《マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”》謎に包まれた天才デザイナー、マルタン・マルジェラに迫ったドキュメンタリー。これまで公の場に一切登場せず、あらゆる取材や撮影を断わり続けてきたマルジェラが、「このドキュメンタリーのためだけ」「顔は映さない」という条件のもと制作に協力。初公開のドローイングや膨大な量のメモ、幼少時に作ったバービー人形の服などのプライベートな記録を見せながら、ドレスメーカーだった祖母からの影響、ジャン=ポール・ゴルチエのアシスタント時代、ヒット作となった足袋ブーツの誕生、エルメスのデザイナーへの就任、そして51歳での突然の引退など、キャリアやクリエイティビティについてマルジェラ本人が語る。監督は「マグナム・フォト
世界を変える写真家たち」「ドリス・ヴァン・ノッテン
ファブリックと花を愛する男」などで知られるドキュメンタリーの名手ライナー・ホルツェマー。
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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”コメント(2)
そしてこのファッション・ドキュメントでは、ベルギー生まれのマルジェラが、同郷のデザイナーたちと同じく川久保玲の常識を打ち破る服作りに影響され、アシスタントとして働いたジャン=ポール・ゴルチエにその才能を認められた上で、素材をリメイクし、リサイクルした服らしくない"アンチ・ドレス"の数々をどうやって作ったかを詳らかにしていく。彼が最初に注目を浴びた1980年代は装飾美がもてはやされた時代であり、それは今も基本的に変わりないことを考えると、クリエイティブの世界では独創性こそが大事だと痛感する。
それはファッションも映画も同じ。引退した孤高のデザイナーの足跡を紐解く本作は、個性的な秀作を残した巨匠のアーカイブを振り返る作業に似ている。