ボヴァリー夫人とパン屋 プロット

フランス文学の古典「ボヴァリー夫人」をモチーフにした、絵本作家ポージー・シモンによるグラフィックノベルを「ココ・アヴァン・シャネル」のアンヌ・フォンテーヌ監督が映画化。フランス西部ノルマンディーの小さな村で稼業のパン屋を継ぎながら平凡な毎日を送るマルタン。彼の唯一の楽しみは文学。中でも「ボヴァリー夫人」は繰り返し読み続けている彼の愛読書だ。ある日、彼の向かいにイギリス人夫妻、ジェマとチャーリー・ボヴァリーが引っ越してきた。この偶然に驚いたマルタンは、小説のように奔放な現実のボヴァリー夫人=ジェマから目が離せなくなってしまう。夫の目を盗み、若い青年と情事を重ねるジェマの姿に、マルタンは小説と現実を重ねあわせて妄想をふくらませ、思わぬ行動に出るのだった。主演のマルタンに「屋根裏部屋のマリアたち」のファブリス・ルキーニ、ジェマ・ボヴァリーに「アンコール!!」のジェマ・アータートン。

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ボヴァリー夫人とパン屋コメント(20)

nbenvzw
nbenvzw
言語の魅力で踊り惹きつけ罠をはる。静かな時間を堪能しながら燃える炎にゆっくりゆっくり歩み寄る。手に入らないものほど欲しくなる。手に入れることが不可能とわかってても近づきたくなる気持ちを書物に置き換える。壁ドーン。満員電車に揺られながらの通勤など考えもしない人達の考えはなかなか測ることが出来ないが、見つめ続ける時間そこには余裕を持っての考察がある。羨ましくもあるがヌーヴォーよりも枯れに近づく美に興味ある私はまだまだ若いのかもしれないが80歳からの青春をイメージしながら日々を送りたいと考えてる私には美味しい作品であった。パン屋さんの奥様に恋したい。
Mngxisoshpk
Mngxisoshpk
結構、引き込まれました。まさにパン屋のオヤジと同じ心境かも…。
人は満ち足りても、欲張りな生き物なんだな…と実感。
そして、自業自得と言うべきなのか、最後は誰も得をしない感じの終わり方で、ある意味、ほっとしました。
Ghixssnokpm
Ghixssnokpm
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2年前に読んだ「ボヴァリー夫人」の物語が蘇ってくるようでした。結末も違うしコミカルに描かれていますが現代版ボヴァリー夫人。登場人物の設定まで原作を真似ているので読んだことある人は面白いかもしれません。
しかし、個人的にはしょーもない下品な下ネタを見ているようであんまり面白くはなかったです。

次回作はアルヌー夫人とパン屋を期待します。。
Etteiretacxd
Etteiretacxd
ワンピースの死に体の美しき。台詞多く、効果的な音楽は、トリュフーを彷彿とさせるフランス映画。 ジェマこそボバリー夫人そのもの。
Alctmntifproebao
Alctmntifproebao
19世紀の名作文学『ボヴァリー夫人』をモチーフにしたグラフィックノベルを映画化したフランス映画。
まず、『ボヴァリー夫人』の話を知らないといけないので(名作文学なのに知らないという…)、いつもながら、教えてWikipedia~!
田舎町の平凡な結婚生活にうんざりしたエマ・ボヴァリーは、自由で華やかな世界に憧れるも、不倫や借金に溺れ、最後は人生に絶望し、自殺する…というもの。

さて、本作は…
フランスの田舎村でパン屋を営むマルタンの愛読書は、『ボヴァリー夫人』。
ある日向かいの家に、イギリス人夫妻が越して来る。奥さんの名は、“ジェマ・ボヴァリー”。
何処か『ボヴァリー夫人』と重なる彼女にマルタンは惹かれ…。

誰だって隣にエマニエル夫人が越して来たら色々妄想しちゃうが、それを名作文学に置き換えたとしても、やってる事は同じ。
その美貌もさることながら、パンをこねてみたいと言い、「ここ、熱い…」と言い、上着を脱いだ時のうなじ、胸の膨らみ…。絶対、誘ってるよね!?
背中をハチに刺され、背中のボタンを外し、背中に口を付けて毒素を吸い出すという端から見れば背中にキスしてるような事もOK!
これら実際の振る舞いも、妄想も、もう止まりません!
そんなジェマに、マルタンだけじゃなく村の男たちもメロメロ…。
とにかく魅惑的なジェマ。演じたジェマ・アータートンも然り。

ジェマから目が離せなくなったマルタンはある日、ジェマが夫が出張で留守中、若い男と密会している事を知る。
ジェマの行動はますます『ボヴァリー夫人』を連想。
と言う事は、最後も。アクシデントとは言え、ジェマを巡る騒動は思わぬ結末へ…。

『ボヴァリー夫人』を地で行くようなジェマは自由奔放でありながらも何処か悲劇的。皮肉めいたものも感じる。
でも最も皮肉的なのは、マルタン。
ラスト、向かいの家に、新たな女性が越して来る。
何か困った事があったら何でも言って…と、一見親切な隣人のように思えるが、下心見え見え。
本作はスケベェ親父の艶笑劇であった。

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