中国の大人気シリーズ「唐人街探偵」の第2作。中国の天才探偵チン・フォンは、叔父タン・レンの結婚式に出席するためニューヨークへ向かう。しかし結婚式というのはウソで、タン・レンの真の目的は、賞金500万ドルが懸けられた「世界名探偵大会」にチン・フォンを出場させることだった。大会の内容は、唐人街マフィアの孫が惨殺された事件の犯人を捜し出すというもの。探偵専用の推理アプリ「クライマスター」で世界ランキング上位を誇る名探偵たちも各国から参戦するが、この事件は巨大な陰謀が渦巻く連続殺人の始まりに過ぎなかった。主演は「カンフー・ジャングル」のワン・バオチャンと「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」のリウ・ハオラン。シリーズ第3作「唐人街探偵
東京MISSION」にも登場する日本人探偵・野田役の妻夫木聡も出演。
唐人街探偵 NEW YORK MISSIONコメント(1)
映画とはあまり関係がないけど...
今、映画の興行収入の世界地図が塗り替えられている。2021年も後残りわずかとなり、現在トップを走っている映画が中華製で中国を代表する3人の監督の協同作業的映画『Chang jin hu (2021)』でしかも2位が同じ中華映画で、一つ飛んでこのトリロジー映画の第三作目の『唐人街探偵 東京MISSION』が4位につけている。その映画の前作にあたる『唐人街探偵 NEW YORK MISSION』も614億円ほど中国本土だけで興行成績を残していることを考えると...
あまり比べる対象としては、いかがなものかと思えるけども2018年の日本映画の最高興行収入ランキング・トップは本作の約6分の1の92億円となり、それと比べると中華製映画の破壊力が世界地図を塗り替えるほど席巻している。
北米でトータル2.2億円ほど売り上げのあったこの映画の内容は3作目とあまりスレッド的にはそんなに大したことはなく、チン・フォンの天才的推理アプリの名手とおバカだけども風水とカンフーには長けている彼の叔父にあたるタン・レンとの掛け合い漫才なようなジッピーな会話からドタバタ劇となり、今回の猟奇的な殺人事件が台湾で発生した道教にまつわる連続猟奇殺人事件を地元刑事とFBI捜査官が追うチェン・クォフー監督による台湾映画『ダブル・ビジョン(2002年)』の軽薄な亜流映画に見えて仕様がない。
それと本作の監督の節操のない馬鹿げたところは、過去に登場したハリウッドのコメディ映画の要素を使い、それを2回も使いまわしたり、それはハードゲイ(和製漢語)をおちょくった過去の映画ならまだしも2018年に微妙なアジェンダであるLGBT関係をジョークの為に使いまわしをする神経が分からない。それとよく似たことが『クロコダイル・ダンディー』のコアな見せ場を盗用するなんて80年代の映画からだと分からないと思ったのか?この監督さん。
『唐人街探偵 東京MISSION』のテイストが好きなら、またまたコスプレなんかも同じように出てくるので、良いかなって?思えるかもしれない。ただし、妻夫木さんのファンの方は、彼が途中で雲隠れをしてしまいますし、彼のマンダリンは東京MISSIONよりは周りが中国人ばかりのせいか、パットはしなかったような?