったよりちゃんとした作品だった。神経逆撫でブッ飛びジュリア・デュクルノーがまたも挑戦的かつ衝撃的なビジョンを打ち立てやってくれた!例えば同監督前作『RAW』(個人的にはハマらなかった)でどれほどショッキングなシーンが展開されても、それはあくまで"食人目覚める系"とでも言うか同ジャンルから抜け出さない範疇のものだった気がする。
それに対して、本作はよりオリジナルで挑発的。『クラッシュ』ミーツ『鉄男』などレッテルも無意味。一見、普通の映画ではあまり見ることのないようなシーンから雑多にこんがらがった印象も受けながら、意外と芯・軸は通っているという不思議な作品で、逆に困惑しながらも最後は落ち着くところに落ち着いてきれいに纏まっていた。すごく好きかと言われたら悩むけど、このカオスな面白さになんだかんだ魅了されてしまった。
♪She's Not There