大地と白い雲

6.3/10
合計12件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   111分
言語   中国語
地区   中国
書かれた   チェン・ピン
劇場で   08月21日 2021
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大地と白い雲 プロット

中国の俊英ワン・ルイ監督が、内モンゴルの草原に暮らす一組の夫婦の不器用でまっすぐな姿を、現地出身の俳優やスタッフとともに描いた人間ドラマ。内モンゴルの草原に暮らすチョクトとサロールの夫婦。夫のチョクトは都会での生活を望んでいるが、妻のサロールは今の暮らしに満足している。ここではないどこかへの思いを巡らせ、時折ふらりといなくなるチョクトに腹を立てながらも、彼を愛するサロール。やがて草原にも変化が訪れ、2人の気持ちもすれ違うようになっていく。そしてある冬の夜、2人は大きな喪失を経験し、それを機にチョクトも、サロールとともに草原で生きる覚悟を決めるが……。主人公夫婦を演じたのは、遊牧民の家庭で育った俳優のジリムトゥと歌手のタナ。2019年・第32回東京国際映画祭コンペティション部門で最優秀芸術貢献賞を受賞(映画祭上映時のタイトルは「チャクトゥとサルラ」)。

大地と白い雲 オンライントレーラープレイ

大地と白い雲 俳優

大地と白い雲 写真

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大地と白い雲コメント(7)

fpbzjm
fpbzjm
評価が低かったのでどうかなと思いましたが、観てみると大変よい作品でした。題材は特に新しいものではありませんが、古い世界と新しい世界との対比が、風景、住民の生活、夫婦間の葛藤などを通じて上手く描かれていました。周知の事実ですが、中国では開放路線によって市場経済が急激に拡大し周辺部まで都市化が進みました。それによって遊牧民の伝統的生活にも変化が及びます。新しいものに魅力を感じる夫と伝統的なものに安心を覚える妻との葛藤がメインの題材です。そのなかに、牧草を他の遊牧民の羊に食べられて怒る青年の態度に、共同体意識から市場経済的価値観への変化が表現されるなど、工夫が凝らされていると思いました。日本で言うなら、漁村に巨大な原発施設が建設され、漁師の息子がそこに勤め始める。一方で漁業を続ける青年もいる。村祭りで二人が一緒になる。そして考え方の違いによってぶつかり、喧嘩になる。そんな映画があったような気がします。実際にあったかどうかは確認していませんが、この手の映画は、高度成長期に多く作られたのではないでしょうか。最後のシーンで、主人公である夫が草原を移動してきて、目の前に巨大なビルが立ち並ぶ都市が現れます。あの威圧感が締めくくりとしてのメッセージだと思います。住民を翻弄する国家プロジェクトへのささやかな抵抗の表現ではないかと思いました。
Gsmpxokshni
Gsmpxokshni
ネタバレ! クリックして本文を読む
内モンゴルの草場で牧羊をする結婚して5年の若い夫婦のすれ違いの話。

家の隣にゲルを建て自分の土地で牧羊をする現代の遊牧民。
頻繁に家を空けて街にでかけてしまう街に住みたい旦那と、街では暮らせないという嫁。
時代の流れですよね。

あらすじに記されている文言で、ある冬の出来事はほぼわかってしまうけれど、旦那が家を空けることに苛立ちをおぽえつつも、なんだかんだラブラブだし、苦難を乗り越えどうなっていくのかということですよね…と思っていたら、すぐ?数日どころか数ヶ月?

嫁が街で暮らせないというのも特に理由がなく、スマホの件をみてもただ保守的なだけ。
考え耽る旦那もそれまでの経緯からその時だけにしか思えない。
そしてそのまま終了ではあまりにも中途半端じゃないですか?
ダメな亭主が見限られただけの話?

まるで合成かの様な美しい景色を背景にしたシーンとか、迫力満点の馬追いとか、ビジュアル的には良かったけれど、ドラマとしては内容の割に間延びしまくりだし締まらないし物足りなさ過ぎた。

単純にに美しい景色がみたいだけならそういう映像作品をみれば良いだけだと思うので、それだけで高評価は出来ません。
Ltiottescl
Ltiottescl
「シネスコ」サイズを生かして、広大な草原を背景に構図を切り出す、あからさまな“映像美”を狙った作品だ。
緑なす草原は、冬には一面の雪原へと変化する。「馬追い祭り」も映される。
馬を走らせてバイクを追うシーンでは、“馬がバイクに追いつく”という素直な驚きとともに、上空からの撮影に見応えがある。
ライティング(あるいは撮影時刻)には特徴があり、不思議な光に満たされた作品でもある。

しかし内容はというと、同じことの繰り返しが、延々と続くような感じで困惑させられる。
しかも、主人公を間違えているのではないかと思う。夫のチョクトが描かれることが多いが、妻のサロールの視点から描くべきではなかったか。
というのも、チョクトのキャラは単純で一貫しており、説明不要だ。「こんな時代に、自分だけが、草原の真っ只中で羊を追えというのか?」だ。しかも隣との境界は柵で囲われて、本当の“遊牧”すらできない。

しかし一方、サロールがなぜ草原を離れたくないのか、理由が分からず、まさにそのことが、本作のストーリーの弱さに直結している。
同じことの繰り返しを描くなら、その中で少しずつ変化していった、サロールの心の揺れに密着すべきだと思う。

変わりゆくモンゴルの社会を描きたいのだろうが、登場人物を限定してるわりには、底の浅い残念作である。
Pctbeloeaurerd
Pctbeloeaurerd
この世界には、多種多様な民族があり、それぞれに固有の文化がある。あらゆる場所で近代化の波がやってきて、伝統的な暮らしは変わりゆく。
しかし、近代化と伝統的な生活様式は、しばしばバッティングする。それに対して抗うのか、近代化の波にのっかるのかは、コミュニティの住人たちの間でも対応が別れる。そこに変化の時代特有のドラマが生まれる。
本作の場合は、ある夫婦間でその対応が分かれる。主人公の夫は、よりよい暮らしを求めて遊牧民の暮らしに欠かせない羊を売る。対して妻は、このままの遊牧民の暮らしを望む。
ここでしか見られないような広大な草原の風景は実に美しい。対して近代化の象徴として近隣の都市も登場するが、その風景はよくある地方都市の風景である。近代化は、生活を豊かにし自由にもするが、生活を世界中で画一化する。多様性を尊重するが、その豊かな暮らしを選ばせることによって、伝統文化を失わせることにもつながっている。
チベット自治区を舞台にした『羊飼いと風船』では、男が伝統文化を望み、不本意な妊娠をした女性が近代化を希求する。2つを合わせてみると、伝統と近代化の衝突について、非常に深く広く考えさせられるので合わせて観るといい。
Laelnlvtyop
Laelnlvtyop
都会に憧れるダメな夫と地元をこよなく愛す献身的な妻の物語。
大自然の美しさと迫力、歌声のすばらしさに、とにかく感動する。
ストーリーに気持ちをやってしまうと、ダメ夫にとにかく腹が立ってしまうので、できれば景色だけを見ていたい気持ちだったけれど、たまにポロリとしてしまうから・・・