50% 欲しいです,合計 143
レビュー | 共有する
ゴールデン・ガイ プロット 香港 02月15日 1992 劇場で
ニュー・ガイ プロット アメリカ 05月31日 2003 劇場で
フリー・ウィリー プロット アメリカ 03月26日 1994 劇場で
FLEE フリー プロット デンマーク・ スウェーデン・ ノルウェー・ フランス合作 06月10日 2022 劇場で
バタフライはフリー プロット アメリカ 09月15日 1973 劇場で
フリー・ウィリー2 プロット アメリカ 08月12日 1995 劇場で
フリー・ガイコメント(20)
ゲームに詳しくないからなのか?私の世界観は広がらなかった。
楽しければモブキャラでも良いじゃんって思ってるからかもなんて。
ストーリーがキチンとしていて最初から最後まで飽きずに観れたし、最後は温かい気持ちになりました。
どちらも主人公のキャラクターの面白さがカギとなりますが、主演がベン・スティラーから「フリー・ガイ」では、「デッドプール」のライアン・レイノルズに移るのは自然でもありますし、時代の流れを感じます。
まず、本作でも斬新な設定は健在で、ゲームの中でひたすらルーティーンだけを繰り返す「モブキャラ」(ゲーム上の、ただいるだけの背景的な存在)が意思を持ち始め、勝手に動きだすのです。
そして、ゲーム内では混乱が起こっていきますが、ゲームのプレイヤーは現実社会の人間ですし、それを管理するゲーム会社もリアルな存在です。これらがどのように化学反応を起こしていくのかが本作の見どころです。
本作をディズニー試写室で見ていた際には、最初にファンファーレとともに20世紀スタジオのロゴが出てきて驚きました。そうそう、ディズニー傘下になったんだ、と未だに慣れていません。
ただ、ようやく本作の後半で、非常にポジティブなシーンを見ることができ、急にテンションが上がりました。なるほど、1つの映画会社が多くの権利を持つと、こういう自由度が広がるのか、と。そう考えると、この流れは「大きな期待」へと変化し、その先駆けとなった本作の最大の注目点はココなのかもしれません。まさに歴史的な瞬間が見られる作品です!
全体的に面白い作品ですが、その中にもシリアスシーンや感動シーンが混ざっていて感情が忙しいです。
自分がリアルじゃないと気付く瞬間、悲しすぎます。
最後の方、サーバーを斧で壊されてガイの親友の警備員が消えるシーンでは、リアルの警備員が「彼こそ警備員の鑑だ」と呟いていましたが、そこで感化されて社長を止めに行ったりしないところがやけに現実的だと思いました。
誰も死なずにハッピーエンドで終わったこともあり、とても後味の良い作品だと感じます。
ただ、終わった後に今ひとつカタルシスがなく、スッキリしませんでした。
よくよく考えると、予告で主人公がゲームのNPCであることがネタバレされているせいか、感情移入がしづらかったせいかと思います。
もし、「ゲームの世界が現実世界のブラックな面を暗喩している」とかなら、共感できていたのでしょうが、
あくまで「ゲームの世界の中での、ゲームキャラの葛藤」なので、イマイチのりきれませんでした。
主人公視点だけで物語が進んでいれば、それはそれで「自分の存在とは、自我とは、現実とは」みたいなアイデンティティの崩壊的な恐怖に共感できたのかもしれませんが、ちょくちょくゲーム外のリアル視点が挟まることで、それもできませんでした。
まあ、よくできた映画なので、見て損はないとオススメしておきます。