ホウ・シャオシェン、ジャ・ジャンクーらアジア映画界の名匠たちの映画音楽を手がけてきた日本人音楽家・半野喜弘が監督を務め、「るろうに剣心」シリーズの青木崇高主演で描いたサスペンスドラマ。かつてある過ちを犯した則夫は、現在は飯田健次という別人に成り済まし、勤務先の工場と自宅を往復するだけの孤独な日々を送っていた。そんなある日、同僚の男が健次の自宅に女を連れて現れ、彼女を一晩だけ預かって欲しいと頼み込む。これまで他人との関わりを避けてきた健次は断るが、同僚のあまりのしつこさに渋々彼女を預かることに。女も健次と同じく秘密を抱え、自分のことを語ろうとはしない。ふたりはそれぞれの本当の姿を明かさないまま、次第にひかれあっていく。主人公の人生を狂わせていくヒロイン役に「天の茶助」の大野いと。
雨にゆれる女コメント(7)
映像とか撮影の仕方はとても映画らしいが、内容は二時間もののテレビドラマ級。
父親を殺した犯人と父親を殺された娘が惹かれ合うという...。
普通に考えて、歳の差あるし、訳あり者同士で長くは続かないでしょ。(そうは思いたくないが、それが世の常、人の常というのが歳を重ねて解ったよ)
内容はイマイチでも映画的な映像としては素敵です。
初主演の青木崇高は、杉野希妃監督の最新作「雪女」では実直なきこりを演じるなど、幅広い役柄をこなす俳優に成長した。今後も重要な役での起用が増えるのではないか。
これが長編映画監督デビュー作で、脚本も兼ねた音楽家の半野喜弘は、ロジックよりも感覚を優先してストーリーを描くタイプのように感じた。映像と音楽を高度に融合させた表現を、ぜひ極めていってほしい。
大野いとの持つ素性の知れなさに見事に引き込まれた。
その二人がここで出会うか?っていうご都合主義にはやや呆れないでないが、それを奇蹟だと思えばそれはそれでよし。それを帳消しにさせるだけの、大野の雰囲気が光った。
雨に濡れる、理美(大野)を見つけた建次(青木)が飛び出し、振り向いたところで言葉もなく見つめ合う二人。そこにあるのは愛情ではない。共鳴とでも言おうか。その空気が苦しいほど切なく、思わず涙した。ラストのぶったぎりも、感情を急速冷凍されたような気分にさせられた。すすり泣く嗚咽のような音楽もまた、見事。
出会い方が回りくどくわかりづらい。
後半の二人の感情の揺れが良かっただけに
事を決定付けるまでの流れが曖昧な気がして非常に惜しかった。
映像と音楽、二人の重く苦しい雰囲気は◎
女優が綺麗。
でも舞台挨拶の主役最高の関西人。
え。
シリアス映画がアレ?
で楽しく笑えました。