男はつらいよ
プロット
日本
08月27日 1969 劇場で
新・男はつらいよ
プロット
日本
02月27日 1970 劇場で
続男はつらいよ
プロット
日本
11月15日 1969 劇場で
男はつらいよ 奮闘篇
プロット
日本
04月28日 1971 劇場で
男はつらいよ 純情篇
プロット
日本
01月15日 1971 劇場で
男はつらいよ 望郷篇
プロット
日本
08月26日 1970 劇場で
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君は永遠にそいつらより若いコメント(18)
大学生活のぼんやりとした日々。退屈と焦燥の狭間に生きる堀貝。序盤からどこか「自分と似ている」ような気がして、引き込まれてしまった。サバサバしているけど、名もなき夜に孤独を感じるタイプ。その中で処女も言わば焦燥のアイコンのような存在として置かれている。この物語は、彼女の"周り"に起こる変化がもたらす外界の影響を映す作品である。
少し作品の核を突けば、日常に隣り合わせにいる「暴力」と「空白」を問うモノだと感じる。児童福祉課の就職をあっさりと決めた一方、子供を助けた穂峰が突然死んでいまい、ふと立ち止まる。また、バイトの後輩の安田は自分のコンプレックスで悩み、いつの間にか空白を誰かが簡単に埋めてくれる。そう思うと、自分は何者なのか、必要なのか分からなくなってくる。そうした意味を問い、導いてくれるような強い作品。しかも、その人をいつまでもすがることなんてそうそうない訳で。たまたま世代が近いこともあって、共感と救いを感じた。
主人公の堀貝を演じる佐久間由衣が素晴らしい。端正なルックスを持った彼女だが、それを削いで生まれたキャラが本当に上手い。言葉を選ばずに言うと男性的であり、やや距離を置かれるが仲の良い人はいるような人物を体現している。どことなく自分の性格と似ている気がして辛い。一方の奈緒も痺れる演技を魅せてくれる。『先生、私のとなりに座っていただけませんか?』も『マイ・ダディ』も先に観たが、作品で印象がまるで違う。この作品のミューズであり、言わば"ヒロイン"のような存在。全くフラットな関係で描かれる二人の姿が印象的だ。もう一度観たくなる、深く快い作品に写った。
男性キャストも素晴らしく、繊細かつ力強い作品に仕上がっている。これから先、どうなるか分からない人生を私は泳ぎきっていけるのだろうか。これまでの道程は間違っていないか。そんな漠然と不安と迫る岐路。そこに光を見出す堀貝が少し羨ましくも思える。公開されたらまたスクリーンで観て、考えてみたい。
あらすじや予告編からは想定してないくらい重く突き刺さる現実を示しつつ、偶然の出会いからかけがえない仲になっていくまでのシスターフッドもの。
他の作品と比べるのも良くないかもしれないけど、富裕層の中の格差よりも貧困や家庭背景における格差のほうが感情移入しやすく、自分ごととして受け止めやすいので、僕は「あの子は貴族」よりも好みだった。
外国人女性のポルノ写真を持ち歩いている彼の苦しみに対して、「その苦しみをわかってあげたい」という主人公は立派だけど、他人はあくまでも他人で、すべての気持ちを分かることは不可能に等しいことを示しつつ、それでも分かりたいと願う主人公の強い思いと裏腹な自己肯定感の低さを丁寧に描いていて苦しくなった。「児童福祉司」に対して真摯に向き合おうとする主人公で良かったと思う。
モヤモヤしたものがすっきりしてなくなるというゲーム“ぷよぷよ”をメタファーとして用いる上手さ。
佐久間由衣さんが表現する強いからこそ脆い感情、奈緒さんが表現する虚ろだからこそ脆い感情がぶつかりあった結果のとある夜のシーンは、何よりも神々しかった。
強いて言うなら、個人的にはセリフを発する演者に毎回カメラを向ける演出法が人工物感を感じてちょっと好みではなかった。強いて言うならレベルですが。
夢中で最後まで観れましたが、何を言いたい物語だったのか?深く考えるタイプでないですが、人間ドラマあるあるの、意味が分からなかった。
でも不思議と夢中だったし、何となく面白かった。
※舞台挨拶付きは良かった!
佐久間さん、小日向さん、吉野監督